理科好きな子どもを育てる日々の授業とは何か

山下芳樹 やましたよしき

立命館大学・子ども社会専攻教授
元広島大学大学院教育学研究科教授

想定する対象者

教職員の方々   【現職教員研修会など】
教育関連事業担当の方々 【職員研修会など】

提供する価値・伝えたい事

理科の嫌いな小学生はいません。
特に、理科の実験は子ども達にとって最も人気のあるものです。実験は、自然への働きかけ。
子ども達は日頃から校庭や、また公園でブランコやシーソー、また滑り台での遊びを通して、
絶えず自然への働きかけを行っています。たとえばブランコ遊び、「立ちこぎ」と「座りこぎ」のどちらの方が
速く揺れるか、ブランコ好きの子ども達には体験ずみのことなのですが、実はこのような体験こそが学校理科では
大切なのです。小学校5年生で学習する振り子の運動では、この立ちこぎ、座りこぎの不思議さを学ぶことになります。「そうだったんだ」、「だから・・・なんだ」、学校の授業は驚きの連続です。この学びの体験、
そして感動が、実はその後の中学校や高等学校、さらには大学での学びに繋がっていくのです。
では、なぜ理科が嫌いになったり、理科から離れたいと思うようになるのでしょうか。
私の講座では、「理科って面白い」、「わたしもやってみたい」という感動体験を通して、
「私も理科が好きだったんだ」という再発見をして頂きます。

教職員の方ならば、理科の授業づくりのヒントにしたいと感じて頂けるに違いありません。
理科好きの先生の育成、そして教員免許更新講習など現職教員のための各種講座、
さらに大学と学校(小・中・高等学校)との連携事業(楽しい理科の授業の提供)を通して、
数々の「理科を好きになるための教材」を開発してきました。「振り子のダンス」や、
理科をふんだんに取り入れた「ピタゴラスイッチ(リカリッチ(Rika-rich)と呼んでいます)」、「マイテスタ」などです。

学校の先生方、特に小学校の先生方には、勉強から入るではなく「その知識を生かした応用」から入って
頂きたいのです。その実例として様々な教材をご紹介します。
実体験を通して先生方にこそ理科好きになって頂き、教材の開発の醍醐味を味わって頂きたい・・・
「明日の理科好きは、今日の理科好きから生まれる」、そのためのノウハウをご提供します。
理科の教材研究のあり方をともに考えていく、そのような場にしたいと思います。
子ども達は理科が大好きです。理科好きをもっと理科好きに、そして勉強好きにまで誘う、
その気持ちを持続させるための方法をご提供します。

内 容

① 理科の実験では何を伝えるべきか
   ・この授業で本当に伝えたいこと
   ・因果律から果因律へ(発想の転換)
② 理科のイメージを変える実験とは-教材研究のあり方を通して
③ 系統性に配慮した理科の授業づくり-理科好きを育てる条件-
④ 日々の授業で悪戦苦闘されている先生方に伝えたい
   ・理科好きを育てる授業とは何か
   ・考察を引き出す実験の組み立て方(事例紹介)
   ・先生が伝えたかったこと、そして児童・生徒がつかみとったこと
⑤ 未来の理科教育を見すえて
   ・理科におけるアクティブラーニングを実践する
   ・英国やオランダの理科教育からまなぶこと

根拠・関連する活動歴

【教員研修に関しての実績】
①文科省教員免許更新講習における主任講師(理科教育関係)
②広島県、島根県等、現職教員のための研修講師(理科教育関係)
③理科教育研究大会(関西私立学校理科研修会、近隣都道府県理科研修会)講師
など多数

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