提供する価値・伝えたい事
今日、戦後60年を経て、社会の国際化が進行する中で、グローバル化の一方で、その反動としてのナショナリズムの台頭が不安視されている。しかし、このような問題は、古代社会で倭国と呼ばれていた日本列島の国号が日本国として呼称されるようになった時期も、国際化とナショナリズムの問題が生じている、今後の日本と国際社会を考えるヒントとして、日本国の成立を考えてみたい。
内 容
邪馬台国の時代や、仁徳天皇陵の時代(5世紀)は、今日の日本列島は中国の歴史書では倭国と呼ばれていたが、奈良時代に入る頃には日本という呼称が定着するようになる。この日本という呼称が定着するまでの間に佛教の伝来や他の東アジア諸国との交流の活発化、九州南部や東北地方の制圧など、日本列島内の支配体制の強化や天皇制の確立があった。聖徳太子や大化改新のようなおなじみの人物、事件を順追って紹介しながら、日本国がどのように成立していくかを述べる。
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