想定する対象者
特別な支援を必要とする生徒を持つ保護者
中学校教職員、高校教職員
特別支援教育に携わる教職員・支援者、など
広汎性発達障害、高機能自閉症という傾向を持つ生徒の保護者からの教育相談に際して思うことがあります。
周囲の無理解です。身体障害、知的障害、精神障害と発達障害の、それぞれの特性を理解出来ない人たちに囲まれて、生徒・子どもたちは翻弄され、差別的な視線を受け、言葉の暴力を受けることがあります。
とりわけ、小学校高学年から中学にかけての大事な時期に重大なボタンの掛け違いが起こりやすいのです。
指導する立場の人たちは自己を戒めなければならないと思います。
提供する価値・伝えたい事
ある種の子どもたちは、人と人とのコミュニケーションの入出力において、自分が異質のメカニズムを持っていることを知らないために、子どもたちは持つ必要のまったくない自己否定観を持ち、人と目を合わせることができなくなっていることがあります。
小学校の低学年から4・5年生くらいまでは○○博士、ものしり、勉強ができる、と言われている子が多いのです。
とりわけ、電車、駅、歴史年表、辞典・辞書への興味が強い、お父さんお母さん自慢のわが子なのです。それだけに、本人も親たちも受ける評価のギャップに戸惑うばかりです。何がどうなって現在の低評価に甘んじなければならないのか、理解するのがむずかしいのです。
子どもたちがどんなにつらい状況になろうとも最後の最後まで、本当に必要なのは、自尊心、自己肯定感なのです。
保護者に、わが子の自尊心をキープし続けようとする意志、しかも強い意志があるかどうか。本人に学び直したいという意思が宿っているなら、方々から支援の手を差し伸べることができるかどうか。関わりのあるすべての人たちが、本当に必要なことは何かをお伝えます。
内 容
【プログラム例】
明蓬館(めいほうかん)高校共育コーディネーター南雲明彦氏とのコラボ講演
○日野公三理事長(約1時間)
・高校生年代の発達障害傾向
・二次障害としての心理面の問題
・発達障害者の思春期から青年期
・思春期前に受けてきた教育実態
・大人になった発達障害者の実態
・通信制高校における特別支援の実例と最新の動向
・ティーチング/カウンセリングとともに必要な折衝・対話質問スキル=コーチングとは
・IEP(個別教育計画)のオンライン運用の運用の最新動向
○南雲明彦氏との座談会(約1時間)
・自分にとってのディスレクシア
・21歳までどうやって過ごしたのか
・高校卒業までの過程
・保護者や教育関係者に伝えたいこと
業務外の講師への取次は対応しておりません。