提供する価値・伝えたい事
この作品は、戦後の広島で、「自分だけ生き残って申し訳ない」と幸せから身を引こうとする天涯孤独な娘の前に「娘の幸せを願う父」が現れ、励まし続ける…悲しみの重圧から解き放つ希望の作品であり、魂の救済の物語です。
父、竹造は、ある時は、「阿修羅」の如く、人間の尊厳をふみにじった原子爆弾に対して、はげしい怒りをあらわにし、ある時は、娘に対して、「観音菩薩」の如く、無償の愛で優しく語りかけます。
作品の役が体験していることを通して、私自身も、常に、自分に深く問いかけます。
「生きるとは?」「私の存在意義とは?」こうして、人は、自分に問うていくことで、今、現代、この世の中で一体何が真実、起きているのか、を目の当たりにしていくことができるのではないかと思います。
戦後70年。
今、日本では、様々な問題をかかえております。今だ、核の廃絶は解決されておりません。「知らないふり」をしてきた我々日本人は、今こそ、「本当に大切なものは何が」を見つめ直す時が来たのではないでしょうか。
真実を受けいれ、人が人と関わりながら心を開く瞬間、こうした大切な瞬間を、皆様と共有できる、これこそが、私の真の喜びであります。
私たちの語る言葉と音楽が風にのって、空にのぼり、虹となりますように。
代表 柳田ありす
内 容
◆企画内容
朗読劇「父と暮せば」は、作品の魂を伝えるため、舞台装置をあえて使わず、演者の息吹と良質な芸術性を追求した作品です。
(さまざまな企画、ニーズに合わせ上演が可能。)
また、情緒的で豊かな音色を持つ胡弓奏者「芳晴」の演奏が観客を作品の世界へ引き込み、魂を揺さぶる作品です。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに.......」
この作品は、未来を担う若い世代から戦後を生き抜いてきた高齢の方まで観賞できる作品です。
◆あらすじ
「うちはしあわせになってはいけんのじゃ。」
愛する者たちを原爆で失った美津江は、一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする。
そんな娘を思いやるあまり「恋の応援団長」をかってでて励ます父.竹造は、実はもはやこの世の人ではない---------。
「わしの分まで生きてちょんだいよォー」父の願いが、ついに底なしの絶望から娘をよみがえらせる、魂の再生の物語。
◆出演者
出演者
竹造(父) :柳田ありす
美津江(娘) :俵野枝
音楽/ナレーション:芳晴
【柳田ありす】
愛知県出身
共立女子大学劇芸術コース卒業。
ニューヨークアクターズスタジオのメソッド演技等を学び、真実の演技を探求、実践。
奈良橋陽子主宰(「ラストサムライ」「バベル」等のハリウッドキャスティングディレクター)UPS アカデミーの演技講師を務め、長年にわたり人材育成に貢献している。
■女優としての活動
30数年、舞台を中心に活動。「命の尊厳」を見つめる作品を数多く手がけている。
近年は、映像にも出演。PV 湘南の風「雪月花」(2012) ハリウッド映画「終戦のエンペラー」(2013)。
また、2014年より、朗読劇『父と暮せば』(井上ひさしによる舞台作品。原爆投下後の広島を舞台にした二人芝居。)にも取り組み、NHK総合テレビ等でも紹介され、注目を集めている。
■ライフワークとしての活動
「ふじのキッズシアター」において、子どもたちの「心と身体の解放」「あるがままでいられる場」を目的に長年、演技指導、活動を実践している。
【俵野枝(Noe TAWARA)】
福岡県出身
ダブルアップエンターテインメント所属
日本大学芸術学部、UPS アカデミーにて映画、演劇の演技を学ぶ。
卒業後、舞台、映画の仕事をする傍ら、日本舞踊(地唄舞)をベースにしたソロ創作パフォーマンスで、国内外で活躍。
2006年から2009年にかけては、パリを拠点にしたヨーロッパ公演を実現。
(ポルトガル・リスボンCCB 主催:IISIDE OUT PROGRAMME DEIDICATED TO ASIA など多数)
アジアにおいては、2009年バンコク・ラチャブリ"Fringe Festival"において、タイ王国王妃、王子へ舞を献上する。
■映画/ドラマ
「血の轍」2014年wowow ドラマ1話) 女性店員役
「続最後から二番目の恋」(2014年フジテレビドラマ3話4話) 奥様役
「プラチナデータ」2013年全国劇場公開、大友啓史監督) 刑事役
2011年「カタリヤ」監督:内田直之
2006年「The hole」シンガポール日本合作監督:タンシジェ
2005年「姑獲鳥の夏」監督:実相寺昭雄
2003年「アイデン&テイテイ」監督:田口トモロヲ
2000年「ドライフラワー」日韓合作他....
■舞台代表作
「狼たちの午後」演出:奈良橋陽子
「龍」学校公演ツアー演出:奈良橋陽子
「ブルーローズ」演出:米倉リエナ
「平家物語」劇団白羽他多数...........
【芳晴(よしはる)】
歌、語り、二胡を操るシンガーソングライター、吟遊詩人。
「癒しの声・癒しの音」を持ち味とし、聴く人の心と体を解き放つ「芳晴ワールド」は、幅広い年代の支持を受けている。
神奈川の藤野の山中に住み、毎朝どこかで山に向かって歌っている。
2013年アルバム「世界のまんなかで」をリリースした。
「Happy Birthday」(詞:小笠原一葉・教育出版)、「ららばい僕らの小さな日」(曲:シモシュ・音楽センター)などが小学校の音楽教材として使われている。
2001年、映画「ギフチョウと生きる郷」(能勢広/矢島仁作品)では音楽とナレーション担当、同作品が文化庁優秀映画賞と文部科学大臣賞を受賞。
2003年4月からBS 日テレの子供番組「音楽王国」主演。「王様」に扮して番組の司会や歌を披露する。
2012年、映画「流」(村上浩康/能勢広作品)では音楽を担当、第53回科学技術映像
祭にて文部科学大臣賞を受賞。
鎌倉の建長寺にて、「建長寺・親と子の土曜朗読会」に隔月でレギュラー出演中。
業務外の講師への取次は対応しておりません。