想定する対象者
核家族化が進む中、相談相手が不在で育児に不安を抱えているPTAの皆様に、家庭教育の大切さを各種データやイラストでわかりやすく伝えます。レジュメとして、1.プロフィール…ソウゾウリョク豊かに育つ秘訣とは?30年間の遊園地企画・運営の経験を自己基盤として、ソウゾウリョクの重要性についてお伝えします。2.子どものために(子ども研究)…イマの子どもの問題点や現状の課題は?キレる子どもやいじめなど、子ども社会においてイマ起きている実状について、いろいろな角度から分析しています。3.子ども研究実践の場…子ども研究を通じてまとめた課題から核心を抽出し、イマの時代に必要な能動体験型学習法を提案します。
塾に通っても三重は43位、塾に通わなくても秋田は1位!
これは全国学力テストの成績ですが、通塾率では三重は7位で秋田は最下位でした。その乖離に興味を持ち検証したところ、さらに皮肉な結果が浮き彫りになりました。他に、秋田が上位で三重が下位を調べると、全国体力テストや早寝早起き率・朝食摂取率・自宅学習率・スポーツ活動率も同様でした。一方で、長時間のテレビ視聴率・ゲームプレイ率・ネット利用率など受動体験の高い県が三重で秋田は下位でした。つまり、秋田は規則正しい生活を送り、三重は不規則な中で暮らしていることになります。
提供する価値・伝えたい事
「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」浦野弘著 (講談社プラスアルファ新書)」には、かつての日本の生活様式がかろうじて残っていると書かれています。実は、秋田には「三間」が存在しています。三間とは、能動的な「時間・空間・仲間」を重要視した基本的な生活習慣です。それを愚直に家庭や地域・学校で取り組んでいると思います。 ゆとり教育がダメだったと批判する人がいますが、私は家庭教育の崩壊こそが最も学力低下に直結していると感じています。孤立と多忙の中で、テレビゲームやスマホなど受動体験が増加する一方、子どもの社会力を鍛える外遊びが減退し、探究心や協調性・自立心が低下するとともに、いじめやキレる子どもが激増する傾向にあります。そこで、私は桑名市多度町にある廃校になった小学校を借り受けて、遊びながら学ぶ「キッズ・エデュテインメントプログラム」を提唱し、健全な子どもの育成塾「子どもアイデア楽工」を設立しました!Hondaの遊園地企画で培ったノウハウを活かし、楽しく面白く夢中になって遊びながら学ぶ能動体験型学習法(Edutainment program)を考案いたしました!「学ぶ」の語源は「真似ぶ(まねぶ)」であり、educationはeduce(引き出す)が語源とされています。つまり、憧れから真似ることによって、能力を引き出すと解釈し、子どもアイデア楽工では、一人ひとりの個性を伸ばすために、様々な実体験を通じて、モノづくりへの興味の醸成を図り、認め合い、褒め合うことで、コミュニケーション能力、自己肯定感、思いやりなどが芽生えてきます。具体的には、2つのソウゾウリョク(夢を描く想像力…イマジネーションと夢を具現化する創造力…クリエーション)を鍛えるためのカリキュラムとして、国語力や英語力向上を図る「子ども英語劇」・おふくろの味の伝承と食育の「キッズクッキング」・仮装大賞やロボットコンテストに参加する「モノづくりファクトリー」・五感の知覚を刺激し体と脳を発達させる「外遊ベンチャー」・気づく力としなやかな感性を磨く「理科実験室」など、子どもたちがイキイキワクワクするワークショップ形式で授業を進めています。その進め方として、質問力や承認力など、コーチングスキルを用いて「引き出す」方法を伝えていきます。
内 容
1.「文科省が発表している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の過去実績を分析してみたところ、興味ある傾向が浮き彫りになってきた。 2.全国学力テストでTOPは秋田県、福井県、石川県と日本海側が上位を占める。特徴として稲作が盛んで大家族が広い家に同居し、母親が働いている地域で正答率が高く、核家族は正答率が低いことが分かる。つまり、かつての日本の生活様式が残る農村型安定社会の方が正答率が高いと言える 3.【S-HTP描画テスト】人の心の内面を絵から読み取る心理テストから1981年と1990年代後半を比較して、表現力や統合的・要素の羅列など、どんどん稚拙になっている実情を伝える。 4.ゲーム脳??ネトゲ廃人??子どもの健全な成長に必要なものは家族や友達との外遊びの実体験が重要だということを脳科学の知見で前頭葉の役割を伝える。 5.母親と子どもの環境を今昔物語風にわかりやすく伝える。たとえば、母親の環境では昔(昭和中期まで)は家族は祖父母と同居し、近所付き合いが当たり前だった。育児に関する相談や子どもの面倒を地域社会や祖父母が協力しあっていた。イマは… 6.未来を担う子どもたちが健全な成長をするために必要なものとは・・・実社会に出た時に役に立つ人材になるために、おもいやり、他者理解、自己肯定感を高め、自発的に行動し、物おじせずに自分の意見をはっきりいえる人間力を身につけること 7.ないものねだりではなく、あるものみがき現有資源を最大限に活かす秘訣を暴く! 8.遊びながら学ぶとは?Edutainment…「教育(education)」と「娯楽(entertainment)」夢中になって遊ぶことによって、物事への探求心が芽生え、 「もっと深く学んでみたいことがある」といった物事に対する意欲や関心が高まる。教育(EDUCATION)の語源(EDUCE)という言葉の本来の意味は、「教え込む」ということではなく、「引き出す」こと。その人の「個性・能力・可能性・勇気」を引き出すことこそ教育である。
また、学ぶの語源は「真似ぶ(まねぶ)」と言われており、憧れから真似ることによって、探求心が旺盛になってくる。最後に、子どもとの関わり方をフィンランド教育・モンテッソーリ教育・シュタイナー教育、松下村塾など、多くのコーチングスキルを用いてわかりやすく紹介していきます。
根拠・関連する活動歴
私は社会に出てから、約四半世紀にわたり、皆が羨むくらい楽しい独自性のある遊園地企画に携わることができ、夢を描き、知恵を出し合い、アイデアを具現化することが生業となり、その過程の中で「子ども研究」に従事してきました。この「子ども研究」は仕事を離れても興味を持ち続け、余暇活動の中で関係する書籍を読みあさり、各方面の有識者から話を聞き、未来を担う子どもの研究を進めてきました。そこで、行き着いた答えは、かつての日本では当たり前に暮らしてきた地域社会や家族の協力のある生活環境が必要不可欠であり、思いやりのあるソウゾウリョク豊かな人間らしい大人になるためには、子どもの頃に家族と一緒に楽しく暮らし、自然の中での外遊びや集団遊びなどの心豊かな五感を刺激する原体験を行うことが最も重要だということです。
そこで、三重県桑名市多度町にある廃校を借り受けて、子どもたちに2つのソウゾウリョクを育むための、遊びながら学ぶ能動体験型学習塾「子どもアイデア楽工」を開設し、日夜、真剣に子どもたちと向き合って取り組んでいます。
業務外の講師への取次は対応しておりません。