想定する対象者
1. 公立小学校の教職員…ネイティブスピーカーのALTと組んで英語指導に携わる教職員や5、6年生の担任は、ALTの提供する教材(歌、ゲーム)や、文科省のワークブックに満足していない。名作英語絵本の素晴らしさは翻訳でも知られているので、利用方法・指導方法が具体的にわかれば、ぜひ英語指導に使いたいと思っている教職員は少なくない。
2. 英語塾の先生…フランチャイズでも自営であっても、多くの先生が英語絵本を取入れる希望を持つが、方法に不安がある。選書と指導法を知り、自身の読みを磨きたいと思っている。
3. 図書館司書、読み聞かせボランティアの人…英語絵本への親の興味は高く、読み聞かせをしたいが、どの本をどう読むか、朗読に不安がある。
提供する価値・伝えたい事
・「日本人はなぜ英語がうまくならないか」について、第二言語習得学学者の研究で浮かび上がった理由は、動機付けの弱さ。英語力を伸ばすには、受験のように一過性ではない動機付けをすること。その方法を提案する。
1.適した絵本…作家の作品として世に出た英語の絵本は、教材として作られた「絵付きの本」と違い、芸術的にも文学的にも深く、子どもだけでなく大人の心の琴線に触れるものが多い。その素晴らしさ自体も、英語を学ぶ動機付けに、そして大人には指導する動機付けになる。
2.指導者と子どもの豊かな表現…指導者の絵本への理解、読解が深まることで、表現がより豊かになる。豊かな表現ができる指導者が、子どもの表現を引き出し、そうすることでクラスに楽しさが生まれる。楽しさが、学習を動機付ける。
・英語絵本をただ読み上げるのではない、英語がよくわからない子どもにも場面を彷彿させる豊かな表現、飽きさせない朗読の方法。
子どもの表現ある読み方の指導の方法。
これら「リードアラウド」を、実践的に研修(40名程度まで)する。
また、人数が多い場合は、講演形式でデモンストレーションする。
内 容
90分
典型的で廉価の英語絵本1タイトルを予め伝え、持参してもらう(または会場で配布)
1. 導入
英語絵本の素晴らしさとは。
日本人は「英語ができない」?
英語はネイティブが教えるべき?
2. 楽しい絵本の朗読
英語がわからなくても子どもには絵本が理解できる?
表現豊かな朗読、その指導法リードアラウドについて。
3. グループに分かれ読み合う。
4. 絵本の解釈、朗読のポイント指導(講義)
5. グループに分かれ読み合う。
指導のbefore & after を比較し、朗読の変化を講評し合う。
6. まとめ
根拠・関連する活動歴
2014年度、学研の英語指導者研修に招聘され、3回、それぞれの支部で30〜40人の指導者に同様な研修を行い、好評だった。
2011年度、渋谷区立広尾小学校で教職員10〜15人に、1年間10数回、英語絵本を使った研修講師を受け持つ。
2008年、ECC英語茨城支部で80人ほどの指導者向け講演。
業務外の講師への取次は対応しておりません。