内 容
男女の脳は、違うのか、違わないのか。
それが機能的に違うのかという質問なら、答えは一つである。
男女の脳は、違わない。どちらも、全機能搭載可能で生まれてくる。どちらも、何でもできる。
ただし、ことが起こって脳が緊張したとき、とっさに使う感性の回路の選択が違うのである。
有事に使われる回路は、大きく分けて、二つしかない。
「欠点を見つけ出す」ことによって「すばやい問題解決」を生み出し、「有事の危機対応力を上げる回路」と、「共感しあう」ことによって「深い気づき」を生み出し、「平時の危機回避力を上げる回路」と。
ヒトは、この二つの感性を、脳に内在している。どちらも生きるために不可欠な回路だからだ。
しかし、「とっさに使う側」を、脳はあらかじめ決めている。その「とっさに使う側」が、大多数の男性と、大多数の女性の間で、真逆になっているのである。
何万年にもわたって、男性脳は、感情を排除し、問題解決を急ぐことで生存可能性を上げ、女性脳は、共感し合い、深い気づきを産むことで生存可能性を上げてきたからだ。
片や感情を排除したがり、片や感情でつながろうとする。
片や結論を急ごうとし、片や話し合いの道のりを大切にする。
このコミュニケーションに、ストレスがないわけがない。
これこそが、男女のミゾの正体なのだ。
「脳が急に緊張したとき」を除けば、男女差はない。個人差も当然ある。
しかしながら、コミュニケーション・ストレスのほとんどは、「とっさの使い方のすれ違い」によって生じていると言っても過言ではないのである。
本講演では、とっさの脳のありよう(感性の2軸)を明らかにし、互いのコミュニケーション・ストレスを最小にする方法を提案していく。
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