動物を大切にするとは:動物の権利、動物愛護と動物福祉

上野吉一
うえのよしかず

文化・教養

上野吉一
うえのよしかず

中部大学 特任講師
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想定する対象者

動物の扱いに興味・関心を持っている方
捨てイヌ・捨てネコといった動物の社会問題をどう考えればよいかと迷っている方
ベジタリアンあるいはビーガンに関心を持っている方、反対に疑問を感じている方
動物の愛護運動に関わっている方
動物福祉に興味・関心のある方

提供する価値・伝えたい事

動物を大切にするということに、ほとんどの人は反対しないだろう。しかし、どのように動物に関わることが、動物を大切にすることになるのかを明確に説明できる人は多くない。動物を大切にしようという考えを概観しても、動物を人の目的のために利用することを認めない「動物の権利」という考えがある。一方、動物の利用を認めることを前提に、より良い動物の生活や扱いを科学的に考えようという「動物福祉」という考えもある。我が国においては、イヌやネコを主に対象とし、その動物の幸福な生活を考えようという「動物愛護」という考えが広く浸透している。これら3つの考え方を整理し、それぞれの特徴を理解する。その上で、動物を大切にするということは、何を大切にすれば良いのかを改めて考えてみる。
こうした問題を考えることは、わたし達人同士の間における、他者への配慮とは何か、何をすることなのかを考える糸口にもなる。

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