想定する対象者
・メーカーや卸、小売業の物流担当者
・メーカーや物流倉庫で出荷管理を実施している担当者
・物流部門の管理監督者
提供する価値・伝えたい事
物流コストの内訳を見てみると、実に60%近くが「輸送費」で占められており、いかにして輸送費を抑えるかが、物流コスト削減へのキーポイントと言えます。しかし、運送会社に運賃の値下げ要求をすることだけが輸送費削減の手段ではありません。
本講座では、トラック輸送をテーマに問題点を洗い出し、総点検を行います。輸送業者の選定や輸送効率の高め方、輸送マネジメントなど、輸送費を見直し、削減できるポイントを解説します。
内 容
1.最近のトラック輸送を取り巻く環境
(1) 物流コストと輸送コスト ~ 輸送は最大の物流コスト ~
(2) 労働環境から見た輸送 ~ なぜ、ドライバー不足は起きるのか ~
(3) 規制緩和等から見た輸送~ なぜ、輸送業は事業環境が厳しいのか ~
2. トラック輸送について理解を深める
(1) トラック輸送/船舶輸送/航空輸送のメリット・デメリット
(2) 輸送契約の種類/輸送価格の体系/輸送原価の構成
3. 輸送事業者(物流アウトソース会社)選定のポイント
(1) よくある輸送アウトソース失敗の理由
(2) 候補会社の選定プロセスでやるべきこと
(3) 取引したいと思わせる輸送仕様書の作り方
(4) 輸送会社選定における評価ポイント
4.トラックの.『稼働率』『積載率』.向上の具体策
(1) トラック輸送方法の選定 ~ 自社便/宅配便・・・それぞれの特徴とメリット
(2) トラックの待ち時間を改善せよ! 出荷場改善の目のつけどころ
(3) トラック積載率管理を実施しよう! 混載化、帰り便の利用などで積載率向上
(4) 最短距離=ベストな輸送経路?
(5) 積載率向上のカギを握る荷姿(容器・包装体系)の理解と変更
5. 輸送コスト削減とJITを実現する 巡回集荷(ミルクラン)のポイント
(1) 巡回集荷(ミルクラン)とその問題点
・そもそも巡回集荷(ミルクラン)とは?
・JITを阻止する“まとめ輸送”
(2) 巡回集荷(ミルクラン)の使命
・サプライチェーンを成功に導く巡回集荷(ミルクラン)の役割
・巡回集荷(ミルクラン)の使命を実現するための方策
(3) 巡回集荷(ミルクラン)成功のポイント
・正しい荷の集め方
・サプライヤーと物流会社に協力してもらうために
・調達物流戦略はこうして立案せよ
・購入価格から物流費を分離する方法
6. 輸送コンプライアンスについて知っておこう
(1) トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント
(2) トラック運送事業における下請・荷主適正取引ガイドライン
(3) 物流特殊指定(特定荷主が物品の運送又は保管を委託する場合の特定の不公正な取引方法)
業務外の講師への取次は対応しておりません。