アカデミアにおける女性の活躍

篠原かをり
しのはらかをり

人権・平和

篠原かをり
しのはらかをり

動物作家・昆虫研究家 慶應義塾大学SFC研究所上席所員
講師が「講師候補」に登録されました
講師が「講師候補」から削除されました

内 容

アカデミアの世界も長い間、男性社会が続いてきました。キノコの研究をしていたが、学会への参加が拒まれ、後にピーターラビットという名作を世に出したビクトリアス・ポター。共同研究者の夫だけがノーベル賞を受賞したエスター・ラダーバーグ。不当な評価を受け、実績が認められなかったロザリンド・フランクリン。これらの悲劇の研究者たちの時代からかなりの年月が経っても、女性の研究者、特に教授の人数は相対的に少ない現状があります。原因は一つだけではありません。女性に教育や研究のチャンスが与えられてこな かったことや認知の上での性差別、女性が妊娠出産といったプライベートと研究者としてのキャリアを両立するのが難しい環境だったこと、学問を志す人の人数など様々な要因が絡んできます。
そして、これはアカデミア内だけの話ではありません。アカデミアに入る前の学問選択の時点から、親として教師として、隣人として、できることがあるのです。
今も女性の研究者が少ない分野は数多く存在します。特に努力が必要な分野と比べてひらめきの関与する割合が多い分野に少ない傾向があります。私たちは女性は数学や物理が苦手だというイメージを子供の頃から与えらてきまし
た。中には、女性は男性に比べて知識や思考能力が少ないと考える偏見すらあります。これらの「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」をなくすことで未来を担う女の子たちはもっと自由にはばたけるのです

講師検索

肩書・職業別

講演ジャンル別