オンライン講演(ウェビナー)開催中に講師と聴講者のコミュニケーションがなかなか上手くとれない、という声をよく聞きます。Zoomビデオウェビナーでは、双方間のやりとりを活性化させるための「質疑応答(Q&A)機能」と「チャット機能」が標準で備わっています。
そこで、今回はZoomビデオウェビナーの「質疑応答(Q&A)機能」と「チャット機能」について、活用方法を紹介していきます。
■目次
オンライン講演で希薄になりがちな双方間のやりとり
オンライン講演(ウェビナー)のメリットに、講師と聴講者の場所を問わずに開催できる点や、動画をダウンロードして後から見られる点が挙げられます。
一方で、ウェビナーはPCやスマホの画面上での開催になるので、オフラインよりも双方のコミュニケーションが希薄になる、聴講者の集中力が続かない、というデメリットがあります。
Zoomビデオウェビナーには、講師から聴講者へコミュニケーションが一方通行になることを防ぎ、双方のやりとりを活性化させる機能があらかじめ搭載されています。その機能について解説していきます。
双方間のやりとりを可能にするチャット・Q&A機能
Zoomビデオウェビナーには、
- 講師と聴講者がテキストでコミュニケーションがとれる「チャット機能」
- 聴講者が講師に対して直接質問ができる「質疑応答(Q&A)機能」
の2つの機能があります。
チャット機能とは、講師と参加者(聴講者)、または参加者同士で短いメッセージでのやりとりができる機能です。チャット機能にも、
- オンライン講演(ウェビナー)参加者全員へメッセージを送信できる「パブリック」
- ウェビナー参加者が1対1でチャットができる「プライベートチャット」
の2種類があります。チャットはファイルとして保存することも可能です。
質疑応答(Q&A)機能とは、参加者が講師に対してウェビナー中に質問ができる機能です。参加者がした質問に対して、講師が答えることができるのはもちろん、他の参加者が質問にコメントをしたり、「いいね」のリアクションを送ることができます。
質疑応答(Q&A)機能と併せて「挙手機能」を参加者は使うことができます。挙手機能を参加者が使うと、「質問や発言をしたい」という意図を講師へ伝えられるため、ウェビナーにおけるコミュニケーションの活性化に繋がります。
Zoomビデオウェビナーのチャット機能の使い方
チャット機能の使い方はホスト(主催者側)、パネリスト(講師)、参加者(聴講者)によって違いがあります。
➡詳しくは「初めてのオンライン講演~Zoomビデオウェビナー「ホスト」ができることと管理機能の使い方」を参照。
1. ホストのチャット機能の管理方法
ホストはZoomビデオウェビナーにおいてパネリストと参加者の2者を分けて管理できます。例えば、
- すべてのチャットを無効
- すべてのパネリストと参加者がチャット可能
- ホスト含む全てのパネリストと参加者がチャット可能
のように、自由に権限の設定が可能です。ホストによる権限の付与によってパネリストや参加者がチャットできるかどうかが変わります。
2. パネリストのチャット方法
パネリストはホストが付与した権限によりますが、PCの場合は「チャット」、モバイル端末の場合は「参加者」「チャット」の順にクリックすることでメッセージウィンドウが表示されます。同時に表示されるプルダウンでは、
- すべてのパネリスト
- すべての参加者とパネリスト
- ある特定の個人宛
のメッセージ送信対象を選択し、メッセージを入力後にチャットを開始できます。
3. 参加者のチャット方法
パネリストと同様、ホストが設定した権限によって他の参加者やパネリストとチャットができます。操作方法も同じく「チャット」をクリックし、メッセージウィンドウとプルダウンにて送信対象を選択し、メッセージを入力することによってチャットを開始できます。
Zoomビデオウェビナーの質疑応答(Q&A)機能の使い方
質疑応答(Q&A)機能の使い方もホスト(主催者)、パネリスト(講師)、参加者(聴講者)によって違いがあります。
1. ホストの質疑応答の設定方法
質疑応答(Q&A)機能はホストがウェビナーライセンスを所持し、開催権限を持っていることが条件です。
①Zoomアカウントにログイン
➁既存もしくは新規ウェビナーの編集
③「質疑応答」をチェックし、スケジュールをクリック
④マイウェビナーを選択
➄「質疑応答」にて「匿名Q&A」や参加者が「Q&Aを閲覧」できるかどうか選択
この手順で質疑応答(Q&A)機能の設定ができます。
2. パネリストの質疑応答方法
ウェビナー開始中に回答したいQ&Aを画面から選択、回答ができます。
3. 参加者の質疑応答方法
ホストが権限を付与している場合には「Liveで回答」もしくは「回答」を選択して質疑応答(Q&A)が可能です。
アンケート機能を使えば聴講者の理解度がわかる
ホスト(主催者)はアンケート機能(投票機能)も設定できます。アンケート機能とはウェビナー終了後に参加者(聴講者)に対して満足度調査をしたり、参加者へ「質問があるか」を聞くことができる機能です。
アンケート機能内の「結果の共有」をクリックすると、アンケート結果を開示できます。アンケートは次回以降のオンライン講演の改善にも役立ちます。
双方間やりとりをさらに活性化させるためのコツ
双方間でのやりとりを活性化させるためには、事前に質問を集め、講演内容を質問に沿ったものにしたり、聴講者が参加できるワークを設けたりすることで、さらに場が盛り上がります。
また、オンライン講演はリアル開催と比べると聴講者の集中力が保持しづらいという点があるため、40分ごとに10分程度の質疑応答時間を設けるなど、スケジュールにメリハリをつけるのもおすすめです。こういった双方向間のやりとりができる機能を駆使することで、聴講者に「面白かった」「ためになった」と思われるような講演を実現できます。
Zoomビデオウェビナーのチャット機能や質疑応答(Q&A)機能の紹介を中心に、講師と聴講者のコミュニケーションを活性化させる方法について紹介してきました。有意義なオンライン講演にするために、ぜひZoomビデオウェビナーの機能を駆使してみてはいかがでしょうか。
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