Zoomでオンライン講演を行う際に、主催者様の悩みとして取り上げられることの一つが参加者の顔出し問題です。主催者は顔出しをお願いしたいと考える一方、なるべく顔出しはしたくないのが参加者心理です。
そこで今回は、参加者に顔出ししてもらえる工夫についてご紹介します。
■目次
オンライン講演開催者の共通の悩み「参加者が顔出ししない」
オンライン講演の主催者の悩みとして弊社でも多く聞かれるのが、「参加者(聴講者)が顔出しをしてくれない」というものです。
主催者や講師にとって、参加者の表情は講演についてどのように感じているのかを知る、重要な要素です。
しかし、顔を見ることができないと、参加者の反応を十分に知ることができません。
主催者側としてはオンライン講演の際に顔出しをしてもらいたいと思っているにもかかわらず、参加者側にはさまざまな理由から顔を出したくないという方が多くいるのが現状です。
参加者が顔出ししたくない理由
参加者が顔出しをしたくないと考える理由は以下のようなものが挙げられます。
- 自宅などがカメラに映り込んでしまい見られるのが嫌
- メイクをしなければならず手間だと感じる
- カメラ越しだと顔が大きく映ってしまうのが嫌
- 顔色が悪く映ってしまうがどのように改善すればいいのかわからない
このような理由から、参加者は顔を出さないでオンライン講演を聴講したいと考えるのです。また、オンライン講演を聴講するうえで顔出しの必要性が感じられないことも理由の一つです。
参加者が顔出しすることのメリットとは?
多くの人が抵抗を感じる「顔出し」ですが、参加者にとってもいくつかのメリットがあります。
そのメリットが以下のようなものです。
- 顔を合わせることで講師との信頼関係が生まれやすい。
- 講師にとって参加者の表情から講演内容を理解できているかを確認しながら講演を進められるため、参加者の理解度も高めることができる。
- 参加者は、ボディーランゲージや表情など視覚的情報を講師に与えることができるため、質問や自分の考え方を伝えやすくなる。
講師は参加者の顔が見えることで安心して講義を進められますし、表情によって参加者の理解度を知ることもできます。聴講者がうなずいていれば「理解しているな」と受け取り、眉間にしわを寄せていれば「難しいのだな」と判断することができます。
参加者が「難しい」という顔をしていれば、講師は、さらに内容をかみ砕いたり、質問をしたりしながら、より参加者の理解を深めながら進行できます。
相手の感情や考え方は、チャットや音声情報だけでは伝わりづらいものです。表情や手ぶり、身振りを使うことで、ダイレクトに互いの感情や考え方を共有しあえます。
考えや意見の共有することで、講師と参加者の間に信頼関係も築くことができ、より充実した講演にすることができます。
参加者に顔出ししてもらうための工夫
多くのメリットがある顔出し。
参加者には顔出ししてもらいたいところですが、抵抗を感じる方もいます。
そんな参加者に顔出ししてもらえるように、事前にできる対策についてご紹介します。
事前に顔出しするメリットを伝え、顔出しをお願いする
参加者の中には、メリットが感じられずに、顔出しを拒否することもあります。
講演開始前に顔出しを行うメリットについてメールなどで伝えておいてください。
「顔出しをすることで、講師が参加者の理解度を読み取り、その都度講演内容の変更や補足説明といった対応をすることができる」「講師と参加者、または参加者同士が安心感を得ることができ、話しやすくなる」など、参加者にとってメリットになる点について伝えることで、参加者からの同意が得やすくなります。
プライベートが映るのを嫌がる人に向けてバーチャル背景を推奨
自宅の風景など、自分の後ろの様子が映り込むことに抵抗を感じる方もいます。
そんな参加者におすすめなのが、バーチャル背景です。
Zoomには、背景を任意のものに変更できるシステムがあります。講演前に設定する方法と、講演中に設定する方法がありますので、それぞれの手順を解説します。
【講演前】
- ブラウザまたはアプリからZoomにサインイン
- 「マイアカウント」を選択
- 「設定」をクリック
4.【バーチャル背景】をONにする
【講演中】
- ブラウザまたはアプリから「ミーティングに参加」を選択し、「ミーティングID」「パスワード」を入力
- 「ビデオ停止」アイコン左上にある矢印マークをクリック
- 「仮想背景を選択してください」を選択
- 「バーチャル背景」から好きな背景を選択する
顔出しがちょっと…という参加者必見! 顔色を明るく見せる方法
顔色が悪く映ることを気にして、顔出ししたくないという方のために、Zoomアプリには顔の肌の色合いを滑らかに見せる機能があります。講演前と講演中、いずれの場合も設定できます。
外観補正の方法は以下の通りです。
※ブラウザではなくアプリのみ対応
対応アプリ:
- Windows用Zoom デスクトップクライアント4.0.x以降
- Mac用Zoom デスクトップクライアント
- iOSバージョン4.0.x以降用
【講演前】
- サインインの後、アイコンをクリックし、「設定」(歯車マーク)を選択
- 「ビデオ」をクリックする
- 「外見を補正する」をONにする(Macの場合【ビデオフィルタを適用する】をONに)。
【講演中】
- アプリから「ミーティングに参加」を選択し、「ミーティングID」「パスワード」を入力
- 「ビデオ停止」アイコン左上にある矢印マーク(Macの場合は「ビデオ」アイコン)をクリックし、「ビデオ設定」を選択
- 設定画面が表示されるので、「外見を補正する」をON(Macの場合は「ビデオフィルタを適用する」をオンに)
この美肌機能を利用することで顔映りが良くなります。
また、Zoomを行う場所によっては光が弱く、顔が暗くなってしまうことがあります。
これについても、Zoomアプリ(バージョン5.2以降)には光を調節してくれるの機能を利用して補正することができます。
対応アプリ:
- Windows用Zoom デスクトップクライアント バージョン 5.2.0以降
- macOS用用Zoom デスクトップクライアント 5.2.0以降※アプリのバージョン5.2以降に対応しているため、それ以前のバージョンの場合には更新が必要。
1.「設定」から「ビデオ」をクリック
2.「低照度に対して調整」をONにする
自動または手動が選択でき、手動で調整を行うと、自分の好みの明るさに変更することができます。
●外見、低照度調整前
●外見、低照度調整後
外見を補正し、低照度に調整することで、上の画像のように見え方が変わってきます。
このようにZoomには顔出しのハードルを下げてくれるさまざまな機能があります。さらに、スマホならZoomと連携して使える顔加工アプリもあるので、より手軽に顔出し参加が可能になります。
参加者にこのような機能について案内することでも、顔出し率をアップすることができます。ぜひお試しください。
SBスタッフによるオンライン講演の事例レポート
オンライン講演では、事前に講演を収録した後に配信する録画配信タ…
3回目の緊急事態宣言もようやく解除され、正常化が期待されます。…
オンライン講演サポートを始めて3年が過ぎますが、ときに別な業者…
他の記事をみる
あわせて読みたい
オンライン講演(ウェビナー)を開催する場合、参加を呼びかけたい…
オンライン講演(ウェビナー)によく使われているウェビナーツール…
コロナ禍で一気に普及したオンライン講演(ウェビナー)。参加者が…
他の記事をみる
業務外の講師への取次は対応しておりません。