オンラインであれリアルであれ、講演の必需品であるプロジェクター。
めったに使うものではないので、接続方法がわからなかったり、映像が映し出せないトラブルに見舞われたりした経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、PC(Windows・Mac)・スマートフォン(iPhone・android)をプロジェクターにつなぐ方法についてご紹介します。プロジェクターには有線と無線で接続する方法がありますが、今回は汎用性の高い有線でつなぐ方法を解説します。
■目次
事前にプロジェクターの本体端子を確認しておく
接続する前に、プロジェクター本体に端子を確認する必要があります。プロジェクターに用意されている有線端子には「VGA」端子と「HDMI」端子、「USB」端子の3つがあり、無線にはWi-Fi接続があります。主に使われているのは「VGA」端子と「HDMI」端子です。
「VGA」端子は以前から多く使われているもので、現在でも汎用性の高さから用いられているプロジェクターは多数あります。ただし「VGA」端子は音声が出力されないため、別途スピーカーにつなぐ必要があります。
そして近年採用されてきているのが「HDMI」端子。高画質の映像を音声ととも出力することができるので、主流になりつつあるタイプです。「VGA」端子と「HDMI」端子の両方があるプロジェクターの場合は、「HDMI」端子を使用することで、よりきれいな画像を投影できます。
また「USB」端子を利用するプロジェクターもあります。
USB接続の場合のみドライバのインストールが必要となり、PCによっては対応していないこともあるので注意しなければなりません。
Wi-Fi接続機能が搭載されているプロジェクターであれば、PCやスマートフォンなどから、ケーブルを使用せずに投影することが可能です。
PCにつなぐ場合
資料はパワーポイントで作られることが多いため、プロジェクターにはPCをつなげるケースがほとんどだと思います。この章ではプロジェクターとPCのつなぎ方とつながらない場合の対処法を解説します。
1. 接続するPCがどの端子を備えているか確認
まずは接続するPCがどの端子を備えているのかを確認します。そのうえで必要になるケーブルを準備します。
【Windows】
- HDMI端子→専用ケーブルを使用。プロジェクター側にVGA端子しかない場合にはVGAからHDMIへ変換するアダプターが必要。
- USB-C端子→専用ケーブルを使用。USB Type-C非搭載のプロジェクターにはつなげないため、変換アダプターが必要。
- VGA端子→専用ケーブルを使用。
【Mac】
- Thunderbolt→直接ケーブルにつなげないため、「VGA」または「HDMI」の変換アダプターが必要。
- HDMI端子→MacBook Pro Retinaディスプレイモデルについては標準でHDMI端子があるので、HDMI接続が可能。
- USB-C端子→2015 年以降発売された MacBookにはUSB-C端子が付いてる。このタイプには専用ケーブルを使用。USB Type-C非搭載のプロジェクターにはつなげないため、変換アダプターが必要。
2. 専用ケーブルでつなげる
専用ケーブルを使ってPCとプロジェクターを接続します。
手順は以下の通りです。
- プロジェクターとPCの電源を入れる
- プロジェクターにケーブルを差し込む
- PCにケーブルを差し込む
- 投影される
正しく信号が送られているかどうかを確認するために、はじめにPCとプロジェクター双方の電源を入れます。次にプロジェクターにケーブルを差し込み、その後PC側にも接続します。プロジェクターが映像信号を感知すると、自動的に映像が映し出されます。
PCの画面がプロジェクターに映らなかった場合
正しく接続できたはずなのに、上手く映像が映し出されないということもあるでしょう。
そのような場合。ケーブルの接続を今一度確認してください。
一度ケーブルを抜き、手順通りに差し込んでみます。
それでも解決しない場合はPC側の映像信号の設定がスムーズに行われていない可能性があります。Windows7からWindows10バージョンのPCなら「Windowsキー」+「P」ボタンを押してみてください。
例えばWindows10の場合、PC画面のみ・複製・拡張・プロジェクターのみといった選択肢が表示されるので、複製を選択します。
それでも表示されない場合はプロジェクター側に問題がある場合があります。その場合は、本体または付属のリモコンに付いているプロジェクターの入力切替ボタンを押してください。
スマートフォンにつなぐ場合
プロジェクターに映像を出力する機器としては、スマートフォンも利用されています。iPhoneやAndroidスマホ使用する際に必要になるものや接続方法をご紹介します。
【iPhone】
iPhoneをプロジェクターに接続するにはApple Lightningアダプターが必要になります。
HDMIで接続するためのApple Lightning – Digital AVアダプターとVGA用のApple Lightning – VGAアダプターがあるので、プロジェクターの端子がどちらなのかを確認してから用意してください。
いずれも、Lightning端子に差し込んで使用します。
プロジェクターとiPhone双方の電源が入っている状態であれば、自動的に映像が映し出される仕組みです。
【android】
android をプロジェクターに接続する場合、スマホのコネクタがどのようなものであるかによって、必要になるケーブルが異なるので確認が必要です。
・スマホコネクタがUSB Type-Cの場合
→USB Type-C HDMI 変換アダプターとHDMIケーブルが必要。ただし、コネクタがDisplayPort Alternate Mode(DP Altモード)またはThunderbolt3対応である必要があります。
・スマホのコネクタがMHLに対応している場合
→プロジェクターにMHL対応のHDMI端子があればMHLケーブルが必要。ただし、プロジェクターがMHL非対応のHDMI端子である場合は、MHL変換アタプターとHDMIケーブルが必要です。
いずれの場合も、プロジェクターとスマホの電源を入れた状態で接続すると、自動的に映像が映し出されます。
スマートフォンの画面が映らなかった場合の対処法
スマートフォン、プロジェクター双方の電源が入っている状態で接続したにもかかわらず、画像が映し出されないこともあります。
その際は、ケーブルが正しく接続できているかどうかを確認してみてください。
一度抜いてみて、再度やり直してみることもおすすめです。
PCと同様にプロジェクター本体や付属リモコンの入力切替ボタンを押してみてもよいでしょう。
またiPhoneから接続する場合、ケーブルが純正品以外だと映像信号が上手く送信できないこともあるようです。心配な場合は純正品を用意してください。
アプリによっても表示できるできないがあるようですので、オンライン講演で使用するアプリがあったら事前にプロジェクターにつなげて表示できるかどうか確認した方が賢明です。
このようにPCやスマートフォンからも専用アダプターがあれば簡単につなぐことができます。また、プロジェクターによってはWiFiやBluetooth、Air Playなど無線で接続することのできるものもあります。プロジェクターの機能に合わせて適切な方法を試してみてください。
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