夏と冬に行われる安全大会。労働災害の防止と安全意識の啓発を目的に行われるもので、自社の従業員だけでなく協力会社の関係者も参加します。その際に、お土産として景品や記念品が渡されますが、毎年、この景品を決めるのに迷っている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は安全大会で人気の景品と記念品をそれぞれおすすめ順にベスト5を選出。選び方のポイントも解説します。
■目次
建設業の安全大会で人気の景品ベスト5
まずは、建設業の安全大会で人気の景品をランキング形式でご紹介します。いずれも人気の高い定番の景品が多いので、ぜひ景品を選ぶ際の参考にしてください。
5位:防災クロック
時計は生活用品の中でも使う頻度が高く、また、精度の高さも求められる定番の商品です。そのため、災害時でも正確に時刻を合わせやすい電波時計が防災クロックとして人気があります。
電波時計を既に持っているという人でも、自宅やオフィスのさまざまな場所に時計を設置しておけば時間の確認に便利ですから、複数あって困ることもありません。寝る前のスマートフォン視聴を防止するためにも、時計のニーズは意外と高いです。
4位:LEDライト
防災グッズとして懐中電灯を用意している家庭も多いことでしょうが、いざというときに手持ちのライトを使えると、複数の明かりを頼りにできて便利です。スマートフォンにもライトがついていますが、災害時に情報端末の充電は温存したいもの。
また、LEDライトは夜遅くまで仕事をすることも多い建設業の従事者にとって、日常的にも嬉しいアイテムの一つです。車に乗るときや帰宅したときに鍵穴を照らすなど、ちょっとした場面で活躍してくれます。
3位:ステンレスボトル
水分補給のためのステンレスボトルも、いくつあっても困らないアイテムの一つです。特に、屋外で作業することの多い建設業従事者にとって、夏の熱中症対策は欠かせません。そこで、中身を簡単に詰め替えられて軽いステンレスボトルが水分補給に役立ちます。
マイボトルはゴミを出さず環境に優しいほか、出費を抑えられて経済的でもあります。保温・保冷機能つきのものを選べば、夏でも冬でもより使いやすくなるでしょう。
2位:モバイルバッテリー
スマートフォンが普及するにつれ、モバイルバッテリーを持つ人が増えたことから、携帯用モバイルバッテリーは記念品として急速に人気が高まっています。これもやはりいくつ持っていても使える消耗品なので、迷ったときはモバイルバッテリーを選ぶのもよいでしょう。
近年では、太陽光で充電できる携帯用ソーラーパネルも人気です。モバイルバッテリーはあらかじめ充電しておかないと使えませんが、携帯用ソーラーパネルなら太陽光さえあればスマートフォンを充電できます。
1位:救急セット・非常時持ち出し袋
安全大会の景品として最もふさわしく、かつもらってうれしいのは救急セットや非常時持ち出し袋などの防災用品です。いつかは用意しようと思っても自宅にはなかなか準備できていない人も多いのではないでしょうか。
何から揃えたらいいかわからない、できれば最小限のものだけ用意しておきたい、という人にも、こうしたセットは喜ばれます。安全や災害について考えるきっかけにもなる、良い記念品です。
建設業の安全大会で人気の記念品ベスト5
次に、安全大会で配布されることが多い記念品をランキング形式でご紹介します。これも定番のアイテムが多いため、ぜひ記念品を選ぶ際の参考にしてください。
5位:反射板キーホルダー
反射板とは、車やバイクのライトを反射して光る板のことで、小学生などがつけていたり、自転車についていたりするのを見かけることがあるでしょう。反射板をつけておけば、運転手から「なにかいるな」とわかりやすいので、事故に遭いにくくなります。
バイクはもちろん、自動車はさらに急ブレーキですぐに止まることができません。そのため、遠くからでも反射板で歩行者や自転車の存在に気づいてもらい、早めに止まってもらうことが重要なのです。
4位:入浴剤
ノベルティとして人気が高い入浴剤は、身体を動かすことが多い建設業界に勤める人にとって非常に嬉しいアイテムの一つです。温泉のもとなど肉体疲労・筋肉疲労を癒す効能をうたったものや、香りでリラックスを促すものなどがよいでしょう。
入浴剤は単品では価格が安いため、セットで豪華に揃えても1人あたりのコストを抑えやすいのが大きなメリットです。会社名を入れたり、安全大会の回数を入れたりするとより記念品らしくなります。
3位:お菓子、食べ物
お菓子や食べ物も比較的コストを抑えやすく、誰にでも喜ばれやすい汎用性の高いノベルティの一つです。従業員本人だけでなく、家族にも喜ばれやすいので、持ち帰って自宅でも安全について話し合う良いきっかけを作れるかもしれません。
良いものをもらったと思えることで、安全大会が良い記憶としてより印象に残りやすい効果も考えられます。お湯を注ぐだけで食べられるフリーズドライ味噌汁などは、忙しい朝にも栄養をプラスできておすすめです。
2位:ボールペン
さまざまな講演会、大会、学会などでノベルティとして配られることが多いボールペンは、消耗品の中でも特になくなる頻度が高いものでしょう。そのため、何度もらってももらう人に損はない、外れにくい記念品です。
建築業界の場合、設計図に書き込んだり、簡単にメモを取ったりする場面が多いため、黒の単色ボールペンよりは、赤や青の入った多色ボールペンが好まれやすい傾向にあります。名入れも簡単なので、見るたびに安全大会を思い出しやすいのもメリットです。
1位:タオル
建築業界の現場で働く人にとって、最も利用する消耗品の一つがタオルです。小さいタオルから大きなタオルまで、どんなものでも喜ばれやすいですが、特に手拭いサイズの首にかけられるものが使いやすくおすすめです。
洗って繰り返し使えますし、安全を意識しやすいようなデザインで作れば現場で使っているときに注意しやすくなります。コットンなど生地にこだわり、現場で実際に使ってもらいやすくするのもよいでしょう。
安全大会の景品・記念品の選び方
安全大会の景品や記念品を選ぶ際、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。今回は、特に意識したい3つのポイントをご紹介します。
①贈る目的で選ぶ
安全大会は、建築業界で働く従業員や関係者に対し、安全意識や無事故を呼びかける目的で開かれます。そのため、安全大会で配られる景品や記念品も、やはり従業員の安全や健康に配慮したものであることが望ましいでしょう。
防災クロックや防災セット、反射版キーホルダー、入浴剤などはもらった人が安全や健康について考える良いきっかけになります。
➁価格帯で選ぶ
どれだけ良い景品や記念品であっても、予算を大きくオーバーしてしまっては選ぶことができません。そこで、あらかじめ1人あたりの予算を決め、価格帯から商品を選ぶのも一つの方法です。
安全大会で配布する品としては、だいたい、1人あたり1,000円前後の予算としている企業が多いのではないでしょうか。コストを抑えたノベルティなら、LEDライトやお菓子・食べ物、ボールペンなどがおすすめです。
③夏・冬で季節に合わせて選ぶ
安全大会は夏と冬の2回開催されるため、季節に合わせた景品や記念品を選ぶのもおすすめです。特に、建築系の現場は暑さが問題になりがちなので、冬グッズより夏グッズに力を入れて選ぶと喜ばれます。
夏グッズと言えば熱中症対策ですが、温度計や涼感タオル、叩いて使える冷却パックなどは誰でも使いやすく、コストが抑えやすいので配布する記念品にも向いています。ハンディファンや保冷できるステンレスボトルなどは、景品にするとよいでしょう。
安全大会で、現場に喜ばれる景品や記念品を選ぼう
建築業界で夏と冬に行われる安全大会は、従業員を労働災害から守るために行われます。安全について意識し、考えるきっかけを作るとともに、正しい知識を身につけることが重要です。
そこで、安全大会の景品も目的や意図に沿ったものを選ぶのが基本です。人気の景品が防災グッズであることからも、従業員に対して安全・健康を促すための大会であることがわかります。他にも、従業員に対する労いの意を込めて、喜ばれるグッズを選ぶのとよいでしょう。
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