【SBスタッフ講演レポート 第7回】
「人生100年時代を目指して」 好評を博した大村崑さんのリアル講演会

先日、大阪市で開催された健康フォーラムにおいて、大村崑さんの講演会に同行しました。
大村崑さんといえば、「元気ハツラツ」のオロナミンCのCMでも知られる喜劇俳優で、2022年現在御年91才。86才で筋肉トレーニングを始め、今でも91才とは思えないほど見事な筋肉質の体を維持しています。
講演の待合の間にスクワットを披露してくれるなど、サービス精神旺盛な大村崑さんの講演会をレポートします。

官公庁・医療団体・学校チーム

今らしい「リアル＋オンデマンド」のハイブリッド開催

本案件の主催者様は、医療法人主催のNPO法人で、毎年「人生100年時代」をテーマに健康寿命延伸の健康啓発フォーラムを開催されていらっしゃいます。今年度はパーソナルトレーニングジムのCMで話題となった大村崑さんに健康講演を行っていただきたいと、今年(2022年)2月にお問合せをいただきました。

開催手法は、「リアル開催とライブ・オンデマンド配信のハイブリット式を」とのご指定で、オンライン運営はウェビナー運営代行会社が行うということでした。
講演業界ではコロナ禍を体験してからというもの、感染対策のためにオンライン方式を用いるようになりました。オンライン開催が定着してきてからは、参加者がいつでもどこでも視聴できるというオンラインのメリットが認知されるようになり、今では、このようにリアルとオンラインのハイブリッド方式を希望される主催者様も増えてきています。

今回、弊社はオンラインのサポート運営に入らなかったものの、主催者様より講師派遣および現場アシスト業務のご依頼を受けたため、開催日ひと月前に、事務局の方々と事前の打合せを行いました。
打合せでは、当日のスケジュールの他、講演内容、準備物の確認などを行いました。当イベントをSNSでも大々的にPRしていきたいとのことで、大村さんのスクワットやゴムかけなど運動している動画や画像を使用したいとのリクエストをいただき、大村さんにご用意いただきました。当イベントを多くの人に知ってもらいたい、弊社のTwitterなどで告知し、陰ながら協力させていただきました。

講演前の様子

▲講演前にスクワットを披露してくださる大村さん

当日は、講師のアシストを行うため、講師到着時刻の30分前に会場に入りました。会場はオンライン配信用のカメラやスピーカーなど機材が設置され、すでに準備が整っている状態でした。

講師のアシスト業務では、講師到着前に行うこととして、控室備品や会場までの導線、タイムスケジュール、ステージまわりの確認等をおこないました。

それら確認、チェックが終了後、講師の大村さんとマネージャーを迎えに1階タクシー乗降場所へ。到着した大村さんたちを控室まで案内し、主催者様との顔合わせ。その後、本番前まであらためて今大会の開催目的などの説明、講演スタートと終了時間の念押し確認、ステージ演台に筋力トレーニンググッズや新聞記事の準備など、本番スタートまで気の休まる暇はありません。大村さんは、そんな慌ただしく動く私たちを気遣ってか、笑顔で声をかけてくださり、スクワットを披露して頂いたり、サインをして下さったりなどサービス精神旺盛でした。大村さんのお人柄の良さを本当に感じることができました。

▲控室で弊社スタッフと談笑する大村さん

大村崑さん、元気ハツラツの秘訣とは？

講演では、まずご自身の生い立ちやテレビの裏話について話をされました。大村さんは、「元気ハツラツ」のイメージとは裏腹に、20才の頃に肺結核を患い、肺の半分を切除、医師からは「40才まで生きられない」と言われたそうです。それでも、喜劇俳優を目指し、さまざまな舞台やテレビに出演し、注目されるようになり、CMでも引っ張りだこに。

年をとるにつれ、何もないところで転んだり、腹周りがぶよぶよになってきて、妻の瑤子さんがその状態を憂えていたそうです。瑤子さんの強い勧めもあり、86才で有名スポーツジムの扉を叩きます。最初は嫌々でしたが、女性トレーナーから「筋肉は死ぬまで鍛えられる」と言われ、その気になり、まずは週2回1時間の筋トレを始めたそうです。最初は3～4回しかできなかったスクワットも、ジム通いして3カ月が経つ頃に15回もできるように。バーベルに関して、最初は10キロだったものが、3年半たった今では40kgまで上げられるようになったとのことです。
予想にも反して筋トレにのめりこむようになり、開始して3カ月で5kg減り、体脂肪は5%減、ウエスト回りは9cmも減りました。

「筋トレを始めてから、今では躓かなくなったし、食べ物もおいしくなるようになった。さまざまなことに興味がわき、こうやって講演にも呼ばれるようになって、世界が広がりました」と大村さん。講演ではスクワットや、誤嚥防止のために首を鍛えるゴムバンドのトレーニングをやって見せ、91才とは思えないパフォーマンスに会場は大いに沸いていました。

聴講者の平均年齢が61才ということもあり、皆さん、身を乗り出して大村さんの話を聞いているご様子でした。聴講後の感想として、「91才の大村さんに負けないよう自分も運動をしたいと思った」「大いに笑い、大いに驚き、元気と勇気をもらった」「人生健康に長生きするために頑張ろうと思った」など、皆さん大村さんからパワーをいただいたようでした。

「つなぎ役」としての役割

講演も大盛り上がりを見せ、主催者様としても大変ご満足だったようです。弊社のサポートに対しても「時間配分もうまくでき、理事長の挨拶、ファンの方への対応もスムーズにいき、安心して自分たちの役割に集中できました。ありがとうございました」という嬉しいお言葉をいただきました。

講師のアシストという業務は、顔合わせをしたり、講師や主催者様からのご要望を調整したりと、講師と主催者様の間のつなぎ役としての役割に加え、時間内にスムーズに進めるように時間管理の役割も担います。
時として講師や講師のマネージャーさんからも、弊社スタッフがワンクッションになっているので「主催側とスムーズにやり取りできた、ありがとう」と感謝の言葉をいただくこともあります。

つなぎ役の「繋ぎ」という意味には、「離れているもの、切れているものを続け合わせて一つにする」ことを意味します。私たち講演依頼会社の役割は、主催者様の思いを実現するために、主催者様と講師のご縁を繋ぎ、最高の出会いをプロデュースすることだと考えています。今後も「つなぎ役」として、主催者様と講師のご縁を繋ぎ、聴講者の方々に最高の時間をご提供できるように頑張ってまいります。

大村　崑 おおむらこん

喜劇俳優

音楽・芸術関係者

テレビ「番頭はんと丁稚どん」などに出演し一世を風靡。大塚製薬オロナミンＣのＣＭで子どもから大人まで幅広い層に好かれる国民的タレントとしての地位を確立。講演活動で全国を駆け回るほか、人気テレビドラマ「赤い霊柩車シリーズ」（フジテレビ）、「西郷どん」 (NHK大河ドラマ)などに出演。

プランタイトル

筋力アップでフレイル予防！
崑ちゃんの心と体の元気の秘訣

講師プロフィールへ移動

あわせて読みたい

【SBスタッフ講演レポート】
寺谷一紀さんの講演会『異業種の視点からみた医療現場』～

医療現場のコミュニケーションのあり方 医療センター全職員向け院…

【SBスタッフ講演レポート】岸田敦子さんの講演会『院内暴力を未然に防ぐには…？』

患者からの暴力やクレーム対応に困っています 企画担当者様より「…

【SBスタッフ講演レポート】
『夫婦フーフー日記』原作者：清水浩司さんの講演会「喪失体験からの回復 」

身近な人が”がん”になったとき 先日、映画『夫婦フーフー日記』…