学生や社会人は、授業や仕事の一環として講演会・セミナーの感想文やレポートを書く機会が多いと思います。
しかし、レポートの書き方がわからず、なかなか作業が進まないということもあるのではないでしょうか?
この記事では、講演会・セミナーの感想文やレポートを効果的に書くための方法や例文、コツなどについてご紹介します。
講演会のレポート、感想文の書き方
レポートと感想文の違いをご存知でしょうか?
レポートとは、講演会やセミナーなどの内容について報告するものです。一方で、感想文とは、自分が感じたことについて自由に書きまとめたものです。
そのため、レポートや感想文を書くにはまず、講演会やセミナーの内容を正確に理解しなければなりません。
レポートを書く際は、講演会やセミナーの内容に対して”客観的な視線”で、講師は何を伝えようとしているのか、そこから得られる結論を明確にする必要があります。
感想文はレポートと異なり、”主観的な視線”が重要です。自分の感性を文章にして表現するため、ありのままの素直な気持ちで書くことを意識しましょう。
講演会のレポートや感想文の構成
レポートや感想文は読み手がわかりやすく、読みやすいように書く必要があります。
そのためには、構成を意識することが重要です。レポートや感想文を書くときに意識するポイントを下記にまとめました。
- 基本情報
- 講演会の内容
- 感想や考察
それぞれみていきましょう。
①基本情報
まずは、開催された講演会やセミナーが「いつ」「どこで」「だれが参加していたのか」を明確にすることが重要です。具体的には講演会やセミナーの主催者、名称、場所、日時などです。この部分を忘れてしまうと、どんなに素晴らしいことを書いていても情報源がわからず内容の信憑性が落ちてしまいます。
また基本情報は、自分が後で読み返した時に内容を思い出させる重要な部分です。
そのため、講演会やセミナーの基本情報は必ず入れておきましょう。
②講演会の内容
講演会の内容を書く際は、なるべく自分の記憶を元に書くようにしましょう。
配布された資料などを参考にしながら書く方も多いでしょう。しかし、資料は誰でももらえるため、資料の内容に頼りすぎると、資料の中にはない、新しい情報が伝わりにくくなります。
せっかくレポートを書いても、「この情報は資料をみればわかる」といったことにならないように注意しましょう。
また、「何についての講演会なのか」「どのような結果になっているのか」など客観的に分析することも重要です。
講演会の流れを把握することで、発言者が何を伝えたいのか理解できます。
③感想や考察
社会人のレポートは、個人の感想をそのまま書くのではなく、得られた情報が企業にどのようなメリットをもたらすのか報告することが重要です。「~だから私は良いと思う」ではなく、「~という点がわが社のサービスと親和性が高いため導入すべきである」というような形でまとめてみることをおすすめします。
感想文の場合は講演会を客観的に振り返り、それぞれのトピックについて自分が感じたことを書くようにしましょう。「とてもわかりやすくて勉強になった」などといった漠然とした感想ではなく、「○○の○○」といった具体的なトピックを挙げ、書くことが重要です。
レポートと感想文どちらも、講演会の内容を今後どのように活かしていくかを意識して書きましょう。
講演会のレポートの例文
ここからは、講演会レポートの例文についてご紹介します。
レポートの書き方がわからない方は参考にしてみてください。
(日時)○○年○月○日
(宛先)営業部長 ○○○○殿
(氏名)○○○○講演会報告書
表題につきまして、下記にご報告申し上げます。
1.(講演会の名称):マネジメント講演会
2.(日時):○○年○月○日
3.(場所):○○会場
4.(主催者):株式会社○○○○
5.(講師名):株式会社○○○○ △△氏
6.(講演内容):
(1)企業に求められるマネジメントとは
(2)マネジメントの基礎
(3)部下の育成に必要なこと
7.総括:
今回のマネジメント講演会では、企業で必要とされるリーダー像、チーム全体や部下のマネジメント方法について学べました。
とくに、講演で話されていた「部下とのコミュニケーションは積極的に上司から取らなければならない」ことや「大勢の前で指導してはいけない」など印象に残りました。
これらは私が意識できていなかったことで、部下とのコミュニケーションが少なかったことや、指導の仕方が不適切であったことを認識でき非常に反省できました。
今後は、積極的に部下とのコミュニケーションを図るとともに、指導方法についても今回の講演会を思い出しチーム全体の士気を高めていくよう努めていく所存です。以上
講演会のレポートや感想文を作成するコツ
これまでレポートや感想文の書き方についてご紹介してきましたが、書き方がわかってもなかなか実際に作成するのは難しいと感じている方も多いでしょう。
ここからは、そのような方に向けてレポートや感想文を作成するコツを3つご紹介します。
講演会が終わったらできるだけすぐに書く
講演会が終わったらすぐに書くようにしましょう。終わった直後は一番記憶が残っており、新鮮な状態で書けるからです。とくに、講演会が終わった直後は講師からの情熱を受け、やる気を漲らせている人もいるかと思います。情熱がこもっている状態であればあるほど感想文は書きやすくなるでしょう。
また、講演を受けながら何を書くか意識することも重要です。自分のなかで書くことがまとまっていれば、メモを取りやすくなり講演会の内容も頭に入ってきやすくなります。
講演会中に気づいたことや内容を明確に書く
講演会の中に自分で気づいたことをメモすることも非常に重要です。講演会の内容を伝えるだけではなく、「講演会を通して自分は何を学べたのか」を明確にすることを意識しましょう。
また、講演会のなかで講師がさりげなく口にしたこともメモしておくと良いでしょう。そういった情報は配布された資料には載っていないものであることも多く、情報の価値が上がります。
レポートや感想文で自分をアピールする
レポートや感想文は自分をアピールする場面でもあります。講演会の内容を踏まえて「将来的に自分はこうなりたい」と伝えることができれば、上司から向上心があると評価されやすくなります。
その際、「なぜ」「どのようにして」「どうなりたいのか」を意識して書くようにしましょう。動機が深いほど説得力が増し、方法が具体的であれば現実味があります。ただの意気込みだけで終わらないように注意することが非常に重要です。
レポートや感想文を書く際の注意点
レポートや感想文の注意点について3つまとめました。
それぞれみていきましょう。
不要な情報は書かない
可能な限り不要な情報は書かず、読みやすい文にすることを意識しましょう。
たとえば、主催者の詳細情報や講演会が行われた会場の説明など講演会の内容にあまり関係しないものは書く必要がありません。
そのほかにも、主催者や講師に対する感謝の気持ちや講演会以外の内容についても書く必要はありません。
レポートや感想文で重要なことは講演会の内容についてです。そのため、関係性の低い情報や内容については書かないように意識することが重要です。
具体的かつ端的に感想を述べるようにする
「今回の講演会はためになった」「とてもおもしろかった」「講師の方の話し方がうまかった」などといった漠然とした感想は控えましょう。
講演会のどの部分が自分に深く印象を残したのか、具体的に説明することが重要です。また、講演会で得られたものを今後、どのように活かしていくのか書ければなおよいでしょう。
またこの際、説明が長くなりすぎないよう端的にまとめることも意識するとようにしましょう。
最後に読み返し、表現をチェックする
レポートや感想文が完成したら必ず読み返し、おかしいところや間違っているところはないか確認しましょう。
とくに以下の3つポイントを意識しながら確認することをおすすめします。
- 重複している部分はないか?
- 冗長な説明になっているところはないか?
- 語尾は一貫しているか?(ですます調、~である~だ。語尾は統一する)
「書いている時は気付かなかったけど、読み返してみると間違えている部分が意外とあった」などよくあることでしょう。そのため、何度か読み返し、間違いがないかしっかりと確認することが重要です。
ここまで、講演会・セミナーの感想文やレポートの書き方についてご紹介してきました。書き方がわからず困っている方はぜひ、この記事を参考にしてみてください。
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