オンライン講演でオンデマンド配信の際に使用されている動画配信プラットフォーム「Vimeo」。Vimeoには、「Vimeo Create」という動画編集ツールがあります。実質、有料プランのみでしか使えませんが、オンライン講演動画のトリミング、別の画像や動画の挿入が簡単にでき、タイトルやロゴ、BGMを入れることもできます。
本記事では、「Vimeo Create」の基本的な使い方をご紹介します。
Vimeo Createとは?有料プランのみ使える動画ツール
「Vimeo Create」とは、Vimeo上で動画の編集や投稿ができるツールです。動画編集の専用ソフトなどと比べると、高機能なエフェクトなどは使えませんが、タイトルやロゴを入れたり、不要な部分をカットしてつないだりするだけなら十分に使えます。
専用の動画編集ソフトは持っていないし、有料ソフトを買うには高いけれど、録画したオンライン講演を少し編集したいという場合はぜひ「Vimeo Create」の編集機能を試してみてください。
Vimeo Createはプランごとに機能が異なる
「Vimeo Create」で使える機能は、有料プランごとに異なります。無料プランでもお試し機能は使えますが、作成できる動画の長さは最大30秒なので、オンライン講演の録画を編集するには向きませんので、注意しましょう。
有料プラン | Starter | Standard | Advanced | Enterprise |
料金(年払い/1月) | 1200円 | 2900円 | 5500円 | 要問合せ |
アップロードできる動画数 | 月5シート、 年間60シート |
年間 120シート | 年間 240シート | カスタム |
ストックメディア | ― | ○ | ○ | ○ |
ブランドキット | ― | ○ | ○ | ○ |
ウォーターマーク非表示 | ○ | ○ | ○ | ○ |
※Starterのみ月単位または年単位、Standard・Advanced・Enterpriseプランは年単位のみ利用可能。
ストックメディアとは、Vimeo Create上であらかじめ用意されているロイヤリティフリーの映像のことです。
ブランドキットとは、独自のロゴやカラーパレットをアップロードして、フォントを変更したりテキストを追加したりする機能のことを指します。いずれも、必要に応じて有料プランを検討しましょう。
Vimeo Createの基本的な使い方
Vimeo Createの基本的な使い方を、6つのステップでご紹介します。
①Vimeo Createを始める
Vimeo Createで新しい動画を作り始めるには、以下の手順で行います。
- Vimeo Createを開き、「スタート」を選択する
- 「テンプレートを編集」または「自分で作成」を選択
「テンプレートを使用する」を選択すると、Vimeo Create内の豊富なテンプレートから選択して動画を作り始めることができます。
オンライン講演の動画を編集するのであれば、「自分で作成」から「最初から始める」を選択しましょう。 - エディター画面の左にある「アップロード」ボタンをクリックして、動画を選択し、アップロードする
②不要な部分のカットする(トリミング)
次は動画の編集に移ります。以下の手順で、不要な部分のカットを行いましょう。
- アップロードした動画をクリックすると、右手のエディター画面に動画が表示される。
- 右上のはさみマーク(タイミングを編集)①をクリックすると、下のタイムラインに動画コマが表示されるので、カットしたい部分の開始部分に選択線➁を持っていき、分割マーク③をクリック。
- 動画が2つに分割されるので、2つめの動画を選び、今度はカットしたい終わり部分に選択線を持っていき、分割マークをクリック。
- この時点で3つ分割された動画が下に表示されるので、不要な部分(この場合は真ん中の動画)の「…」①をクリックして、「削除」➁を選択。
- この作業を繰り返して、不要な部分を削除し、プレビューボタンで、全体の動画を確認。
③画像や動画の挿入
録画した別の動画や画像とつなぎ合わせたい場合は、以下の手順で行います。
- 画面の下にある「ストーリーボード」から「+New Scene」ボタン①をクリック。
- 「アップロード」ボタン➁をクリックし、「My Media」③からアップロードした動画④を選択する。
- 画面右下のストーリーボードに表示された動画をドラックしながら、好きな場所にもっていき、動画の並べ替えを行う。
※アップロードした動画は、編集中の動画の後ろに追加されます。順番を変更しない場合はそのままでつなげますが、入れ替える場合は下部の「ストーリーボード」で動画を並べ替えましょう。
動画の途中にタイトル画像を挟む場合は、先にトリミングツールを使って動画を分割しておきましょう。分割した動画と動画の間にタイトル画像を挟むように並べ替えて、完了です。
④タイトル・ロゴ・キャプションの挿入
次に、タイトル・ロゴ・キャプションなどを挿入する方法を手順でご紹介します。テキストは、タイトル、サブタイトル、キャプションの3種類から選択できます。
- エディター画面の左の編集メニューバーから「テキスト」①を選択。
- 「Title(タイトル)」「Headline(見出し)」「Subheadline(副見出し)」「Caption(キャプション)」➁のメニューが表示されるので、お好みの要素をクリック。
- テキストを入力
- 画像にテキストが追加されるので、フォントや文字の大きさや色、アニメーション、文字の影つけなど、お好みで文字を装飾する。
ロゴを追加するには、左の編集メニューバーの「ブランド」をクリックしてから、「ロゴを追加」を選択、ロゴの画像をアップロードします。Standardプラン以上であれば、ブランドキットを使ってカスタムロゴを追加することもできます。
⑤BGMの挿入方法
BGMを挿入するには、以下の手順で行います。
1.左の編集メニューバーの「Music」アイコン①をクリックする
2.Vimeoにある既存の音楽素材を使うか、音楽をアップロード➁する。
※音楽をアップロードする場合は、必要なライセンスを取得していることに同意する必要があります。
⑥プレビューを確認し、Vimeoに動画をアップロードする
すべての編集手順が完了したら、以下の手順で動画にミスがないかチェックした後、動画を保存してVimeoにアップロードします。
- 「プレビュー」をクリックし、動画のプレビューを確認する
- プレビュー作成と同時に、動画管理ページに動画のドラフトが作成されるため、そのまま保存する場合は「保存して共有」をクリック
- 変更を加えたい場合は、「編集」をクリックして手直しし、再度プレビューを確認する
ドラフトに保存した動画は、アップロード後も編集できます。
Vimeo Createのトリミングツールを使う方法
Vimeo Createで作成した動画は、後からトリミングで編集できます。以下の手順で行いましょう。
- ドラフトに保存した動画の「編集」をクリックする
- 動画素材のうち、トリミングしたい素材の右上の「…」をクリックする
- ドロップダウンメニューから「Trim」をクリックする
- トリミングが完了したら、「Save」で保存する
トリミングでは、左右にマーカーが表示されるためクリックで掴んだまま動かし、選択した部分を短縮・延長してトリミングを行います。必要な素材のトリミングが完了したら、プレビューで動画を確認後、必ず保存を行いましょう。
Vimeo Createを使う際の注意点
最後に、Vimeo Createを使う際の注意点を2つご紹介します。
問合せは英語で行う必要がある
Vimeoのツール自体は日本語に対応しているため、Vimeo Createも日本語に対応しています。また、公式サイトのヘルプも多くは日本語対応しており、ヘルプを読めばたいていのことは解決できます。
しかし、もともと英語で開発されたツールのため、一部英語表記のサポートがあること、問合せの際には英語が必須なことに注意しましょう。できれば、英語が堪能なチームメンバーなどにサポートをお願いすると安心です。
プランによってアップロードできる本数制限がある
プランによってアップロードできる動画数に限りがあります。例えば、無料プランは月々2本で、Starterは月額ブランであれば月5本まで、年間プランであれば60本までとなります。年契約のみのStandardは1年で120本、Advancedは240本までとなり、それ以上アップロードする場合には、プランの追加購入が必要となるので、注意が必要です。
面倒な編集作業はSBオンライン講演サポートプランにお任せ
動画編集作業はVimeo Createなどの無料ツールを使って行えますが、使い方を覚えたり、実際に編集したりする手間は大変なものです。SBオンライン公演のサポートプランを使用すれば、オンライン講演を録画した動画の編集を行い、かつ、Vimeoへのアップロードまですべておまかせで行えます。動画編集のやり方がわからない、不安があるという場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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