加速度的に変化する世界経済と社会。労働人口構成、消費者の嗜好や価値観が大幅に変化している現在、その変化への効果的な対応として先進企業がダイバーシティを経営戦略に掲げ、積極的な取り組みを推進しています。
ダイバーシティとは、性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントであり、そのためには多様性を尊重する職場環境を促進し、チームワークを高めることが大切です。
本記事ではダイバーシティの考え方や具体的な職場環境改善の進め方、ノウハウなどについて学ぶことができる好評の講演テーマのご紹介します。
■目次
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- 磯村 歩 『これからのユニバーサルデザイン~お互いに尊重しあえる「共生社会」へのかけ橋~』
- 大久保 暁 『LGBTへの理解~身近にいる性的マイノリティ~』
- 大場久美子 『“地獄ときどき晴れ”パニック症10年間の闘病から克服まで 差別や偏見のない人権を尊重した社会づくりの大切さ』
- 木村泰子 『「みんなの学校」が教えてくれたこと』
- 杉山文野 『クラスにひとりは必ずいる!? ~セクシュアル・マイノリティの子どもたち~』
- 田中俊之 『「男性の生きづらさ」から考える 性別にとらわれない多様な生き方』
- 仲島正教 『あーよかったな あなたがいて~「優しさ」という温かい貯金~』
- 中村伸一 『地域で生き、地域で逝く人々を支える医療・ケア ~「ええ人生やった」その一言のために~』
- 南雲明彦 『学習障害から考える共生社会 ~多様性を大切にする未来へ~』
- 成田真由美 『自分の可能性を求めて』
- 堀内祐子 『子どもを理解する力~4人の発達障害の子育てから学んだこと~
』
磯村 歩 いそむらあゆむ
ソーシャルアントレプレナー
これからのユニバーサルデザイン
~お互いに尊重しあえる「共生社会」へのかけ橋~
「共生社会の実現」とは、障がいを一つの個性とみなし、そこから長所を見出した上で、互いに尊重し合える対等な関係を構築してからこそ成り立つものです。本講演では、視聴覚障がい者・上下肢障がい者・知的障がい者の生活の中から、障がいという特性が活かされた便利さ、工夫点など新たな価値が生み出された”逆転”の発想をご紹介します。そこで生み出された価値がどのような過程・工夫で生み出されたかという「特性の活かし方」を学び、皆さんの生活にどう活かしていけるのかを提言します。
- 福祉・介護その他実務スキル
主催者様からの声
パワーポイントを駆使したテンポの良い講演スタイルに引き込まれました。受講者のアンケートにおいても、「もっと多くの人に聞かせたい講演」と意見が多かったです。
大久保 暁 おおくぼあきら
LGBT 啓発活動講師 ALLY SCHOOL 啓発活動講師
LGBTへの理解
~身近にいる性的マイノリティ~
LGBTQ(性的マイノリティ)の人は日本に8.9%(11人に1人)存在すると言われています。LGBTQの人には出会ったことがない、テレビの中の人と思われている方も多くいらっしゃると思います。実は皆さんの身近にいるLGBTの人、その人たちへの偏見や差別はいまだに多く残っています。LGBTQ当事者である講師が自身の体験をもとに、当事者が抱える問題や生きづらさをお話します。偏見や差別のない平等な社会を築き上げるために何をしていくべきか、共に考えていきます。
- 人権・平和
主催者様からの声
普段中々LGBTQについて意識する事が無かったメンバーにむけてのセミナーでしたので非常に有意義であったと思います。
大場久美子 おおばくみこ
俳優 心理カウンセラー(日本推進カウンセラー協会認定) 足底反射療法士、音楽健康指導士
“地獄ときどき晴れ”パニック症10年間の闘病から克服まで
差別や偏見のない人権を尊重した社会づくりの大切さ
講師の大場久美子さんは、女優として輝かしく活躍する一方で、突然パニック症を患い、10年にも及ぶ闘病を余儀なくされました。闘病中は、「社会の偏見や差別のため、病気を隠したり、専門医へ通院しづらかった」と振り返ります。病気を克服してからは、心理カウンセラー、認知行動療法士などの資格を取得。その専門的な知見をもとに、講演では「心の病気」への正しい理解と偏見のない人権を尊重した社会づくりの大切さを説いています。差別や偏見のない社会にするために何ができるのかを考えていきます。
- コミュニケーション メンタルヘルス人権・平和
主催者様からの声
講師のアイドル時代を知る年齢層が多かったです。闘病生活から得た事をメッセージとして発信することで、受講者にとって共感できる場面が多く見られました。そして、常にポジィティブに生きていこうとする姿勢は、多くの方にとってこれからのパワーとして伝わったと思っています。
木村泰子 きむらやすこ
大阪市立大空小学校 初代校長
「みんなの学校」が教えてくれたこと
「すべての子どもの学習権を保障する」という理念のもと、教職員や地域の人たちの協力で設立された大阪市立大空小学校の初代校長である木村泰子さん。大空小学校には、いじめを受けて学校に行けなくなった子、発達障害と診断された子など不登校や特別な支援を必要とする子供たちが次々と転入してきましたが、木村さんが在任中は不登校ゼロだったそうです。一人ひとりを大切にする学校で木村さんが行ってきた支援を紹介しながら、すべての子どもたちが安心過ごすには、地域や周囲の大人が何をすべきかを考えていきます。
- 教育・青少年育成
主催者様からの声
木村先生の講演は、管理職の先生方の目線に立った本当に刺激的なお話でした。叱咤激励をうけ、大きなパワーをいただけたのではないかと思います。今、この時期にお話を聴けたことは、大きな財産となりました。ありがとうございました。
杉山文野 すぎやまふみの
NPO法人東京レインボープライド 共同代表理事
日本オリンピック委員会(JOC)理事
株式会社ニューキャンバス代表取締役
クラスにひとりは必ずいる!?
~セクシュアル・マイノリティの子どもたち~
13人に一人の割合と言われるLGBTQ。40人クラスならば3人はLGBTQの子どもがいることになります。2015年春、文科省がLGBTQの子供について配慮を求める通知を全国の国公私立の小中高校などに出すなど教育現場においてもその関心が高まっています。トランスジェンダーである自身の経験と知識をもとに、性の多様性と学校におけるLGBTQに対する配慮、トイレや制服の対応、当事者からカミングアウトを受けた際の対応などについて具体的な対応策をお話いたします。
- 人権・平和 その他ビジネストピック教育・青少年育成
主催者様からの声
LGBT当事者として、過去に感じてきたこと、実際にあったこと、またその時の感情などを強烈にお話ししていただいたことや、現状においては法律や憲法なども含めた視点で社会的な問題として受け止めることができ、学びと気づきを得ることができたと感じます。身近にいると感じられれば、それだけ日頃の行動の変化も期待できると思っています。
田中俊之 たなかとしゆき
博士(社会学)
大妻女子大学人間関係学部 准教授
「男性の生きづらさ」から考える
性別にとらわれない多様な生き方
2022年に育児・介護休業法が改正され、男性の育児休業取得も当たり前となる時代になっています。一方で、「夫」「父親」としての役割は求められ、今の日本社会は、男性が「生きづらい」社会だと言われています。なぜ、男性は悩みを抱えてしまっているのでしょうか?そんな疑問に答えてくれるのが「男性学」です。男性が男性ゆえに抱えてしまう問題について考える「男性学」の研究者から、男性の新しい生き方を一緒に考えてみませんか?
- ワークライフバランス 男女共同参画意識改革
主催者様からの声
説明が分かりやすくて説得力、納得感のある講演内容でした。参加者は男性の中年層が多く、共感する部分が多々あったと感想をいただきました。さまざまな気づきを得ていただけて良かったです。
仲島正教 なかじままさのり
教育サポーター
あーよかったな あなたがいて
~「優しさ」という温かい貯金~
人権教育とは難しいものと考えていませんか? 人権を学ぶとは「人と人のつながり」を学ぶことであり、「優しい人」になるために学習することなのです。本当の「優しさ」とは「強さ」でもあります。「教育サポーター」として多くの教育者や家庭を応援し続けている講師が、小学校での21年間に及ぶ教師経験を基に、教育現場や地域、家庭、職場で、差別や偏見、いじめをなくし、みんなが認めあえる関係性を作るためにどうしたらよいか、お話します。
- 教育・青少年育成
主催者様からの声
参加者の皆様から、大変お喜びのお言葉をいただき、「実践したい!」「心が温かくなった」などのたくさんの感謝のお気持ちが伝わってきました。
中村伸一 なかむらしんいち
福祉・介護
地域で生き、地域で逝く人々を支える医療・ケア
~「ええ人生やった」その一言のために~
在宅死亡率は42%という名田庄地域の小さな診療所で、「家族に看取られて家で死にたい」という住民の切なる願いをかなえるべく、村を地域医療の理想郷にしようと奔走する中村伸一医師。その活躍はNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介、ドラマ化もされました。「小さな診療所ではできないことを言い訳にするのでなく、小さな診療所だからこそできることを探求している」と中村さん。自身の体験を振り返りながら、地域の在宅医療・在宅療養について考えていきます。
- 福祉・介護
主催者様からの声
在宅医療に対する関心が高く、中村先生の講演会には予定より多くの方々がお集まりになりました。大盛況のうち、終えることができました。ありがとうございました。
南雲明彦 なぐもあきひこ
明蓬館(めいほうかん)高等学校 共育コーディネーター
学習障害から考える共生社会
~多様性を大切にする未来へ~
高校時代より不登校、引きこもり、うつ病など、さまざまな辛い体験をし、21歳で学習障害と診断された南雲明彦さん。それから、「障害」や「健常」について考えるようになったと語ります。人は「普通」という目に見えない物差しで人をはかりがちになってしまい、結果差別や偏見が生まれてしまっています。「この物差しをなくすことはできないけれど、幅を広くしたり、長くしたりできるはず。そこに共生のヒントがあると考えています」と南雲さん。本講演では、「共生とは?」「多様性とは?」について皆さんと一緒に考えていきます。
- 教育・青少年育成 人権・平和 福祉・介護
主催者様からの声
今回の開催目的にふさわしい、とても素晴らしいお話をいただきました。多くの気付きを得ることができました。
成田真由美 なりたまゆみ
パラリンピック水泳選手
自分の可能性を求めて
13歳で横断性脊髄炎を発症し、下半身不随となった成田真由美さん。不屈の精神で、水泳を始め、1996年アトランタ大会から東京2020まで通算6回出場。パラリンピックで15個の金メダルを獲得しました。「私は歩くのが苦手なので、車いすに乗っているだけ。目が悪い人がメガネをかけるのと同じ感覚。だから、特別な目で見られると、少し違和感を覚える」と語る成田さんが、障がい当時者の視点で、周囲のかかわり方のヒントを伝授。また自分の可能性を信じ、頑張ることの大切さを説きます。
- 人権・平和
主催者様からの声
人柄、内容ともに良かった。障がい者の方の人権について多くの気づきを頂けた。
堀内祐子 ほりうちゆうこ
自閉症スペクトラム支援士 特別支援士 傾聴心理士
子どもを理解する力
~4人の発達障害の子育てから学んだこと~
発達障害(アスペルガー症候群、ADHD、LD)の4人の子どもを持つ堀内祐子さん。最初は、理解できない子どもたちの行動に戸惑いながらも、少しずつ心が通うようになり、大きな喜びを感じられるまでになったといいます。子育て中に発達障がいについてもっと知りたいという思いから、自閉症スペクトラム支援士、特別支援士、傾聴心理士の資格も取得しました。本講演では、発達障がいの子どもたちが過ごしやすい社会を目指し、自身の子育て経験から学んで積み上げてきたさまざまな「工夫」と「スキル」をお話します。
- 人権・平和
主催者様からの声
今年は発達障がいを持つお子様の保護者やその支援者を中心に受講者を想定しており、講師の実体験からくる講演に、「あ~!なるほど。」「このように対応すればいいのか。」など、講師のパワフルで説得力のある話に勇気づけられたといった声が多くあがりました。それぞれ発達の特性を持つお子様の子育てに悩んでいる保護者の方々には、実体験からくる説得力のある講演から、これからの子育てで参考になるさまざまな点を学び取っていただけたと思います。
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