不登校、引きこもり、また頻発する残酷な少年犯罪の背景には「いじめ」が潜んでいる例が多く見受けられます。いじめは、“いじめる子”と“いじめられる子”だけの問題ではありません。いじめは、どの子どもにも、どの学校でも起こりうることを、正しく理解することが大切です。
本記事では、いじめが起きている環境と子たちの心の問題を掘り下げ、子どもたちと一緒にいじめ問題を深く考える機会となれる講演プランを14つご紹介します。
■目次
- 家田荘子『ティーンからのメッセージ~知ってもらいたい。子どもたちのこと~』
- 石川結貴『SNS トラブル・ゲーム依存・ネットいじめ~子どものスマホ危機を克服するためにできること~』
- 大橋広宣『LDの挑戦! 算数0点から新聞記者に~苦手は得意でカバー 個性を伸ばして生きる~』
- 柿澤一二美『「かけがえのない命を守る授業」子どもの自殺を防ぐために親が出来る事』
- 桂 ぽんぽ娘『なぜ、いじめはなくならないの?~元いじめられっ子の落語家からのメッセージ~』
- 木村泰子『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』
- 幸島美智子 『「安心して生きられる」子どもの権利を守るために~虐待・いじめ問題への対応~』
- 三遊亭究斗『青少年健全育成・人権やイジメ問題にぴったりの講演!ピンチをチャンスに変える笑いのポジティブ・シンキング!』
- 笑福亭松枝『笑って考える人権』
- つだつよし、『いじめと不登校を乗り越える全力応援方法』
- なだぎ武『「サナギ」講演会~いじめに負けず、明るい未来をつかみ取る方法~』
- 長谷川 満 『ともだちってなんだろう、やさしさってなんだろう』
- 林家染太『いじめられっ子のぼくが落語家になったわけ(講演と落語)』
- 宮本延春 『オール1先生からのメッセージ ~いじめ見逃しゼロへ~
家田荘子 いえだしょうこ
作家 僧侶(高野山本山布教師・大僧都)
ティーンからのメッセージ~知ってもらいたい。子どもたちのこと~
少年院「榛名女子学園」など10代の子供たちを取材した経験をもとに、子どもたちが抱える心の闇に迫ります。いじめ、DV、ひきこもり、自殺、摂食障害、リストカット、薬物、犯罪などを経験した子どもたちの生の声を伝え、同じ時代を生きる違う土地の子どもたちの実態を知らせ、聴講者である子どもたちや保護者に自分の問題として捉えていただくことを目的としています。道に迷った子供たちに、同世代の子どもたちや大人がしてあげることを一緒に考えていきます。
- 人権・平和 ライフプラン福祉・介護文化・教養
主催者様からの声
子どもの話題から地域の人のつながりの話など色々と対象者に配慮て盛り込んでいただきました。ありがとうございました。
石川結貴 いしかわゆうき
ジャーナリスト
SNS トラブル・ゲーム依存・ネットいじめ
~子どものスマホ危機を克服するためにできること~
スマホ利用の長時間化、ゲーム依存、ネットいじめなど、子どもを取り巻く環境はさまざまな問題を抱えています。いずれも子どもの心身に悪影響を及ぼすことが懸念されますが、一方で家庭や学校、社会においては具体的な対応策を見出せていません。本講演では、さまざまな問題の背景を解説し、具体的な対応策を提案します。本講演を通じ、最新の状況を把握するとともに、家庭や地域でできる教育、子どもとの向き合い方について考えてみましょう。
- 人権・平和
男女共同参画
主催者様からの声
大変わかりやすく具体例を提案しながらお話いただき、参加者の理解度が高まりました。講演内容は主催者の開催目的を十分達成するものでした。
大橋広宣 おおはしひろのぶ
フリーライター、ディレクター 映画コメンテーター
LDの挑戦! 算数0点から新聞記者に
~苦手は得意でカバー 個性を伸ばして生きる~
フリーライター、映画コメンテーターの肩書を持ちながら、発達障害の当事者であり、学習障害のうちの算数障害(ディスカリキュリア)とADHD(注意欠陥多動性障害)を持つ大橋広宣さん。「級友のいじめや教師の無理解に苦しみながらも、苦手なところを責めず、個性を大切にし、長所を誉めてくれた両親のお陰で個性を伸ばすことができた」と語る大橋さんが、LDの世界と「個性を伸ばすこと」の重要性、夢を持つことの大切さを説きます。
- 教育・青少年育成
主催者様からの声
中学生から大人まで、伝えたいことがはっきりしていて解りやすい内容であり、自分を見つめ直す良い機会となりました。「LDに関して理解ができた。」「さまざまな立場の方が来ていたが、皆さんの心に響く言葉で講演されていて非常に良かった。」など、聴講者にとても好評でした。
柿澤一二美 かきざわひふみ
家族カウンセリング研究所代表、家族相談士 日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー コモンセンスペアレンティングトレーナー
「かけがえのない命を守る授業」子どもの自殺を防ぐために親が出来る事
親子の関係に長年悩んできた経験からカウンセラーを志し、現在までに10代から70代の1000人以上の子育て・親子・夫婦関係のさまざまな悩みのカウンセリング・サポートを行ってきた柿澤一二美さん。自身も二男二女の母親で、ある日、娘に「死のうと思っていた」という告白に衝撃を受けます。その裏にはラインによるいじめ、親友の裏切りがあったそうです。その経験から、子どものSOSの気づき方、子どもの自殺予防のための3つのスキルをレクチャーします。
- 教育・青少年育成 人権・平和
主催者様からの声
さまざまな経験から得た技術を熱く語っていただき、とても勉強になりました。また、悩んでいるのは自分だけではないんだと思えるきっかけにもなる講演内容だったので、色々な人にも聞いてほしいなと思いました。
桂 ぽんぽ娘 かつらぽんぽこ
落語家
なぜ、いじめはなくならないの?~元いじめられっ子の落語家からのメッセージ~
小6の頃、いじめが原因で、自殺を試みた夜に、吉本芸人さんがテレビで笑わせているのを観て、「お笑いの世界なら、いじめられっこの私でも受け入れてもらえるかもしれない」と決意して落語家になったという講師が、自分が受けてきた辛いいじめの経験を赤裸々に伝え、一緒にいじめ問題について考えていきます。前半はいじめの経験から、どうすればいじめがなくなるのかを考えます。後半は、対象者に応じて、「創作落語」または「古典落語」を一席披露します。「考え」と「笑い」が両方で味わえる内容となっています。
- 人権・平和 教育・青少年育成 健康 安全管理・労働災害防止
主催者様からの声
子どもたちに分かりやすく、楽しく飽きさせずに話していただけました。暗い内容でしたが、桂さんの元気なお姿に前を向いて歩ける勇気をいただきました。
木村泰子 きむらやすこ
大阪市立大空小学校 初代校長
10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方
講師が初代校長を務めた大阪市立大空小学校は、「すべての子どもの学習権を保障する」という理念のもと、教職員や地域の人たちの協力で設立されました。在任中、いじめを受けて学校に行けなくなった子、発達障害と診断された子など、支援の必要な子がたくさん転校してきましたが、不登校はゼロで、全国学力調査で全国一の県を上回ったこともあるそうです。そのキーワードとなるのが「見えない学力」。この「見えない学力」を伸ばし、いじめのない皆が笑顔でいれる学校や家庭の環境作りについて解説します。
- 教育・青少年育成
主催者様からの声
木村先生の講演は、管理職の先生方の目線に立った本当に刺激的なお話でした。
叱咤激励をうけ、大きなパワーをいただけたのではないかと思います。
今、この時期にお話を聴けたことは、大きな財産となりました。ありがとうございました。
幸島美智子 こうじまみちこ
元 警視庁警察官 子育てアドバイザー
「安心して生きられる」子どもの権利を守るために~虐待・いじめ問題への対応~
非行に走る大部分の子どもたちは、虐待の経験を持っています。その経験から、また我が子を虐待するという負の連鎖が生まれています。陰湿ないじめが原因の自殺も大きな社会問題と言えます。子どもたちが安心して生きられる社会になるよう、大人は何をなすべきかを、元警視庁警察官で、現在は子育てアドバイザーの講師がお話しします。子どもがいじめの被害者や加害者にならないために、子どもとどう向き合うべきなのか、警察官と母親の視点で解説していきます。
- 教育・青少年育成 防災・防犯 人権・平和
主催者様からの声
虐待が生み出す悪影響について改めて考えさせられました。聴講者の皆さんも講演を聞き入っていらっしゃるご様子で、大変好評でした。
三遊亭究斗 さんゆうていきゅうと
一般社団法人落語協会真打 国家資格キャリアコンサルタント 子供心理カウンセラー
青少年健全育成・人権やイジメ問題にぴったりの講演!ピンチをチャンスに変える笑いのポジティブ・シンキング!
劇団四季出身の落語家という異色の肩書をもち、歌と語り、そして音楽を合わせた独自の「ミュージカル落語」を開拓した三遊亭究斗さん。そんな三遊亭さんが、貧しくイジメられてる中学生を主人公にした創作落語ミュージカルで、十代で「辛い」「苦しい」壁にぶつかった時にどう対処するかを笑いとともにわかりやすくお伝えします。この作品は、教育とエンターテイメントを合わせたエデュテイメントで、平成23年度文化庁芸術祭に選ばれました。
- 演芸・演劇人権・平和 教育・青少年育成 地域活性
主催者様からの声
PTA主催の親子参加セミナーでお願いしました。笑いあり、涙ありで、見ごたえ十分。加えて、いじめについて真摯に受け止めれるような工夫もあり、大変有意義な時間となりました。
笑福亭松枝 しょうふくていしょうし
落語家
笑って考える人権
新作・古典落語を交えた講演が評判の笑福亭松枝さんが、差別、虐待、いじめをテーマに、笑って、考えさせられる有意義な講演をお届けします。落語「寿限無」、一口小話、笑い話、言葉遊びゲームなど楽しい時間と、差別やいじめの話、笑いの必要性など考える時間を交互に入れた、聴講者の飽きの来ない構成となっています。終わった後に、少しばかり心がホクホクになれるそんな一時間です。
- 男女共同参画人権・平和防災・防犯環境問題
主催者様からの声
落語を交えて、笑いっぱなしの講演となり、みなさんとても喜んでいました。
つだつよし、 つだつよし
元 よしもと芸人 伝える技術育成プロデューサー
いじめと不登校を乗り越える全力応援方法
心に悩みを抱えた人への応援は、やり方を間違えれば 本人も回りも自分自身も疲れてしまうだけ。そんな負の連鎖に陥らず、悩める子ども達、保護者の心に寄り添いながら、自分らしい応援(サポート)できる方法を 心理カウンセラーとしての経験を基に、決してやってはいけないポイント・初期から後期まで 段階別のやって欲しいサポート方法、保護者との連繋の仕方(コミュニケーション法)を 分かりやすく、ワークも交えながらお話します。
- 意識改革 コミュニケーション人権・平和 教育・青少年育成
主催者様からの声
どの先生方にも好評でした。あっという間の講演で、会場の先生方との交流も交えた内容が面白く良かったとの報告を頂いております。
なだぎ武 なだぎたけし
お笑いタレント 漫談家
「サナギ」講演会
~いじめに負けず、明るい未来をつかみ取る方法~
「R‐1ぐらんぷり」で史上初の連覇を果たしたお笑いタレントで漫談家のなだぎ武さん。そんな華やかな経歴がありながら、幼少期に壮絶ないじめに遭い、引きこもりや摂食障害を経験。その経験をもとに、いじめについて深く考え、いじめに負けず、くじけず明るい未来をつかみとる方法をお伝えします。「いじめ」という重たいテーマではありますが、漫談家として明るくお話しすることで、さまざまな立ち直り方があるのだということを知っていただけるような内容となっています。
- 人権・平和
主催者様からの声
なだぎさんは、今は笑ってお話しをされていますが、壮絶な体験には涙される方もいらっしゃいました。前向きに生きる力をいただきました。ありがとうございました。
長谷川 満 はせがわみつる
家庭教師システム学院 代表 ペアレントセミナー 主宰
ともだちってなんだろう、やさしさってなんだろう
講師は、30年以上多くの家庭教師を指導すると共に、自らも家庭教師として子どもの自信回復と意欲を引き出す学習指導を実践し、不登校や発達障害の生徒も数多く指導してきた経験を持ちます。「子どもを変えようとするのではなく、子どもへの見方を変えましょう」と子どもをプラス視点で観ることの大切さを説いており、本講演では詩を通して、子どもたちの中にある優しさや思いやりを引き出します。いじめのない、みんなが認めあえる学校運営や環境作りには何が必要かを考えさせられる内容です。
- 教育・青少年育成意識改革 モチベーション
主催者様からの声
受講後、感動冷めやらぬ様子の保護者が2割ほどおられました。その他の方々も何かしら感じるものがあった様子でした。子どもへの関わり方や自分のあり方について見直されている方も多くおられました。
林家染太 はやしやそめた
落語家
いじめられっ子のぼくが落語家になったわけ(講演と落語)
自身のいじめ体験から「命の大切さ」「いじめをなくす方法」「人を傷つけない話し方」等の講演が好評の林家染太さんによる教育セミナー。本講演の前半では、中学時代に壮絶ないじめを乗り越えた経験や、落語を通して学んだ数々の教訓をもとに、人と人とのつながりの大切さや、周囲とコミュニケーションを取る方法などを語ります。後半では、日本の伝統的な芸能であり、人を傷つけない笑いでもある落語を実際にお楽しみいただきます。また、落語家の余芸として、南京玉すだれの妙技も披露。いじめ問題について深く考え、笑いを通して人と人とのつながりの大切さを学べます。
- 人権・平和
主催者様からの声
いじめを経験しながら、落語家になったまでのポジティブな生き方に感銘を受けました。落語も南京すだれも楽しめて、大変充実したひと時でした。
宮本延春 みやもとのべはる
エッセイスト、元 高校教諭、作家
オール1先生からのメッセージ ~いじめ見逃しゼロへ~
小学校からのいじめが原因で学校嫌いになり、中1の成績はオール1。23歳の時に見たアインシュタインのビデオに衝撃を受け、豊川高校定時制部、名古屋大学に進学し物理学を学び、教師になった講師が、自らの壮絶ないじめの実体験を話し、そこからどうやって乗り越えてきたのかをお伝えします。また教師となっていじめを防ぐために何をしたのか、それでも自分のクラスにいじめが起こったとき、どのような対応をしたのか、親としてどう動けばいいのかについても詳しくお話しします。
- 教育・青少年育成文化・教養意識改革安全管理・労働災害防止
主催者様からの声
大変良い内容の講演であったとの感想を多数いただきました。聴講した中学生も共感している様子でした。この講演内容をもっと学校関係者にも聞かせたいとの意見がありました。
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