講演会において主催者挨拶は講演会の成功を左右する非常に大切なものです。今回は講演会での主催者挨拶の重要性から、挨拶の際に入れておきたい内容、ルールなどをお伝えします。今すぐ使える挨拶の例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
講演会の主催者挨拶の重要性
講演会での主催者挨拶は、これから講演会が始まることの挨拶と講演の趣旨、そして、講演会の紹介を行うことが一般的です。
講演会での主催者挨拶は参加者がその講演に対して、内容の期待度を測る大切な要素となります。
講演内容に注力すると同時に、主催者挨拶の内容にもしっかりとこだわりましょう。最初の挨拶で参加者の心へ響かせることができれば、きっとそのあとの講演も期待して耳を傾けてくれるはずです。
講演会の主催者挨拶は、その講演の盛り上がりや一体感を左右する大切なものだと言っても過言ではありません。
講演会の主催者挨拶で入れたい内容
講演会の主催者挨拶は、大きく分けて開会と閉会の際の2回あります。
それぞれどのような内容が必要となるのかを知っておきましょう。
開会の主催者挨拶
開会の際には、これから講演会を始めるための開始の挨拶が盛り込まれます。
参加者は各々会場に集まり、それぞれに講演会の開始を待っている状態です。全体に声をかけ、まとまりのある場の雰囲気を作ることがポイントです。
感謝の気持ち
まずは講演会にお集まりいただいた方への感謝の気持ちを伝えましょう。
なかには遠方から来られている方や、他の用事よりも優先して講演会に来られている方もいます。
来場者へ時間を作って来ていただいたことへの感謝の気持ちをしっかりと伝えることで、その講演会や主催者の印象がより良いものとなるでしょう。
自己紹介と講師紹介
主催者挨拶をする方自身の自己紹介を簡単に行いましょう。
そのあとに講師紹介を行います。
講師紹介では、講師の氏名やこれまでの経歴、現在の活動内容などをわかりやすく紹介しましょう。
なお、講師紹介をする場合には、事前に紹介内容に間違いがないか講師に確認しておくと良いでしょう。
講演会の目的
さらに、講演会を開催する目的、この講演会に参加することでどのようなことを学んでほしいのかなどを伝えましょう。
主催者として準備に至るまでの経緯や大変さなど、エピソードを交えながら話してもいいでしょう。
開催趣旨を理解のうえで参加している方がほとんどですが、さらに目的や参加メリットを加えることで参加者の意識が高まり、より充実した時間を過ごしてもらいやすくなります。
閉会の主催者挨拶
講演会閉会の際の挨拶は、講師へのお礼や来場者へのお礼、閉会の挨拶などが主な内容になります。また、講演時間の関係で用意していた挨拶を一部割愛して時間調整するなどの配慮も必要となります。
時間に余裕がある場合の挨拶、手短に終わらせなければならない場合の挨拶の2パターン用意しておくと安心です。
講師へのお礼
講演していただいた講師へのお礼を伝えましょう。
その後、時間に余裕がある場合には講演会の振り返りや今後の展望について、また、次回講演がある場合には開催日程や内容を告知するのも良いでしょう。
来場者へのお礼
参加いただいた来場者へのお礼もしっかりと伝えましょう。
開会の挨拶同様、時間を作って来ていただいたこと、ルールを守りご静聴いただいたことなどを感謝の言葉にして伝えましょう。
閉会の挨拶
最後に講演会をこれで終了する締めの挨拶を行います。今一度、講師、参加者にお礼を伝えてこの挨拶で終了だということが分かるような挨拶で締めましょう。
講演会の主催者挨拶を行う際のルールやポイント
講演会での主催者挨拶で、知っておきたいルールや気をつけておきたいポイントについて紹介します。
①講演の目的やメリットを伝える
講演会の参加者は講演についての内容を把握したうえで参加していますが、主催者挨拶の際にも、改めて講演の目的や参加メリットについて伝えましょう。今回の講演会に参加することで得られるスキルや知識等のメリットを提示することで、参加者の聴講意欲がわきます。
➁感謝の気持ちを随所で伝える
開会の挨拶では参加者へ、閉会の挨拶では講師と参加者にしっかりと感謝の気持ちを伝えることが重要です。
主催者、ひいては講演会全体の印象にもつながります。参加者を気遣う言葉がけはそのあとに続く、講演会の内容にもより耳を傾けやすくなるでしょう。
講演会の主催者挨拶の例文
講演会の主催者挨拶は具体的にどのような内容で進めるといいのでしょうか?
ここではすぐに使える挨拶の例文をご紹介します。
【例文】講演会開始の挨拶
みなさま、本日はお忙しいなか、「(講演会名)」にお越しいただき、誠にありがとうございます。本日の講演会の主催団体代表を務めます〇〇〇〇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本日開催する講演のテーマは「(講演テーマ)」です。この講演を開催しようと思ったきっかけは(開催理由)のような背景からです。このような課題を解決するために、講師の(肩書)(講師名)様をお呼び、現状と課題、これから私たちができることについて解説していただく運びとなりました。
講師の(講師名)様は、(講師の経歴や最近の活動歴など)をしており、(講演テーマ)の最新情報について大変幅広い知識をお持ちです。ぜひ、本日は皆様にとって何らかの気づきが得られる機会になれればと期待しております。(講師名)様、本日は遠くからお越しいただき、ありがとうございました。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
【例文】オンライン講演会の場合の主催者代表挨拶
集合型(リアル)の講演会と基本的に同じ内容ですが、リアルと比べてオンラインの違い、魅力等も述べることで、より印象深い挨拶となります。
みなさま、本日はお忙しいなか、「(講演会名)」にお越しいただき、誠にありがとうございます。本日の講演会の主催団体代表を務めます〇〇〇〇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本日開催する講演のテーマは「□□□□□」です。この講演を開催しようと思ったきっかけは〇〇〇〇のような背景からです。また、開催するために(準備の裏話、大変だったことなど)などを行い、ようやく開催に至りました。オンラインの実施ということでオフラインでの講演会とはまた異なる点もあるかと思いますが、オンラインは遠方からも参加でき、画面越しに資料や講師のお顔がより見やすいといったメリットもあります。ぜひ、本日は物理的距離を感じさせないほど、皆様の心に残る講演ができればと期待しております。
講師の(講師名)先生は、(講師の経歴や最近の活動歴など)をしており、(講演テーマ)の最新情報について大変幅広い知識をお持ちです。(講師名)先生は遠く(講師の参加場所)よりご参加いただいております。(講師名)先生、ご貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
【例文】講演会閉会の挨拶
(講師名)様、ご講演ありがとうございました。また、みなさまも長い間ご聴講いただき、誠にありがとうございました。
今回の講演では、(講演テーマ)というテーマで最新の情報や(課題など)の問題に対して実践的な対応策が盛り込まれてあり、大変気づきのあるものでした。個人的には、(講師名)様の「(印象に残った言葉)など」というお言葉に大変感銘を受け、今後(課題)の問題に対して積極的関わっていきたいと思った所存です。
参加された皆様におかれましても、ぜひ今回の講演会で学んでいただいたことを持ち帰って、明日からの生活や業務のなかで活かしていただけましたら幸いです。以上を持ちまして閉会の言葉とさせていただきます。
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