2024年4月から「合理的配慮の提供」が義務化されましたが、皆さんの職場では進んでいますでしょうか?
この取り組みは、障害の有無を問わず相互に特性を尊重し合う共生社会を目指し、障がい者に対する不当な差別的取扱いを禁止し、要望に応じた合理的配慮を企業に義務づけたものです。しかし、合理的配慮の内容は個々の障害により異なり、どのように対応すべきか迷うことも多いでしょう。
そこで、今回は、当事者や障がい者就労支援のスペシャリストから「合理的配慮」の取り組みや導入の仕方が聴けるセミナープランをご紹介します。
障がい者と企業をつなぐ就労支援セミナーにおすすめの講師ばかりです。
■目次
- 大胡田 誠 『全盲の僕が弁護士になった理由(わけ)』
- 大野彩夏 『発達障害や知的障害を扱う障害者雇用のあり方』
- 影山摩子弥 『障がい者雇用の経営戦略的意味』
- 紺野大輝 『会社を変える障害者雇用 ~人も組織も成長する新しい職場づくり~』
- 白砂祐幸 『障がい者雇用から始める事業の拡大・改善セミナー』
- 髙橋オリバー 『障がい者雇用と共生 ~障がい者への機会創出、能力の可能性~』
- 広野ゆい 『働く障がい者への「合理的配慮」』
- 藤田裕一 『障害があっても幸せに生きるために ~みんなが幸せに生きることのできる社会とは~』
- 二見武志 『これからの障害者雇用』
- 馬郡 繁 『中小企業における障がい者雇用の進め方』
- 松井優子 『中小企業の障害者雇用の進め方 ~組織に貢献する障害者雇用の計画と実践方法~』
- 宮原淳二 『多様な価値観を持つ社員を活かすダイバーシティ&インクルージョン研修~クロスロードダイバーシティゲーム~』
- 山岡 修 『障害者雇用管理の進め方』
- 渡邉幸義 『設立2年目で黒字転換を果たした、異例づくめの障がい者雇用の取り組み 』
大胡田 誠 おおごだまこと
弁護士
全盲の僕が弁護士になった理由(わけ)
全盲の弁護士である大胡田誠さんが、障がい者就労支援の取り組みについて実体験を交えながら語ります。大胡田さんは、人権と共生を重視し、障がい者が持つ力を地域企業で活かすことの重要性を提唱しています。障がい者就労支援の現状や企業におけるメリット、採用や定着の工夫など、具体的な事例を紹介し、人事担当者が実践できる支援策について考えるきっかけを提供します。
講師ジャンル
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人権・平和 |
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主催者様からの声
大胡田誠さんのご講演は、大変素晴らしく、多くの市民から「参加してよかった」の声が届いています。お人柄にも魅了されました。
大野彩夏 おおのあやか
発達障害当事者
発達障害や知的障害を扱う障害者雇用のあり方
発達障害や知的障害を扱う障がい者雇用は、公的機関で多く見られる一方、民間企業では対応が進んでいない現状があります。発達障害当事者である大野彩夏さんは、「障がい者枠がある」と聞いた会社に応募した際「身体障がい者しか扱っていない」として不採用になった経験があり、さまざまな障がいがあり、各特徴に応じた採用前の面談や対応が重要であると感じましたそうです。本講演では、そのような経験を通して、障がい者雇用における面接や対応の工夫について解説し、企業が受け入れ体制を整えるための参考情報を提供します。
講師ジャンル
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福祉・介護、 人材・組織マネジメント |
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主催者様からの声
大野彩夏さんの講演では、発達障害や知的障がい者の雇用に関する現状と、企業が持つべき理解や配慮について考える機会を得ました。具体的な面接の質問例や支援方法が紹介され、障がい者の個性を活かした雇用の重要性を再認識しました。今後、自社でも柔軟な受け入れ体制を整え、多様な人材が活躍できる環境作りに努めたいと思います。
影山摩子弥 かげやままこや
横浜市立大学 都市社会文化研究科 教授
障がい者雇用の経営戦略的意味
影山摩子弥教授による講演では、障がい者雇用が企業の経営戦略において持つ意義とその具体的な効果について解説します。障がい者が働きやすい環境づくりが業務効率や安全性の向上に寄与する一方、健常者の生産性向上にもつながることを具体例を交え紹介します。また、障がい者雇用を経営的に活用するための構造や、社内ネットワークの活用方法を探り、企業の競争力強化と社会的責任の両立を目指す取り組みについて提案します。
講師ジャンル
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経営戦略・事業計画、 危機管理・コンプライアンス・CSR |
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主催者様からの声
障がい者雇用が企業に与える多様なメリットについて学びました。職場の業務効率や安全性が向上するだけでなく、健常者の生産性向上にもつながる点が非常に興味深かったです。障がい者雇用を経営戦略として活用することで、社会的責任を果たしつつ企業の競争力も高められることを具体例で理解する貴重な機会となりました。
紺野大輝 こんのたいき
『会社を変える障害者雇用』著者
会社を変える障害者雇用
~人も組織も成長する新しい職場づくり~
本講演では、障害のある現役人事担当者が、「障がい者として働く立場」と「障がい者を雇用する立場」の両方の視点から、採用・教育・定着の具体的方法をお伝えします。企業が直面する仕事設計や定着支援の課題に対して、実践的な解決策を紹介し、障がい者の心理面にも触れながら、誰もが成長できる職場づくりを提案します。経営者や人事担当者にとって、より良い職場環境構築のヒントとなる内容です。
講師ジャンル
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人材・組織マネジメント、 経営哲学、 リーダーシップ、 人権・平和、 危機管理・コンプライアンス・CSR、 福祉・介護 |
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主催者様からの声
障がい者雇用の現状、企業にとっての利点、多様な人材活用についてのご講演、大変内容の濃いものでした。多くの気づきと新たな知見を得られた。
白砂祐幸 しらすなまさゆき
株式会社セルム 経営開発部 NANAIROチーム マネージャー
障がい者雇用から始める事業の拡大・改善セミナー
障がい者雇用に関する社内理解・組織風土醸成のための研修・セミナー・コンサルテーションを多数実施する白砂祐幸さんが、障がい者雇用を通じて事業拡大と企業価値の向上を目指す方法を解説します。障がい者を戦力化することで得られる効果、組織内での多様性理解を深める重要性について具体例を交えながら紹介し、障がい者雇用の実践で直面する課題や解決策を明確にします。また、参加者は自社の特性に応じたアクションプランを作成し、セミナー終了後に即実行できる具体的な施策を持ち帰ることができます。
講師ジャンル
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人材・組織マネジメント、 危機管理・コンプライアンス・CSR、 人権・平和 |
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主催者様からの声
障がい者雇用に関する講演は初めてという事もあり、「知る」良い機会になりました。
髙橋オリバー たかはしおりばー
THE VISION 株式会社 代表 スポーツコンサルタント パラアスリート
障がい者雇用と共生
~障がい者への機会創出、能力の可能性~
髙橋オリバーさんによる講演は、障がいが特別なことではなく、理解と支援さえあれば障がいを持つ人も健常者と変わりなく社会で活躍できるというメッセージを伝えます。FIFA、ナイキ、コカ・コーラなどで要職を歴任してきた髙橋さんは、2019年に全盲となりましたが、周囲の支えを受けながら仕事や競泳への再挑戦を続けています。自身の経験を交え、障がい者雇用の重要性や個々の能力を活かす職場づくりについて語り、経営者や人事担当者が共生社会を築くための具体的なヒントを得られる内容です。
講師ジャンル
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人材・組織マネジメント、 危機管理・コンプライアンス・CSR、 人権・平和 |
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主催者様からの声
障がいがあっても周囲の理解と支援があれば、健常者と同様に社会で活躍できることを改めて感じました。髙橋さんのキャリアや実体験に基づく具体的なエピソードが、障がい者雇用の意義を非常に分かりやすく伝えてくれました。障がい者の持つ多様な能力を活かした職場づくりについて考える良い機会になり、共生社会の重要性を実感しました。
広野ゆい ひろのゆい
兵庫県障害福祉審議会委員 大阪府発達障がい児者支援体制整備検討部会委員 大阪府発達障がい者支援センター連絡協議会委員
働く障がい者への「合理的配慮」
2024年4月から義務化された「合理的配慮」の提供。その言葉は知っていても、実際に何をすべきなのかわからない人も多いことでしょう。発達障がい当事者で現在は支援活動を行う広野ゆいさんが、当事者の視点から、職場環境における合理的配慮の具体例を解説します。これまでの経験をもとに、特性に応じた環境整備が職場全体の生産性向上や持続可能な雇用につながることを伝えます。企業が多様性を尊重し、すべての社員が能力を発揮できる社会を築くための具体的な指針が得られる講演です。
講師ジャンル
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福祉・介護 |
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主催者様からの声
発達障がい者の特性等、実体験を基にお話頂き、来場された方々から多くの反響を頂き、来年もご講演を期待する声を多数いただきました。
藤田裕一 ふじたゆういち
大学教員 精神保健福祉士・臨床心理士 博士(社会福祉学)
障害があっても幸せに生きるために
~みんなが幸せに生きることのできる社会とは~
「障がい者は本当にかわいそうな存在なのか?」という問いを投げかけながら、藤田裕一さんが、障害があっても幸せに生きることができる社会について探ります。自身の障がい者としての体験と豊富な研究活動をもとに、障がい者がどのように人生を捉え、幸せを見つけているかを共有します。講演では、障害に対する固定観念を見直し、多様な価値観を受け入れる社会のあり方について、参加者と共に考えます。福祉や医療、教育に関わる方にとって、障がい者観を変えるきっかけとなる内容です。
講師ジャンル
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福祉・介護、 教育・青少年育成、 意識改革、 人権・平和 |
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主催者様からの声
障がい者雇用の当事者が多く集まる会であったため、事例や具体的な対策の話を多くしていただきたく感じました。当日の急な要求に対しても、丁寧に対応してくれました。
二見武志 ふたみたけし
障害者雇用支援コンサルタント
これからの障害者雇用
障害者雇用支援コンサルタントである二見武志さんによる講演では、法改正に伴う障がい者雇用の現状と、企業が果たすべき役割について詳しく解説します。障がい者雇用支援の豊富な経験を持つ二見さんは、600社以上の企業研修で高評価を得た実践的なノウハウを紹介し、成功する障がい者雇用のための3つのポイント「知識・事例を知る」「一人ひとりの特性を理解する」「支援機関と連携する」を体系的に解説します。企業の人事担当者が実務に役立てられる知識を学び、障がい者も企業も共に成長できる職場作りのヒントが得られる内容です。
講師ジャンル
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福祉・介護 |
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主催者様からの声
障がい者雇用の現状と法改正を背景に、企業が取り組むべき具体策を学べました。豊富な事例と実務に役立つノウハウが紹介され、障がい者一人ひとりの特性理解や支援機関との連携の重要性を再認識しました。企業と障がい者が共に成長できる職場づくりの大切さを感じる講演でした。
馬郡 繁 まごおりしげる
サポート21・なら 代表
中小企業における障がい者雇用の進め方
地方の中小企業にとって、障がい者雇用は、法定雇用率の引き上げに伴い、ますます重要な課題となっています。馬郡繁さんの講演では、経営者が抱える悩みに応えるべく、障がい者雇用の具体的な進め方や業務創出のノウハウを、豊富な経験をもとに解説します。また、雇用に伴う助成金の活用方法や、障がい者雇用が企業の社会的責任を果たす一環であることも取り上げ、無理なく雇用を進めるための実践的なヒントを提供します。
講師ジャンル
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福祉・介護、 経営戦略・事業計画、 意識改革 |
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主催者様からの声
各職場の障がい者の情報を共有し、他社事例も聞けて大変参考になり、障がい者雇用率についても知ることができ、役員の障がい者に対する知識向上が図れました。
松井優子 まついゆうこ
障害者雇用コンサルタント 東京情報大学非常勤講師
中小企業の障害者雇用の進め方
~組織に貢献する障害者雇用の計画と実践方法~
中小企業にとって、障がい者雇用は法的な義務だけでなく、組織の多様性を高め、社会的責任を果たす機会でもあります。しかし、適切な方法を知らずに進めると、後で多くの修正が必要になることも。障がい者雇用コンサルタントの松井優子さんが、効率的に障がい者雇用を進めるための基本的なポイントや実践方法を解説します。法律や社内理解の進め方、業務の切り出し方を事例と共に紹介し、支援機関や助成金の活用法も含め、企業が無理なく取り組める具体的なヒントを提供します。
講師ジャンル
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経理・総務・労務、 人材・組織マネジメント |
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主催者様からの声
障がい者雇用を円滑に進めるための基本的なポイントが分かりやすく解説され、非常に参考になりました。法律や社内理解、業務の切り出し方、支援機関の活用方法など具体的な事例を交えて説明していただき、実践に向けた明確な方向性が見えてきました。
宮原淳二 みやはらじゅんじ
株式会社東レ経営研究所 DE&I共創部長
多様な価値観を持つ社員を活かす
ダイバーシティ&インクルージョン研修
~クロスロードダイバーシティゲーム~
少子高齢化や働き方改革に伴い、女性やシニア、外国人材などの「非コア人材」とされてきた層を、いかに戦力として活用するかが課題です。本研修では、ダイバーシティ・インクルージョンの重要性を説きつつ、具体的なケーススタディを参加者同士ディスカッションすることで、互いの価値勘を理解しあいます。多様な人材が成果を出せる環境づくりに必要なコミュニケーションのポイントと、価値観の共有によるリスク管理を学び、職場のコミュニケーションギャップの解消を目指します。
講師ジャンル
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ワークライフバランス、 その他ビジネストピック、 意識改革、 ライフプラン |
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主催者様からの声
講演中に体験したカードワークを社内で実践したい等の多くの声あり。大変好評でした。
山岡 修 やまおかしゅう
日本発達障害ネットワーク 専門委員 全国LD親の会・顧問
障害者雇用管理の進め方
障がい者雇用が進む中で、管理者や上司に求められるのは、障がいに対する理解と適切な対応力です。発達障がいの当事者団体で20年以上活動している山岡修さんが、障がい者が職場で直面する困難に寄り添い、支援するための基礎知識をお伝えします。障がいの種別ごとに留意すべき対応方法や、円滑なコミュニケーションを取るための実践的なポイントを解説。障がいの疑似体験やグループ討議を通じて、現場での理解と実践力を高め、支援体制を強化するための具体的な指針が得られます。
講師ジャンル
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人材・組織マネジメント、 教育・青少年育成、 福祉・介護、 文化・教養 |
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主催者様からの声
障がい者雇用における実践的な支援方法と理解の重要性を学べました。疑似体験やグループ討議が特に印象的で、現場で役立つ具体的な対応方法を得られ、支援体制の構築に役立つ内容でした。
渡邉幸義 わたなべゆきよし
アイエスエフネットグループ代表
設立2年目で黒字転換を果たした、
異例づくめの障がい者雇用の取り組み
障がい者がIT業務に従事するのは難しいと考えられがちですが、渡邉幸義さんが代表を務めるアイエスエフネットハーモニーは、こうした通説を覆し、設立2年目で黒字転換を果たしました。本講演では、身体・知的・精神障がいを持つ社員の6割が重度障がい者という環境で、いかに協力し合い、IT業務を担い、やりがいのある仕事と安定した待遇を実現しているかをお伝えします。1000人雇用計画や60歳までの継続雇用、月25万円の待遇など、具体的な取り組みを通じて、障がい者雇用を推進しながら企業の成長を実現するためのヒントを伝授します。
講師ジャンル
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意識改革、 人権・平和 |
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主催者様からの声
障がい者雇用に関する貴重なお話をうかがうことが出来ました。経営理念である「判断の軸が人の為になっているか、人間として正しいかどうか」は正に人権を考える上での根幹であり、私たち一人ひとりが“人として”実践していかなければならないことであるとの思いを新たにしました。
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