講演会でのアンケートは、今後の講演会の進め方のブラッシュアップや内容の見直しなどに大いに役立ちます。今回は講演会で回答いただくアンケートの作成について内容やポイントについて紹介します。
講演会のアンケートを実施する4つの目的
講演会のアンケートはただ単にアンケートを実施するのではなく、目的を持って実施することが大切です。講演会でアンケートを実施する理由は以下のようなことが挙げられます。
- 内容のブラッシュアッ
- 参加者の潜在的なニーズを知る
- 講演における強みを見つけられる
- 参加者の情報を収集できる
それぞれどのように活かせるかを見ていきましょう。
① 内容のブラッシュアップができる
アンケートの回答から参加者の素直な意見や感想が分かることで、次回以降の講演会の内容に反映できます。
例えば、講演会での話すスピードが適切であったか、講演会の内容や事例は分かりやすくためになるものだったかなど、実際の参加者に正直な感想を答えてもらうことで、次の講演会では気をつけておきたい事柄が把握できます。テーマや進め方のブラッシュアップを的確に行えるでしょう。
② 参加者の潜在的なニーズが分かる
参加者の声を知ることで、参加者が悩んでいることや解決したいことなどの潜在的なニーズが分かり、次回以降の講演会のテーマ決めや企画立案に活用できます。
また、潜在ニーズが分かることで、講演会をPRする際にユーザーに刺さりやすいキャッチコピーの傾向が見えてきたり、アプローチする層が明確になったりするでしょう。
③ 強みを見つけられる
講演会のどのようなところに魅力を感じて参加されたのかを知ることで、客観的に見た講演内容や主催者の強みを見出せるでしょう。
これまで自身だけでは気が付かなかった魅力や強みがわかることで、講師や講演会の特徴としてアピールできます。
例えば、講演会の開催に至るまでの経緯に共感して評価してくださる方もいたり、アットホームな雰囲気が実は他の講演会ではそこまで感じられることがなく、魅力だと思っていただいたりと、これまでは当たり前だと思っていたことでも、強みとなる場合があります。
④ 参加者の情報を収集できる
講演会に参加していただいた方の名前や住所、メールアドレスを記載してもらうようにすれば、今後の講演会や関連イベントの案内を送れるようになります。見込み顧客の情報が増えることで、これからの講演会におけるマーケティング活動の活性化にもつながります。
講演会のアンケートで盛り込みたい項目
講演会で回答してもらうアンケートには以下のような項目を盛り込むといいでしょう。
・氏名住所などの一般的な項目
氏名や住所などの一般的な項目は大切な顧客データとなるため、記載いただけるよう項目を作っておきましょう。ただし、個人情報となるため、回答は任意だという旨もあわせて記述しておくと良いでしょう。
・参加前の悩み
どのようなことで悩み、講演会に参加したのかが分かりやすくなるため、参加前についての項目を入れておくといいでしょう。
・参加を決めた理由
講演会のどのポイントが決め手になったのかの参考になるため、参加を決めた理由についても入れておきましょう。
・参加した感想、満足度
参加前の悩みが解消されたか、参加前と比べてどのような変化があったかなど感想や満足度がわかる項目も設けておくといいでしょう。
・今後取り上げてほしいテーマ
参加した感想や今後取り上げてほしいテーマなどは次回の講演会の内容に活かせます。ニーズの把握やマーケット理解のためにも項目を設けておくと役立つでしょう。
・個人情報の取扱いについて
個人情報の取り扱いは特に注意しなければなりません。収集した個人情報は、講演会の品質向上にのみ利用する旨を伝え、それ以外の利用や第三者への開示は一切ない旨を表記します。
【テンプレート】講演会のアンケート
講演会のアンケートの例文を用意しました。適宜文言を変えて活用ください。
○○年○月○日
(講演会に関するアンケート)〜今後の講演内容を充実させるためにご意見をお聞かせください〜
本日は、講演会にご参加いただき誠にありがとうございます。ご多忙のところ恐れ入りますが、次のアンケートへのご協力をお願いいたします。
○お名前( )
○ご職業( 会社員 アルバイト・パート 自由業 フリーランス 個人事業主 学生 その他 )
○年齢 ~10代・20代・30代・40代・50代・60代~
○メールアドレス( @ )
○今回の講演会を知ったきっかけ
口コミ・会社ホームページ・電子メール・DM・その他( )
○今回の講演会に参加した理由
( ・講演内容に興味があった
・家族・友人・知人に勧められて
・一緒に参加しないかと誘われた
・その他 )○今回の講演会について、あてはまるものを選択し○を付けてください
・テーマについて
大変良かった・良かった・普通・あまり良くなかった・良くなかった・内容のわかりやすさ
大変良かった・良かった・普通・あまり良くなかった・良くなかった・進行速度
大変良かった・良かった・普通・あまり良くなかった・良くなかった・時間の長さ
大変良かった・良かった・普通・あまり良くなかった・良くなかった・資料のわかりやすさ
大変良かった・良かった・普通・あまり良くなかった・良くなかった・スタッフの対応
大変良かった・良かった・普通・あまり良くなかった・良くなかった○今回の講演会に参加する前に抱えていた悩みや疑問などはありましたか?あれば可能な範囲で具体的にお書きください。
( )○講演会で他に取り上げてほしいテーマがあればお書きください
( )○今回の講演会の満足度や感想について自由に教えてください。
( )ご回答いただいたアンケートは今後の講演会開催の参考とさせていただきます。
お忙しいなかご協力いただきありがとうございました。【個人情報の取り扱いにつきまして】
・個人情報の保護に基づき、本アンケートでご記入いただいた情報はサービス向上以外の目的でのみ使用し、第三者に提供することはございません。
・いただいた個人情報は、社内で管理責任者を指定し、漏洩や不正アクセス等がないよう厳しく保管いたします。
・さらに詳しい個人情報の取扱いにつきましては、弊社のプライバシーポリシー(http://~※リンク)をご確認ください。
講演会のアンケートを作成するコツ
講演会のアンケートを作成する際に気をつけておきたいことについて紹介します。
ポイントを押さえて効果的なアンケート内容を作成しましょう。
重要度の高い内容を上に持ってくる
アンケート項目は特に必要だと感じている質問内容を上に持ってくるように意識して作成しましょう。回答を進めるにつれて面倒だと感じてしまう恐れもあるため、重要な質問については先に入れるとよいでしょう。
講演会の見直しができる項目を入れる
せっかくアンケートを実施するのであれば、今回の講演会の振り返りや次へ活かせるような質問項目を用意しましょう。
例えば、「満足度」といったざっくりとした質問だけではなく、「参考になった・印象に残っている話」や「資料の分かりやすさ」、「改善してほしい点」など、具体的な項目を入れることで次の講演会の企画や資料のブラッシュアップにつながります。
タイトルは「アンケート」以外に
参加者のなかには、アンケート回答に消極的な方もおられるでしょう。できるだけ多くの方にアンケート回答いただくためにも、アンケートのタイトルは「アンケート」とするのではなく、「みなさまからの意見をいただいて講演内容の改善に活かしたい」という旨を伝えられるタイトルにするといいでしょう。
例えば、「講演内容の見直しのための〜」や「次の講演テーマの参考にするための〜」など、貴重なご意見をいただき、それを講演内容のブラッシュアップに活かしたいという前向きな意向が伝わるタイトルにして、回答者へのハードルを下げることを意識しましょう。
適切なボリュームや回答形式
講演会の参加者へ聞きたいことは山のようにあるかもしれませんが、いくつも質問項目がある場合は、アンケートの回答率が低くなることが懸念されます。できるだけ必要な質問だけに絞り込むことも大切です。
また、質問に応じて、回答しやすい形式をあらかじめ作っておくことで、回答率を高める工夫をすることもひとつです。
答えやすいように選択肢やチェックボックスなどを利用して回答者の負担を減らすことも意識して作成しましょう。
ポイントを押さえて回答率の高いアンケートを作成しよう
講演会後に回答いただくアンケートは、今後の講演会をブラッシュアップするための貴重な意見を頂けたり、潜在ニーズが見えてきたりとテーマの見直しやより良い進め方を見つけるのに非常に有意義なものです。さらに、参加者の氏名や連絡先を記入してもらうと今後のマーケティング活動の幅も広がるでしょう。
せっかく実施するのであれば、回答しやすい工夫を施して、より多くの貴重な意見をいただけるようなアンケートを作成しましょう。
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