落語、歌舞伎、狂言、能、文楽、茶道、生け花、武道、邦楽、工芸技術、食など、長い歴史の中で培われてきた日本の伝統芸能や伝統文化は、私たち日本人が誇りであり宝でもあります。
このような日本の伝統芸能や伝統文化は海外でも高い評価を受けており、また大河ドラマによっても再注目されています。
生活のなかで生み出されてきた伝統芸能や伝統文化が持つ、歴史的・文化的価値を改めて理解するだけでなく、次世代へと語り継ぎ継承させていくことが大切です。
そこで、本記事では、日本の伝統芸能・伝統文化を支え活躍している人気の講師、講演テーマをご紹介いたします。
次回の文化講演会にぜひご検討ください!
■目次
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- 茂山千五郎家 『狂言鑑賞教室』
- 東儀秀樹 『東儀秀樹トーク&ライブ ~悠久の音色に包まれて~』
- 桐竹繭紗也 『桐竹繭紗也の「乙女文楽」 ~伝統の継承と新作を未来へと~』
- 市川聖山 『市川聖山の三味線談義コンサート ~時代を超えたストーリー性満載の一人芝居~』
- 大倉正之助 『国境や差別のない「場」を創ろう ~大鼓 生命の響き~』
- ジョン・海山・ネプチューン 『トーク&コンサート ~音楽は国境(くに)を超えて~』
- 神田山緑 『講談で学ぶ日本人の美学 』
- 奈良雅楽アンサンブル 『奈良雅楽アンサンブル ~雅楽の響き 地球を聴く~』
- キビート/豊来家幸輝 『豊来家幸輝の太神楽曲芸 』
- 春野恵子 『自分の人生を切り拓いていく生き方 ~「電波少年」のケイコ先生から浪曲師に~』
- 江戸家猫八 『伝統を守る心、伝統を変える力 』
- 三遊亭小遊三 『笑う門には福来る 』
- 假屋崎省吾 『假屋崎省吾 トーク&デモンストレーション 「花から始まるライフスタイル」 ~花は心のビタミン~』
- 三遊亭好楽 『人生、好んで楽しもう!』
- 夏井いつき 『夏井いつきの句会ライブ 』
- 林家正蔵 『明るく、元気に、一生懸命 』
- 堀口茉純 『江戸文化入門~世界が求める〝日本らしさ〟を再発見~ 』
- 小林昌廣 『古典芸能入門 』
茂山千五郎家 しげやませんごろうけ
大蔵流狂言師
狂言鑑賞教室
明治時代後期から、狂言の普及・発展を目的として、全国の学校で『狂言鑑賞教室』を実施している茂山千五郎家。狂言は日本演劇の源でもあり、室町時代の吉本新喜劇とも例えられる躍動感あふれる演劇です。国語や社会に登場する「狂言」を、単に「日本文化・文学」のひとつとして学習するのではなく、室町から平成まで息づく真の日本文化を、直に観ることで、生きた日本文化を感じることができます。
- 文化・教養
主催者様からの声
普段見たことのない狂言に触れられて、子供たちは大変興味を持って観覧していました。わかりやすい展開だったので、子供たちも理解しやすかったと思います。
東儀秀樹 とうぎひでき
雅楽師
東儀秀樹トーク&ライブ
~悠久の音色に包まれて~
東儀秀樹さんは、雅楽を1300年にわたり世襲してきた東儀家の出身であり、宮内庁楽部在籍中は、宮中儀式や皇居において行われる雅楽演奏会や海外での公演にも参加し、日本の伝統文化の紹介と国際親善の役割の一翼を担ってきました。1996年アルバム「東儀秀樹」でデビューしてからは、雅楽と他ジャンルの音楽を融合したり、世界的アーティストと共演したりと精力的に活動しています。そんな東儀さんが、雅やかな雅楽の演奏とともに楽しいトークで会場を盛り上げます。
- 文化・教養
主催者様からの声
ネームバリューも高く、多くの方にご来場いただきました。雅楽でロックやポップスなどの曲を演奏していただき、みなさん聴き入ったご様子のようでした。
桐竹繭紗也 きりたけまさや
乙女文楽人形遣い
桐竹繭紗也の「乙女文楽」
~伝統の継承と新作を未来へと~
昭和初期に大阪で始まった少女たちによる一人遣い人形芝居「乙女文楽」。三人遣いの文楽人形を一人で遣い、人形遣いの体の動きがそのまま人形の動きに置き換えられ、あたかも人形と一体化したようなダイナミックな”舞い”が魅力です。現在5人もいないプロの人形遣いとして活躍する桐竹繭紗也さんが、希少な乙女文楽を披露します。「鶴の恩返し」の話である「夕鶴」などさまざまな演目があります。その繊細な動きと、美しさ、迫力をぜひ間近でご堪能ください。
- 演芸・演劇
主催者様からの声
まるで人間が舞っているかのような繊細な動きに、目を見張りました。普段は目にすることのない文楽に触れられ、日本の伝統文化を再発見できる良い機会になったと思います。
市川聖山 いちかわせいざん
三味線奏者
三味線談義師
市川聖山の三味線談義コンサート
~時代を超えたストーリー性満載の一人芝居~
三味線奏者の市川聖山さんは、唄日本民謡俗曲芸道市川流を主催する両親に育てられ、唄と三味線、台詞を用いた新ジャンルの一人芝居「三味線談義」を完成させました。この「三味線談義」の題材は、平安時代の鬼退治から江戸時代の色物や怪談、明治大正昭和を題材にした人情噺や平成時代を風刺した平成笑談義までと幅広く、多くの年齢層に好評いただいています。本講演では、参加層や会の趣旨によって、その時々の題材を提案。二度とない時間と演出を提供しています。
- 人権・平和 教育・青少年育成
意識改革音楽
主催者様からの声
人権講演会として、三味線談義の安珍清姫物語を通して、男女平等を考えることができました。三味線に感動しましたし、講話もわかりやすかったです。
大倉正之助 おおくらしょうのすけ
能楽囃子大倉流大鼓
国境や差別のない「場」を創ろう
~大鼓 生命の響き~
室町時代より650年続く能楽囃子「大鼓・小鼓」を担当する大倉流15世宗家の大倉長十郎の長男として生まれた能大倉正之助さん。能舞台はもとより、バチカン宮殿やニューヨークメトロポリタン美術館など世界的な会場で演奏を披露し、幅広いジャンルとコラボレーションを果たしています。本講演は、能太鼓の演奏やトークライブ、能楽ワークショップと能楽舞台など、さまざまな企画構成が可能です。日本文化の素晴らしさが身近に感じられる舞台となっています。
- 演芸・演劇 音楽
主催者様からの声
迫力ある能に生徒たちは圧倒されていました。能の歴史や舞台裏の話も大変興味深く、文化の日にふさわしい演目になったと思います。
ジョン・海山・ネプチューン じょんかいざんねぷちゅーん
尺八奏者(都山流)・作曲家
トーク&コンサート
~音楽は国境(くに)を超えて~
1972年に尺八の音に魅せられて来日し、京都で三好玄山を師事し、数年間の精進を経て、尺八都山流師範免許と共に雅号「海山」を授与したジョン・海山・ネプチューンさん。その後、ジャズなどの異ジャンルを融合させ、次々とアルバムをリリース、コンテンポラリー・ミュージック界に確かな軌跡を刻みました。そんなジョンさんが、これまでの足跡を振り返り、尺八や日本文化の魅力を、演奏とトークでお伝えします。ユーモアを交えながら、笑いあり感動ありの時間です。
- 音楽
主催者様からの声
外国人から見た日本文化の素晴らしさを感じることができて、大変興味深い時間となりました。尺八の演奏も素晴らしく、久しぶりに感動しました。
神田山緑 かんださんりょく
講談師(講談協会真打)
東洋大学・明治大学特別講師
中野区観光大使
講談で学ぶ日本人の美学
元経営者という異色の経歴を持つ講談師・神田山緑さんが、古典講談を披露し、落語との違いや講談の歴史も含めて「講談」についての知識も豊富にお教えします。日本の三大伝統話芸の一つである「講談」を通して、江戸庶民の生活から生まれた「意気」「義理」「内助の功」などを学び、日本人の美学を再発見します。講談が好きな方も、講談が初めてという方にも楽しめる内容です。
- 教育・青少年育成 経営哲学文化・教養その他ビジネストピック
主催者様からの声
講談は初めてだったのですが、とてもテンポが良く通る声で聴きやすく、お話もとても面白かったです。講談がわかっている方は掛け声をかけていたようです。
奈良雅楽アンサンブル ならががくあんさんぶる
雅楽奏者
奈良雅楽アンサンブル
~雅楽の響き 地球を聴く~
日本の伝統芸能において最も古い歴史を持つ「雅楽」。そんな雅楽を身近に感じてほしいと、春日大社の南都楽所に所属している由利龍示さんが中心となり結成されたのが「奈良雅楽アンサンブル」です。本講演では、笙、篥笙、横笛、三鼓、太鼓、琵琶などの楽部編成による演奏の他、雅楽体験コーナーや雅楽解説講座などを盛り込んだプログラム構成が可能です。透明感あふれる雅楽の音色は、心を洗い、新しい日本文化の魅力を気付かせてくれます。
- 音楽文化・教養
主催者様からの声
雅楽の歴史に触れた後の演奏はなお一層感慨深く、参加者の心をつかんでいたように感じました。
キビート/豊来家幸輝 きびーと/ほうらいやこうき
大道芸人
太神楽曲芸師
豊来家幸輝の太神楽曲芸
400年もの歴史を誇る「太神楽曲芸」。元々は神社などで神様に奉納される芸能でしたが明治・大正期に入り寄席や芝居小屋などで演じられるように変化を遂げてきました。2015年に曲芸界の至宝・ラッキー幸治師匠に師事し、豊来家一門になった豊来家幸輝さんが、この太神楽曲芸を、大道芸やジャグリングショーなどさまざまなイベントに通用できるよう演出を工夫。新しい「太神楽曲芸」を披露します。最高難度の技、「土瓶の曲」は必見です!
- 演芸・演劇その他イベント
主催者様からの声
とても楽しく、大変盛り上がりました。
春野恵子 はるのけいこ
浪曲師
自分の人生を切り拓いていく生き方
~「電波少年」のケイコ先生から浪曲師に~
2000年に日本テレビ系のバラエティ番組『進ぬ!電波少年』の企画「電波少年的東大一直線」で家庭教師・ケイコ先生としてブレークした春野恵子さん。2003年に浪曲に衝撃を受け、二代目春野百合子に弟子入りをしました。本講演では、線あり、台詞あり、語りあり、節ありの演芸で、かつては“芸能の王者”と呼ばれていた浪曲の魅力をたっぷりお届けします。また東大から芸能界、そして浪曲と数奇な道程を歩んできた春野さんの仕事観、人生観についてもたっぷりお話します。
- 文化・教養
主催者様からの声
お客様から、よかったとの声を多くいただきました。すばらしい浪曲でした。
江戸家猫八 えどやねこはち
ものまね
演芸家
伝統を守る心、伝統を変える力
動物の声帯模写で知られる江戸家猫八。明治時代に舞台俳優や落語家だった岡田 信吉さんが動物の物まねを始めて人気となり、二代目春風亭大与枝が「江戸家猫八」と命名。以来、五代にわたり、この動物物まね芸を継承しています。本講演では、2023年に五代目猫八を襲名した講師が、物まね芸をたっぷり織り交ぜながら、祖父の教え、父の教え、そして動物たちの教え、たくさんの師匠から学んだ「伝統芸に生きる」道について語ります。
- 健康 文化・教養
主催者様からの声
江戸家小猫氏の講演は、ご自身の病気体験談を交えながら、動物ものまねでは爆笑の渦となり、来場されたみなさんからは「時間があっという間に経った」と大好評でした。また、講演終了後、講師自ら来場者をお見送りされるなど、江戸家小猫氏のお人柄とプロ意識に感服いたしました。
三遊亭小遊三 さんゆうていこゆうざ
落語家
笑う門には福来る
室町時代末期に戦国大名のそばで世情を伝えていた「御伽衆(おとぎしゅう)」がルーツとされる「落語」。話の最後に「オチ」がつくのが特徴で、今の「寄席」の原型ができたのが江戸時代と言われています。古典落語を得意とし“滑稽噺の名手”と称される三遊亭小遊三さんが、古典落語とともに、自身の生い立ちや弟子時代の苦労、笑点の裏話…等思わず笑ってしまうようなお話をノンストップでお届けします。詳しい内容は当日までのお楽しみです!
- 文化・教養
主催者様からの声
大盛況。申込も店員オーバーし、当日のご参加もほぼ定員数に達した。いらしたお客様にもとても楽しんでいただけたようで、お電話でのご感想などもたくさんいただけました。
假屋崎省吾 かりやざきしょうご
華道家
假屋崎省吾 トーク&デモンストレーション
「花から始まるライフスタイル」 ~花は心のビタミン~
大学時代にいけばな「草月流」本部教室に入門した假屋崎省吾さん。家元の勅使河原宏さんに師事し、才能を開花させていきます。繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚には定評があり、クリントン元米大統領来日時や、天皇陛下御在位10年記念式典・花の総合プロデュース、能・狂言や舞台美術などを多数手掛けてきました。本講演では、実際にいけばなのデモンストレーションを行いながら、日本伝統文化の「華道」の魅力について存分にお伝えします。
- 文化・教養
主催者様からの声
素晴らしいデモンストレーションとユーモアを交えたトーク力に参加者の関心も高く、大変満足の高い文化講演会を実施できました。
三遊亭好楽 さんゆうていこうらく
落語家
人生、好んで楽しもう!
「笑点」でお馴染みの、古典落語に情熱を傾ける人気落語家・三遊亭好楽さんは、故・林家正蔵(彦六)さんの「鰍沢」を聞いて落語の世界に魅せられ1966年に入門します。1981年に真打昇進し、1983年師匠死去により三遊亭円楽一門に移り、現名を名乗っています。古典落語以外にも、がん予防をテーマにした落語や時事小噺など、積極的に新ネタの開発も行っており、毎回新しい魅力を感じられる講演です。講演内容は会の目的やテーマによってアレンジ可能です。
- 文化・教養
主催者様からの声
時間一杯、大いに笑い、楽しい時間となりました。
夏井いつき なついいつき
俳人
初代俳都松山大使
俳句集団「いつき組」組長
夏井いつきの句会ライブ
室町時代に流行った連歌の発句が独立したものと言われる「俳句」。季語を入れて、五・七・五の定型というルールがあり、それを学ぶことで、ことばのセンスが磨かれ、想像力が高まると、近年俳句を学ぶ人が増えています。TBS系「プレバト!!」に出演し、俳句ブームを生んだ俳人の夏井いつきさんが、俳句の作り方を伝授。参加者がそれぞれ俳句を作成し、発表をすることで、句会の楽しさや俳句の魅力、表現する喜びを感じることができます。
- 文化・教養
主催者様からの声
1000名以上集まる中、句会ライブでは夏井さんの講演を聴いた上で500名もの方が投句され、それの上位選定された方々の講評と景品プレゼントなど、本当に盛りだくさんの内容・構成で大盛況でした。ご多忙な方で今回ご依頼出来て本当に良かったです。ありがとうございました。
林家正蔵 はやしやしょうぞう
落語家
明るく、元気に、一生懸命
祖父が七代目林家正蔵、父が初代林家三平という落語家の家に生まれ、1978年に「こぶ平」の名で父・ 初代林家三平に入門した林家正蔵さん。1987年に史上最年少の24才で真打となり、その明るい人柄でテレビ等のメディアで引っ張りだこに。2005年に九代「林家正蔵」を襲名してからは、弟子の育成にも携わるようになります。本講演では、落語の極意として父が伝えた『明るく、元気に、一生懸命』をモットーに、落語の魅力を余すことなくお伝えします。
- 文化・教養
主催者様からの声
大会にふさわしく楽しく、和やかな雰囲気にして頂けました。主催側としても満足しております。
堀口茉純 ほりぐちますみ
江戸に詳しすぎるタレント
“お江戸ル”歴史の水先案内人
江戸文化入門~世界が求める〝日本らしさ〟を再発見~
265年もの間平和が続いた稀有な時代である江戸時代。葛飾北斎、歌川広重等世界の絵画に影響を与えた浮世絵や歌舞伎、和紙などさまざまな文化や技術が成熟し、世界遺産に登録された日本の食もこのころに完成されたといっても過言ありません。そんな江戸時代に魅せられ、”江戸に詳しすぎるタレント”として活動している堀口茉純さんが、江戸時代に発達した演芸や芸術、食文化などを、ビジュアル資料で分かりやすく紹介。江戸時代の魅力や自国の文化の素晴らしさをお伝えします。
- 経営哲学 文化・教養 教育・青少年育成
主催者様からの声
大変好評でした。質問時間もとって頂きました。食文化など、皆さんが興味をもつ話題が中心でしたが、土地の言葉のルーツなど、土地に関わるお話も入れて頂き、大変参加者に喜んで頂きました。
小林昌廣 こばやしまさひろ
古典芸能入門
古典芸能入門
能楽、日本舞踊、落語などの古典芸能の歴史や批評を研究している情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科教授の小林昌廣さん。本講演では、古典芸能に普段あまりなじみのない方を対象に、これまでの研究成果をもとに、古典芸能の歴史や楽しみ方、主要な作品の紹介と分析、鑑賞法を伝授します。古典芸能のおもしろさや舞台芸術の楽しさを伝えると同時に、現代においてもなお古典芸能が「通用」するかについても考えます。
- 文化・教養
主催者様からの声
古典芸能初心者にも、大変わかりやすくユーモアを交えて解説していただきました。伝統的な古典芸能の奥深さを知ることができました。
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