介護の際に虐待を受けたり、無断で財産を処分されたり、詐欺商法で被害を受けるなど、高齢者の問題が多発しています。高齢者が生き生きと暮らせる社会の実現を目指し、高齢者を大切にする心を育てる必要があります。システムブレーンでは、高齢者に対する就職差別、介護施設等における身体的・心理的虐待、家族等による無断の財産処分などを防止するためのさまざまなノウハウを学ぶことができる講師、講演テーマのご提案をさせていただきます。
■目次
- 落合恵子 『母に歌う子守唄~わたしの介護日誌~』
- 中村 学 『笑う門にはいい介護~虐待が抱擁に変わる時~ 』
- 鎌田 實 『「がんばらない」けど「あきらめない」~命を支えるということ~』
- 小谷あゆみ 『介護の一歩は思いやり 老いをイキイキ!~介護する側も、される側も~』
- 藤川幸之助 『支える側が支えられる人権教育~向ける「まなざし」と伝える「温かさ」について~』
- 笠井信輔 『人を看るということ~義母の壮絶介護と実母執念の老々介護~』
- 後閑愛実 『いのちの始まりと終わりに立ち会って学んだ、「いのちの愛おしさ」』
- 町永俊雄 『認知症をあきらめない~介護、家族、地域をつなぐ~』
- 石田竜生 『笑って笑って介護予防 芸人活動と介護の現場から学んだ笑顔で健康になるコツ』
- 藤田孝典 『どうする老後?どうする子どもの貧困・格差? 下流老人と貧困世代~広がる高齢者と若者の貧困』
- 中澤まゆみ 『認知症時代を生きる~おひとりさまの老後に備える知恵と工夫~』
- 羽成幸子 『介護するコツ されるコツ』
- 信友直子 『ぼけますから、よろしくお願いします。』
- 安藤和津 『介護から学んだ大切なこと~認知症の母と過ごして~』
- 大村 崑 『いま幸せでっか』
落合恵子 おちあいけいこ
作家
クレヨンハウス主宰
母に歌う子守唄
~わたしの介護日誌~
介護疲れや介護家族の孤立から、高齢者虐待が問題となっています。「介護を美談にしている限り、世の中は変わらない。女性は控えめといわれる。控えめもいいが、もっと国に政策の充実を求めるなど、声を上げるのも女性の権利です」。そう語るのは、自身も長い間実母の介護を一人で担ってきた作家の落合恵子さん。要介護者を家族だけで支えるのは並大抵のことではありません。国と地域の支援体制の重要さ、また介護経験から見えてきたものについて語ります。
- 人権・平和福祉・介護 教育・青少年育成 男女共同参画
主催者様からの声
感動されて涙ぐんで帰られた方もおられるほど、素晴らしいお話をいただきました。
中村 学 なかむらまなぶ
笑う門にはいい介護の会 代表 介護人材育成コンサルタント 介護現場モチベーションアッパー
笑う門にはいい介護
~虐待が抱擁に変わる時~
お笑い芸人で活動中に、母が脳梗塞で倒れ、在宅介護することを決めた中村学さん。母から浴びせられる暴言、慣れない介護、将来への不安でストレスがたまり、母への虐待が始まってしまいました。地獄の日々の中、講演を頼まれたことをきっかけに、自分を客観視できるようになり、そこから笑顔で介護ができるようになったと語ります。その後、介護業界に転身し、施設長を勤めたデイサービスは「日本一笑いのデイ」と取材殺到するまでに。そんな中村さんが、ストレスをためない「笑う門にはいい介護」を提案します。
- 福祉・介護 メンタルヘルス 人材・組織マネジメント 健康
主催者様からの声
届いたアンケートを確認すると、「参加して良かった」と回答しているしかおらず、事業所や市民にとっても非常に価値のあるものになったと思っております。本当にありがとうございました。
鎌田 實 かまたみのる
医師・作家
「がんばらない」けど「あきらめない」
~命を支えるということ~
イラクやチェルノブイリ原発事故の被災地ベラルーシ、東北地方など、紛争地や被災地で救援活動を行う鎌田 實さん。その活動の中で、一人ひとりの命が大切である事を痛感し、その重要性を講演で熱く訴えています。本講演では、諏訪中央病院でとり組んでいるケアホスピスの話から、末期がん患者とその家族たちの強いつながり、医療に携わるスタッフとのふれあいなど、人間の強さを感じるエピソードを交えて、命の尊さを語ります。
- 人権・平和
主催者様からの声
ご講話大変好評で、また聞きたいという声があがりました。
小谷あゆみ こたにあゆみ
農ジャーナリスト
フリーアナウンサー
介護の一歩は思いやり 老いをイキイキ!
~介護する側も、される側も~
介護番組を7年間担当し、さまざまな介護の現場、介護する家族50組以上を取材していきた小谷あゆみさん。その経験から学んだ介護の極意、老後の生き方など、具体例をあげて紹介します。受講者にインタビューをしながら、会場を巻きこむ参加型の手法も好評です。
- 農業・農政福祉・介護コミュニケーション
主催者様からの声
介護短歌で介護者の気持ちの変化などがわかりやすかったです。また聞くだけに終わらず、所に帰ってからできることなど話していただいたのが良かったです。
藤川幸之助 ふじかわこうのすけ
詩人・児童文学作家
支える側が支えられる人権教育
~向ける「まなざし」と伝える「温かさ」について~
20年以上アルツハイマー型認知症の母を介護する中で、「母を支えていたと思ってきた私が、実は母に精神的に支えられていたとこの頃深く感じる」と語る藤川幸之助さん。ただ横たわるだけの「母」もいまだに自分を育ててくれていると感じ、「人はそこに存在するだけで大きな意味を持っている」と言います。本講演では、その思いを詩に込めながら、介護する人や高齢者を支える人に、藤川さん自身が感じた温かさや思い伝えます。
- 福祉・介護
人権・平和
主催者様からの声
アンケートを提出した受講者の多くが、自分の家族の介護のあり方について振り返るいい機会となったと回答していました。
笠井信輔 かさいしんすけ
元 フジテレビアナウンサー
人を看るということ
~義母の壮絶介護と実母執念の老々介護~
1990年に同業者と結婚し、3児の父親となってから、率先して家事と育児に取り組んでいるアナウンサーの笠井信輔さん。笠井さんは、同居した妻の母親を妻とともに介護し見送った壮絶な介護体験や、実母が地元ケアマネージャーさんの協力を得て認知症の父を老老介護で見送った経験をもとに、独自の介護論を涙と笑いを交えて語っています。これからの超高齢化社会をどう捉えていくべきなのか。介護する予定の人、これから介護されるかもしれない人、皆さんに聞いていただきたい内容です。
- 文化・教養健康 男女共同参画 教育・青少年育成
主催者様からの声
当日の聴講者の反応もとてもよかったです。聴講者からは共感した、子供とのの関わり方を考えさせられたなど、とてもよい反応がみられました。
後閑愛実 ごかんめぐみ
看取りコミュニケーション講師
看護師
いのちの始まりと終わりに立ち会って学んだ、「いのちの愛おしさ」
人が生まれてくる産婦人科。突然の死に襲われる人のいる救急外来。人が老いて死にゆく療養病棟。命の始まりと終わりを見守ってきた現役看護師の後閑愛実さん。「いい人生だった」「あんな最期いいよね」と皆が思えるような、「死とうまく付き合う時代にすることが自分に与えられたミッション」と話す後閑さんが、看護師として様々な場面で学んだ「いのちの愛おしさ」を語ります。
- 福祉・介護 医療・福祉実務 人権・平和 教育・青少年育成
主催者様からの声
講演を聞いて「救われた思いです。来てよかった」という感想がたくさんありました!
町永俊雄 まちながとしお
福祉ジャーナリスト
元 NHKエグゼクティブアナウンサー
認知症をあきらめない
~介護、家族、地域をつなぐ~
日本は超高齢社会に突入し、認知症患者も年々急増しています。「認知症」はすでに、認知症の枠内で語ることはできず、それぞれの認知症観と地域社会のあり方の再定義が必要です。2004年から8年間にわたり「福祉ネットワーク」のキャスターも務めた福祉ジャーナリストの町永俊雄さんが、年齢を重ねても、住み慣れた町で自分らしく暮らすためにできること、家族や地域のつながりや協力の大切さについて、わかりやすく解説します。
- 福祉・介護
主催者様からの声
講演内容の分かりやすさ、充実度、飽きさせない構成など、流石元NHKアナウンサーの方のご講演だなと感じることが出来た90分でした。参加者からも大変好評でした。
石田竜生 いしだたつき
介護エンターテイナー
作業療法士、ケアマネジャー、芸人
一般社団法人介護エンターテイメント協会 代表
笑って笑って介護予防
芸人活動と介護の現場から学んだ笑顔で健康になるコツ
いずれは自分に降りかかってくるかもしれない介護問題。暗く考えるより、明るく前向きに向き合っていきたいものです。『人生のラストに「笑い」と「生きがい」を』をモットーに、介護エンターテイナーとして全国を駆け巡る講師が、介護現場で働いている経験を活かし、健康に関する情報、誰でも笑顔になれる魔法の体操、やる気が出てくる魔法の声かけなど、介護が楽しくなる秘術をご紹介。介護が必要な方、これから介護が必要な方や支えられているご家族が希望を持って前向きに進める心温まる講演です。
- 福祉・介護
主催者様からの声
爆笑の連続でした。笑いあり、体操ありで、充実した時間となりました。
藤田孝典 ふじたたかのり
特定非営利活動法人ほっとプラス 理事
社会福祉士
聖学院大学 客員准教授
どうする老後?どうする子どもの貧困・格差?
下流老人と貧困世代~広がる高齢者と若者の貧困
下流老人とは、「生活保護基準相当で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者」のことを言います。高齢期になっても、生活に対して強い不安をもつ人が多いと言われる現代。下流老人は、あらゆるセーフティネットを失った状態で、一度陥ると自力では解決が困難です。だからこそ社会問題として対策を講じる必要があります。本講演では社会的な背景から貧困や格差、そして下流老人とは何か、どうすれば防ぐことが出来るのかということについてお話しし、皆さんと考えていきます。
- 福祉・介護
主催者様からの声
直面する重大な問題について噛み砕いて分かりやすく話していただき、多くの市民に考えるきっかけ、気づきを頂けました。
中澤まゆみ なかざわまゆみ
ノンフィクション・ライター
認知症時代を生きる
~おひとりさまの老後に備える知恵と工夫~
これからの時代に必ず増えるであろう「おひとりさま」。自分自身がそうなった時に困らないためにはどうすれば良いかということを、中澤さんはご自身の取材を基にしたデータ等を示しながら、分かりやすくお話されます。またその土地土地で、こういう時はどこへ行けばよいか等、意外と知っているようで知らないこともお話しいただけるので、その土地でこれから暮らしていくのも安心です。介護問題や在宅医療等にも言及される講演は、どこでも役に立つと高い評価をいただいております。
- 福祉・介護 男女共同参画
主催者様からの声
これからの民生委員児童委員が担うべき地域の役割について分かりやすく丁寧に押し付けることなく話して頂けました。
羽成幸子 はなりさちこ
カウンセラー
エッセイスト
介護するコツ されるコツ
これまで、祖父母、父母、姑と家族5人の介護を30年にわたって請け負ってきた羽成幸子さん。長い介護生活の中で、「相手を理解し、言葉・心・習慣・においを受け入れる」「自分なりの心のきりかえ方法を見つける」など、前向きに介護と向き合うコツを発見したと言います。「介護に教科書はいらない。100人には100人の介護方法があります」と語る羽成さんが、少しのコツで介護生活を豊かなものにできるヒントを伝授します。
- 福祉・介護
主催者様からの声
今回ケアマネージャーの方が多く参加されたのですが、家族の介護のお話しだけでなく、上手く虐待の心理や状況についての具体的なお話しもして下さり、参加者もずっと真剣に聴講されてました。時にハッとさせられるようなお話しもあり、大変好評でした。ありがとうございました。
信友直子 のぶともなおこ
映画監督、TVディレクター
『ぼけますから、よろしくお願いします。』
認知症の母を90代の父が老々介護する姿を、一人娘である映画監督の信友直子さんが1200日間カメラで追い続けたドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』。2018年に全国で公開され、ドキュメンタリーとしては異例の20万人以上を動員。その第2弾が2023年3月に公開され、大変話題となりました。本講演では、2つの映画の舞台裏や老老介護の現実、自らの介護体験から学んだ「認知症との上手なつきあい方」を赤裸々にお話します。
- 福祉・介護
主催者様からの声
映画の通り優しいまなざしで、お父様の老老介護のこと、お母さまの看取りについてお話いただけました。大変深い内容で、涙する人も多くいました。
安藤和津 あんどうかづ
エッセイスト
コメンテーター
介護から学んだ大切なこと
~認知症の母と過ごして~
安藤和津さんが40代の頃、かくしゃくとしていた母が忘れっぽくなり、病院に連れていくと脳腫瘍を患っていることが発覚。脳腫瘍により認知症も発症していることもわかり、約12年にわたる在宅介護が始まります。安藤さんは、仕事と介護を両立していかなければならない状況で、今度は自身が介護うつを発症。母を看取ったあとも介護後うつに悩まされ、十数年たってようやく抜け出すことができたと語ります。認知症の在宅介護で考えた認知症との向き合い方、介護うつにならないための方法となった場合の対処法など具体的に解説します。
- 文化・教養 教育・青少年育成 福祉・介護 環境問題
主催者様からの声
講演中の会場の雰囲気がとても温かく、非常によい会になったと感じています。
大村 崑 おおむらこん
喜劇俳優
いま幸せでっか
「元気ハツラツ」でお馴染みの喜劇俳優・大村 崑さん。86歳から筋肉トレーニングを始め、筋肉隆々の90代とは思えない体格を見せ、世間をあっと言わせたのも記憶に新しいところです。そんな大村さんが、社会全体が高齢化していくなかで、家庭を大切にする意味、親と子のふれあい、健康維持の方法、3世代同居のコツなどを、演技を交えてコミカルに、且つシリアスに語ります。いつの間にか生きることへの活力を育まれている、そんな90分です。
- 福祉・介護
主催者様からの声
家族のエピソードや芸能界の裏話を交え、幸せに生きるには「健康であること」「明るく過ごすこと」が大切と語りかけます。巧みな話術で、終始笑いが絶えず盛り上がっていました。
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