保育士のスキル向上において「遊び」をテーマにした園内研修は欠かせません。
コロナ禍以降、オンライン研修や講師を園内に呼ぶ園内研修が増えています。
本記事では、「遊び」をテーマにした園内研修について、メリットや成功のポイントを解説していきます。おすすめの研修プランも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
保育活動での「遊び」の重要性
保育活動での遊びは、子どもの発達において必要不可欠な役割を果たします。
子どもたちは、日々の保育活動の中で遊びを通して社会に必要なスキルを習得していくのです。
たとえば、ごっご遊びやお絵描きなどの自由遊びの中では、自発性が育まれ、創造的な表現力が発揮されます。
また、かけっこや鬼ごっこなどの身体を使った遊びでは、運動能力が向上し、仲間との関わりを通じて情緒やコミュニケーション能力の発達が見られます。
このように、遊びの時間は子どもたちの健全な成長を支える重要な手段となっています。
園内研修のテーマに「遊び」が求められる背景
「遊び」を通じた保育は、保育の質を高めるために不可欠なスキルです。
近年、少子化やひとり親家庭の増加など家族構成の多様化により、保育のニーズは多岐にわたるようになりました。さらに、保育園の増加にともない他の園と差別化を図る必要性が高まっています。
内閣府が進める「子ども・子育て支援新制度」でも、保育の量的拡充だけでなく、質の向上が重要視されています。質の高い保育を提供するためには、子どもたちが主体的に遊びを楽しみ、その家庭で成長していく環境が不可欠です。
自由遊びでは、子どもが自己表現の方法を学び、好奇心や探求心を育むことができます。
また、遊びを通じてコミュニケーション能力が向上し、他者との関わりを深めることで人格が形成されます。遊びは想像力や集中力、思考力や判断力、そして体力の発達を促進します。
こうした背景から、保育士の研修においても「遊び」が積極的に取り入れられており、子どもたちの健全な成長を支えるための重要な手段とされています。
遊び研修の内容
遊びをテーマとした研修では、リトミック・手遊び・リズム遊び・わらべうた・運動・ダンスなどが取り入れられています。
研修は多くの場合、外部講師を招いて実施され、実践的な指導を中心に進められます。それぞれの活動には独自の特徴や効果があり、研修を通じて詳しく学ぶことができます。
リトミック
音楽に合わせて体を使った表現を行うリトミックでは、音楽のリズムやメロディを感じ取りながら体を動かします。これにより、表現力やリズム感が向上し、子どもたちが音楽に対する感受性を高めることができます。研修では実際に音楽に合わせて体を動かし、指導法を体験することができます。
手遊び
手を使った簡単な遊びや歌を取り入れる手遊びは、リラックス効果があり、子どもたちの気持ちの切り替えを助けます。手先を使う動きが脳を活性化し、言葉の発達にもつながるため、講師おすすめの手遊びを研修で体験しながら保育の引き出しを広げていきます。
リズム遊び
音楽やリズムに合わせて体を動かすリズム遊びは、リズム感の向上と集中力の育成に効果的です。子どもたちが音に合わせて体を動かすことで、自然にリズムが身につき、集中力が高まります。
わらべうた
伝統的な童謡や遊び歌であるわらべうたは、子どもたちの言葉の発達を促進し、情緒を安定させる効果があります。研修ではわらべうたを振り返るだけでなく、新しいレパートリーを学ぶ機会も得られ、日々の保育にすぐ取り入れることができます。
運動
体を使ったアクティビティやゲームを行う運動では、心身の発達が促進され、体力が向上します。研修では、レクリエーションや参観日に活用できる運動遊びを研修で学び、実践的に取り組む内容となっています。
ダンス
音楽に合わせて体を動かすダンスでは、表現力やリズム感が強化されます。ダンスの振り付けやステップを学ぶことで、子どもたちの表現力が豊かになり、リズム感がさらに強化されます。研修では運動会や発表会で使える振り付けや楽曲の選び方も学ぶことができます。
遊び研修を園内でする4つのメリット
遊びをテーマとした園内研修の開催には、以下の4つのメリットがあります。
1つずつ見ていきましょう。
①実践的である
遊びの園内研修で学んだ技術や活動は、すぐに現場に取り入れやすいメリットがあります。
たとえば、新しい手遊びやリズム遊びは、すぐにクラスで実践できるため、即効性があります。
子どもは保育士が新しい遊びを取り入れるとすぐに反応してくれることが多く、子どもの好奇心を高めてくれます。
②バリエーション豊かな保育活動ができる
研修で得た知識や技術は、日々の保育活動に加え、運動会や発表会などのイベントにも活用できます。これにより保育の手法が多様化し、より豊かなプログラムを提供できるようになります。
③現状課題が見つけやすい
遊びの園内研修を通じて、遊びのコツや効果的なスキンシップ方法、子どもとの関わり方などを学ぶことで、現在の保育の課題や改善点を具体的に把握しやすくなります。
現状課題の発見は保育サービスの向上にも直結するため、保育士が日々の保育活動と向き合うきっかけができるのも大きなポイントです。
④職員間の仲間意識が高まる
研修中に身体を動かして学ぶことで、職員間のコミュニケーションが活性化します。
この共同作業が職員間の団結力やチームワークを強化し、職場の雰囲気が改善します。
SBおすすめの遊び研修プラン
ここでは、当社スタッフがおすすめする「遊び」をテーマにした研修プランを紹介していきます。
ミツル&りょうた うたと体操セミナー
保育園・幼稚園向けの人気ユニットが、歌や体操を使って楽しい遊びを提案します。90分又は120分研修では12曲の歌や体操を楽しめ、少人数の研修では即興で歌や体操を作ることもあります。1日研修の場合、コンサートから曲作り、レコーディングまで体験できます。完成した曲は後日お届けします。
マジックと音楽と絵本のセミナー
~こどもの世界を彩る3つの魔法~
創作マジック、科学マジック、心理マジックなど現場で即実践できる「マジックセミナー」、鍵盤ハーモニカの魅力と可能性を探る「鍵盤ハーモニカと手作り楽器セミナー」、そして参加型絵本+音楽ライブの「絵本と音楽のコラボレーション」の3部構成でお届けします。
【実技ライブセミナー】
実践力あそび!
小沢かづとのあそびの引き出し増やしまShow!
シンガーソングあそびライターの講師によるセミナーです。オリジナルの手あそびや体操・集団や触れ合いあそび・簡単シアター・モノあそび・あそび歌など盛りだくさんの内容です。歌のテクニックも披露。現場ですぐに活用できるスキルを身に着けられます。
読み聞かせ・あそびうた
保育に携わる皆さんへの応援として、講師自らが手がけたオリジナルの絵本やあそびうた、集団遊び、触れ合い遊びなどを実践的に紹介します。プログラムは「絵本の時間」や「あそびうたの時間」など、さまざまな内容で構成。さらに、劇あそびや新聞紙遊びといった創造的な活動も取り入れており、日々の保育に新たなアイデアとインスピレーションをもたらします。
ケロポンズのあそびネタセミナー
講師オリジナルのあそびうたや体操、ミュージックパネルをコンサート形式で楽しむ講習です。2時間のプログラムには2016年に人気を博した「エビカニクス」をはじめ、参加者が一緒に楽しめる内容が満載!アンコールが入った場合、貴重なバラードも披露されます。
ままちゃんのすぐに活かせる遊びの講座
遊び歌作家・ままちゃんによる遊びの講座です。年齢別に、音楽遊び・リトミックなど楽しい日常遊びをご紹介。オリジナルの遊び歌から、有名な童話を楽しくアレンジした新しい遊びまで、保育や発表会にも使えるネタが満載です。
子どもとのコミュニケーション方法
~心が触れ合える「ふれあい遊び」~
アイコンタクトやタッチといった身体的な交流を通じて子どもの情緒を安定させ、成長を促す具体的な方法を提供。歌や手遊び、風船などの楽しいツールを使いながら、すぐに実践できるコミュニケーションの方法を紹介します。
親子で楽しみながらできる、集中力UP講座
~簡単ダンス、ボール遊び、まねしてみるだけビジョントレーニング~
カウンセラーの資格を持つダンス講師が、子どもの成長を支援するため、ダンスを使った集中力や神経回路の発達を促進する方法を提供します。見たものを体の動きに実行する神経経路を発達させるビジョントレーニンにより、集中力を高めることができます。
~子どものキモチを芽吹かせる~
簡単!お手軽!ワクワク科学遊び
「かがくのおねえさん」として活動する講師が、幼児期からの科学体験の重要性を伝え、保育園や幼稚園で使える科学遊びの方法を紹介します。身近な道具を使った実験やエアドーム実験を通じて、楽しく簡単に科学を学べるノウハウを提供。子どものキモチを芽吹かせるお手伝いをします!
遊び研修を成功させるポイント
遊び研修を成功させるには3つのポイントがあります。
特に3つ目は、園内研修を成功させるための再重要ポイントとなっているので、ぜひ実践してみてください。
年代や子どもの発達に合わせた研修内容を選ぶ
研修の内容は、対象とする年齢層や発達段階に応じて選ぶことが重要です。
例えば、乳幼児向け・幼児向け、または園全体を対象とするかを明確にし、その年齢に最適なプログラムを選定しましょう。
実績や評価の高い講師・研修プランを選ぶ
外部講師を招く際は、講師や研修プランの実績や評判を事前に確認することが重要です。高い評価を得ている講師やプランは、質の高い研修を提供する可能性が高く、安心して依頼できます。
研修後は振り返りの場を設ける
研修が終わった後は、参加者全員で内容を振り返る時間を設けましょう。
「楽しかった」と感じるだけでなく、どの活動がどの年齢層に役立つか、実際の保育にどのように応用できるかを全体で検討し、今後に活かす方法を考えることが重要です。
人気の遊び研修を取り入れ園内研修の充実をはかる
遊びの園内研修は、保育の質向上に即効性のある手段です。当社には遊びに関する園内研修に対応した講師も多数在籍しているので、「遊び保育を充実させていきたい」「普段とは違う園内研修を実施したい」という園内研修担当者の方は、ぜひ一度弊社にご相談ください!
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