学校に求められる「教育」は、世の中の変化とともに変わりつつあります。現在、個性豊かな子どもや、発達障がいのある子どもも多くなっている中、さまざまな原因の壁にぶつかり、自分の指導を見失い、自信をもって教育実践に努めることができなくなる教師もみられると聞きます。しかし、教育者として子どもと接するという部分に関しては、これまでも、これからも、決して変わることのないものが存在するのではないでしょうか? こうした中で、今一度“学級経営”の意義や意味を確認し、一人一人の教師が自らの教育理念に基づき、まさに個性豊かな教育実践を進めていくためのヒントとなる学習の機会を開催してみては、いかがでしょうか。教育の専門家から、違うジャンルで活躍されているスペシャリストまで、さまざまな切り口で、現代の教育現場に求められるものをほりさげ、皆さんと一緒に考えます。
■目次
- 妹尾昌俊 『学校の多忙化にどう向き合うか 本気で実行する働き方改革の考え方と進め方』
- 山本衣奈子 『より良い教育現場を実現させるために ~「伝える」から「伝わる」へ 仕事を楽しくするコツ~』
- 石田勝紀 『学校改革及び教員の意識改革』
- 玉置 崇 『学校力を高める働き方改革』
- 和田慎市 『真の教員働き方改革実現に向けて 』
- 柿原まゆみ 『学校職員の方向け 異業種から学ぶ「働き方改革」』
- 西成活裕 『仕事の渋滞、解消の法則~西成流・仕事の効率をあげるコツ~』
- 寺本弘太郎 『地域一のモンスタークレーマーの親を味方にしたクレーム対応術!~相手との心の距離をグッと縮めるとっておきの方法~』
- 水口和彦 『学校職員のための、簡単で効果的な時間管理術~先延ばしにしない仕事の進め方を身につける~』
妹尾昌俊 せのおまさとし
教育研究家
一般社団法人ライフ&ワーク代表理事
学校の多忙化にどう向き合うか
本気で実行する働き方改革の考え方と進め方
野村総合研究所にて10年以上、学校や行政のマネジメント改革、戦略づくり等に従事したことのある妹尾昌俊さんが、学校における働き方改革や業務改善の考え方と留意点を、全国的な学校での好事例や民間の参考事例なども紹介しながらわかりやすく解説します。コスト意識を高めたり、タイムマネジメントを進めたりするために有効な方法や、時短が目的化してはいけない改善の先にあるものについても詳しくお伝えします。
- 教育・青少年育成
主催者様からの声
働き方改革は教員・管理職にとって非常に興味深いところがあります。遅くまで残って仕事をしている教員も子供たちのためにと苦にせず仕事をしている現状です。その考え方にご経験豊かな妹尾先生からご助言をいただきましたので、すぐに変えることはできなくても、少しずつ浸透し、改善できると大多数の皆さん感じ取っていただけたようです。
山本衣奈子 やまもとえなこ
プレゼンテーション・プランナー
伝わる表現アドバイザー
より良い教育現場を実現させるために
~「伝える」から「伝わる」へ 仕事を楽しくするコツ~
教育現場において、子供たちに良い環境を提供していくには、まずはそこにいる先生たちの間に良いコミュニケーションのパイプが通っていることは大切な要素です。コミュニケーションの土台ができていると、意思疎通はもっとスムーズになり、協力体制やチームワークの環境も自然に整ってきます。このセミナーでは、学校全体の空気を盛り上げ、職場がより前向きなエネルギーを生み出すような場所にしていくことを通して、子供たちがもっとイキイキと育つ環境づくりのためのコツをお伝えします。
- コミュニケーションメンタルヘルス教育・青少年育成 その他実務スキル
主催者様からの声
「コミュニケーション」といういわば内面や表現に関わる内容であるため、いま現在において達成度を計ることは困難ですが、講演会自体は非常に有意義な内容であり、今後に活かせる内容と感じています。
石田勝紀 いしだかつのり
一般社団法人 教育デザインラボ 代表理事
公立大学法人 都留文科大学 国際教育学科 元特任教授
学校改革及び教員の意識改革
20歳で塾を設立し、これまで4000人以上の生徒を直接指導してきた石田勝紀さん。経2003年に経営の傾いた中高一貫私立学校の常務理事に就任し、経営改善を図るとともに教師の指導力を高めた経験があります。そんな石田さんが、「学校は子どもたちのためにある」という理論のもと、普段より雑多な仕事に追われた教員の方の努力が報われるためにも、より効率的で効果的な学校運営の方法論と意識を高めるお話をします。
- 教育・青少年育成 コミュニケーション 経営戦略・事業計画意識改革
主催者様からの声
大変勉強になるお話をいただきました。我々役員(スタッフ)をはじめ、参加者約650名は、とても満足した様子でした。
玉置 崇 たまおきたかし
岐阜聖徳学園大学 教授
授業と学び研究所 所長
学校力を高める働き方改革
学校における「働き方改革」は、単なる労働時間の短縮に留まらず、教職員の充実感や達成感向上という視点が不可欠です。公立小中学校教諭、中学校校長、県教育委員会主査、教育事務所長などを務め、数々の学校改革に関わってきた経験から、「思い込み業務」を大胆にカットし、教職員のモチベーションを引き上げるポイントや働き方改革例から業務改善へのヒントをお話します。
- 教育・青少年育成
主催者様からの声
巧みな話術で聞き手も引き込まれるような話でした。教育長のスピーチにつなげながらアレンジも加えられて、ユーモアも交えながらお話しいただきました。
和田慎市 わだしんいち
静岡県立新居高等学校、掛川西高等学校 講師
真の教員働き方改革実現に向けて
残業時間の上限を原則「月45時間、年間360時間」以内と定めた文科省指針の遵守に向け、中教審は公立校教員の長時間労働を是正する働き方改革を答申しましたが、この内容では現場では教員の働き方改革は進みません。40年以上教職経験のある講師が、これまでの現場経験をもとに、もっと教員の仕事の現状・特性を直視し、教員が意欲・やりがいをもって子供たちに関わる本来の仕事にまい進できるように、真の働き方改革を提言します。
- 教育・青少年育成モチベーション
主催者様からの声
今回は校長が対象でしたが、教頭先生にも聴いていただきたいと言われている先生も多くいらっしゃいました。指導していく立場として、今後に活かせる内容で教師としての指針になるお話をいただきありがとうございます。
柿原まゆみ かきはらまゆみ
株式会社HAYASHIDA-CS総研 代表取締役
国家資格 キャリアコンサルタント
学校職員の方向け
異業種から学ぶ「働き方改革」
現在政府がすすめている「働き方改革」で民間労働者に時間が外労働の上限規制が設けられています。しかし、教職員は時間外労働の上限規制が例外とされており過労死基準である100時間以上働く教員が高くなっています(文部省勤務実態調査より)。教職員の方々の長時間労働の解消や業務改善のためには職員間連携を強化し、働きやすい職場をつくることが重要です。2年半行った幼稚園から高等学校までの一貫教育校の成功事例を基に業務改善のヒントとなる方法を分かりやすくお伝えいたします。
- リーダーシップ 人材・組織マネジメント 危機管理・コンプライアンス・CSR 顧客満足・クレーム対応
主催者様からの声
講演会終了後に受講メンバー間でのグループディスカッションを開催しましたが、そのディスカッションでも講演内容についての話が出ておりました。日常の行動レベルにおける、様々な「気づき」を得て頂けたと思います。
西成活裕 にしなりかつひろ
東京大学 先端科学技術研究センター 教授
仕事の渋滞、解消の法則
~西成流・仕事の効率をあげるコツ~
教職員の仕事は、授業を行うだけでなく、生徒・進路指導や保護者・PTA業務への対応や部活指導と多岐にわたり、過重労働が問題となっています。山積する仕事に「仕事の渋滞」が起きていませんか?効率が上がらない、期日に間に合わない、など物事が順調に運ばないと感じるのは、無意識に生んでいるあらゆる「無駄」が原因となっていることが多いのです。長年の渋滞学の研究を行う講師が、科学的ゆとりという概念を紹介し、「仕事の渋滞」を解消していくヒントをお話します。
- 人材・組織マネジメント 意識改革
主催者様からの声
西成教授のご講演、参加者に大変好評でした。丁度、働き方改革ともマッチした講演内容で、話も面白く、役立つ内容でもありました。
寺本弘太郎 てらもとこうたろう
教育プロデューサー
メンタルアドバイザー
地域一のモンスタークレーマーの親を味方にしたクレーム対応術!
~相手との心の距離をグッと縮めるとっておきの方法~
兵庫県の公立・私立・塾の教育現場で18年間務めた経験のある寺本弘太郎さん。現役時代には、地域一番のモンスタークレーマーと言われていた保護者への対応で悩み、そこから「相手の話を聴く姿勢」を学んだそうです。その保護者とは心が通いあえる関係になり、その後、学校を応援する側になったと言います。クレーマーを自身の応援者に変える対応策を、ご自身の経験を通してお話します。さまざまなクレームに心が折れそうになった時のセルフケアも合わせて紹介します。
- 教育・青少年育成顧客満足・クレーム対応 人材・組織マネジメント 意識改革
主催者様からの声
経験豊か、話術巧みで、講演が始まってスグに参加者全員が惹きこまれていました。主体性のある子どもの育て方以外に、クレームを言って来られる保護者対応の事例も具体的に話していただき、普段自分たちなりにやっていることが当たり前ではなく、もっとやれることがあることに気づかせて頂きました。参加されて先生方が元気になる素晴らしい講演でした。
水口和彦 みずぐちかずひこ
時間管理コンサルタント
有限会社ビズアーク 時間管理術研究所 代表
学校職員のための、簡単で効果的な時間管理術
~先延ばしにしない仕事の進め方を身につける~
既成概念を打ち破る時間管理論とシンプルで使いやすい手帳の使い方の両面から、分かりやすく簡単で、しかも効果的な独自の手法を伝授している水口和彦さん。本講演では、日常業務に忙殺されやすい教職員の方々に、仕事の効率を高めるコツを紹介しながら、タイムマネジメントの手法をやさしく紹介します。時間の可視化やタスク管理のコツなど効果的なタイムマネジメント法を学んだ後に、実際にワークで応用的な時間管理を実践していきます。
- ワークライフバランスIT・AI・DX リーダーシップ
主催者様からの声
内容がとてもよかったです。帰ってから管理職に今日の話をすると言っていた参加者も多かったです。
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