青野浩美 あおのひろみ
声楽家
声楽家をめざし、その道一筋に邁進していた矢先に、原因不明の神経性難病を発症。手足が動かなくなり、それに加えて無呼吸の発作におそわれる。
リハビリと車イスの生活がスタートするが、呼吸を維持するために「気管切開」が必要であることを医師に告げられる。
命を守るため、やむなく気管切開に踏み切る。歌手としての活動は、「前例がないから無理だ」と告げられるが、諦めず、自身の障害と向き合い、闘い続ける。家族や支援者に支えられ、声を取り戻し、歌い、語り出す。現在は”気管切開をした声楽家”として活動中。
「前例がなければつくればいい ~夢実現に向かって~」と題し、ピアニストの伴奏とともに、シューベルトの『野ばら』の歌で講演会が始まりました。
声楽家を目指し大学で勉強をし卒業まであとわずかという時に、突然原因不明の難病に襲われ、下半身麻痺、そして声帯切開をされ、命を絶たれた思いがしたという青野さん。
しかし絶望的な気持ちの中、支えてくれたのはご両親や友人でした。
「命と声を天秤にかけてどうすんねん!命あっての歌やろ!生きてたら、もしかしたらまた歌えるようになる!希望や可能性はあるやろ!」
「なんでもやってみてから判断したらいいやん。やる前から諦めたらあかんで」
さまざまな苦難や葛藤と向き合いながらも、そんな励ましを得ながら再び夢を持ち、新たな一歩を踏み出せるようになったという青野さん。
声帯切開をして再び歌うようになった人がいない中、「前例がないなら私が前例になる!」との思いで、現在全国各地でトーク&コンサートの活動をされています。
「人権という言葉だけ捉えると難しいイメージですが、私のように障害をもった人など、自分と違う他者の声に耳を傾け、相手のことについて考えることが大切なことなんだと思います。私は夢に向かって歩いていた時に、障害を持ったことで一度は挫けそうになりました。でも、障害を持ったことで新たな出会いや喜びに気づくことが出来ました。そんな私をずっと変わらずに支えてくれた家族、友達を思いながら最後に一曲歌います」
そうお話された後、『Believe ~ビリーヴ~』を歌われ講演会が終了しました。
とても明るくフランクなお人柄で、素敵な歌とともにご自身の実体験と夢を語る青野さん。
青野浩美さんの講演に関するお問合せ・ご相談は、システムブレーン担当者までどうぞお気軽にお寄せください。
前例がなければ作ればいい
(トーク&コンサート)
声楽家をめざしていた矢先、原因不明の神経性難病を発症。命を守るため「気管切開」。歌手を諦めず、“気管切開をした声楽家”として活動中。著書『わたし“前例”をつくります 気管切開をした声楽家の挑戦』 。京都光華女子大学医療福祉学科言語聴覚専攻在学中。
【ここがオススメ!】
声楽家をめざしていた矢先、原因不明の神経性難病を発症。命を守るため「気管切開」。歌手を諦めず、“気管切開をした声楽家”として活動中。著書『わたし“前例”をつくります 気管切開をした声楽家の挑戦』 。 … (続きを読む)
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