講演やセミナーなどオフラインで当たり前にできていたことが昨今のコロナによる影響で、オンラインでの開催にシフトしています。
その際によく利用されているのが、web会議ツールとしても知られる「Zoom」です。
この「Zoom」を使えば、オンライン講演も簡単に開催することができます。
本記事ではZoomの特徴やビデオウェビナーを使ったオンライン講演の開催方法、各種機能について紹介していきます。
※本記事のデータは2022年3月下旬現在のものです。
■目次
オンライン講演で最も利用される配信ツール「Zoom」とは?
Zoomは全世界で幅広く利用されており、ミーティングやチャット機能はもちろん、オンライン講演(ウェビナー)などの開催にも適しているツールです。
ミーティングプランでは1000人まで、ビデオウェビナープランなら50,000人までが参加でき、さまざまなデバイスにも対応しているため、多くの企業が利用しています。
オンライン講演利用できるビデオウェビナー
Zoomには目的・用途に応じてさまざまな機能が備わっています。代表的な機能に、
- ミーティング
- ビデオウェビナー
の2つがあります。
前者はミーティングの全参加者がビデオとオーディオをオンにして、顔を見ながらやり取りができます。
後者は、開催者(ホスト)と指定された講師(パネリスト)が画面を共有できます。また、視聴専門の聴講者(参加者)もおり、チャットやアンケートを通して講師とやり取りができます。
つまり、ビデオウェビナーには
- 講師(パネリスト)
- 開催者(ホスト)
- 視聴専門の聴講者(参加者)
の3者が存在します。双方間やりとりを重視する社内研修などのオンライン講演であれば、Zoomミーティングでも十分です。しかし、大規模な人数やオンデマンド配信を予定しているオンライン講演であれば、参加者を50,000人まで設定でき、聴講者の音声を主催者で管理できるビデオウェビナーの方が断然使いやすいです。
ビデオウェビナーの主な機能として、以下のものが挙げられます。
- 講師(パネリスト)が聴講者に対して行える「画面共有機能」
- 聴講者が講師に質問できる「挙手機能」
- 講師と聴講者間でメッセージをやり取りできる「チャット機能」
- 聴講者からの意見がわかる「Q&A、アンケート機能」
- 講師がフリーハンドで講演中に書いたものを共有できる「ホワイトボード機能」
- 録画したセミナーをYouTubeやFacebookで配信できる「ストリーミング配信機能」
- セミナーの離脱率や視聴時間を取得できる「レポート機能」
- 登録フォームやメールの「カスタマイズ機能」
が挙げられます。このように、Zoomビデオウェビナーには、オンライン講演(ウェビナー)に適した機能が多く搭載されています。
ビデオウェビナーを使ってオンライン講演を開催するための手順
Zoomビデオウェビナーを使用する場合、無料プランでは開催することができません。
そのため、「Pro」以上のプランに加入する必要があります。
以下では導入からウェビナー開催までの手順についてご紹介していきます。
①アカウントを作成し、有料のアドオンを購入
アカウント作成は以下の手順で可能です。
- 公式webサイトより、メールアドレスを入力
- 1.で入力したメールアドレス宛にメールが届くのでクリック
- 名前とパスワード(任意)を入力
次に「Pro」以上のプランと「アドオン」の両方を購入する必要がありますが、どちらも公式webサイトから購入できます。
アドオンには参加者100名から50,000名(もしくはそれ以上)のプランがありますが、最低金額で始める場合は、
- Proプラン:月額2,000円(年額20.100円)
- ビデオウェビナーのアドオン(500名まで):月額10,700円(年額92,800円)
の合計月額12,700円(年額112,900円)になります。尚、アドオン追加にかかる金額は以下の通りです。
最大500人まで | 月額10,700円/年額92,800円 |
最大1,000人まで | 月額45,700円/年額457,000円 |
最大1,000人まで | 月額110,883円/年額457,000円 |
最大3,000人まで | 月額133,100円/年額1,330,600円 |
最大5,000人まで | 月額334,700円/年額3,346,600円 |
最大10,000人まで | 月額872,300円/年額8,722,600円 |
10,000人以上 | 要問合せ |
②ウェビナーをスケジュールする
有料プランになって初めてウェビナーに関する設定を変更できます。基本設定では、
- ウェビナーのタイトル
- ウェビナーの概要
- 開催日時
- パスワードの有無
- ビデオや音声の有無
などを設定できます。
③参加者(聴講者)とパネリスト(講師)を招待する
スケジュールの設定が完了したらマイウェビナーにログイン後、設定したウェビナーに講師の名前とメールアドレスを追加します。
参加者の追加は登録したウェビナーURLをコピーして、メールなどを用いて参加者に通知します。
④ウェビナーを開始する
ウェビナーの開催方法には3つあります。
- Zoomwebポータルにログイン後、開始するウェビナーの「Start」をクリック
- Zoomクライアントのミーティングタブで該当のウェビナーを選択し「Start」をクリック
- アカウントにログイン後、リマインダーに表示されているURLをクリック
参加者の理解度を深めるビデオウェビナーの便利な機能
とかく一方通行になりがちなウェビナーですが、Zoomビデオウェビナーでは双方間のやりとりができる機能が搭載されています。
聴講者(参加者)の理解を深めるおすすめ機能について簡単にご紹介していきます。
チャット機能
ウェビナー中に講師が聴講者にチャットでメッセージを送ることができます。
画面共有機能
講師が用意した資料を聴講者に共有することができます。資料の画面共有を使いながらのウェビナーは聴講者の理解度向上につながります。
ホワイトボード機能
講師がウェビナー内容の補足説明をする際にフリーハンドで描いた図などを、聴講者に共有することができます。
投票機能
ウェビナー中に参加者がリアルタイムで投票することができます。投票結果を参加者と共有することも可能です。
Q&A機能
チャット機能とは別に講師が参加者にした質問へのライブ回答や、テキストで質疑応答できる機能が利用可能です。
挙手機能
参加者は、挙手機能を使用することにより、ウェビナー中に出た疑問点などを講師にダイレクトに質問できます。
Zoomのビデオウェビナーを使えば、オンライン講演の告知から設定、運営まで簡単に行うことができます。新しい講演のスタイルとして、オンライン講演を検討してみてはいかがでしょうか。
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