Microsoft Teamsには投票機能が搭載されているほか、連携して他のアプリから投票を行う機能もあります。そこで、本記事ではTeamsに搭載された投票機能や、Teamsで使える代表的な投票アプリ「Polly」をご紹介します。
Teamsの投票機能とは?
Teamsの投票機能は、「ポーリング」と呼ばれるものです。
以前は「Polls」という別アプリに分かれていた投票機能であり、Teamsの投票機能に採用される際、ポーリングという名称に変更されました。
ちなみに、Teamsの投票機能に「Polls」が採用される前は「Forms」という機能で投票を行っていました。
Teamsで使える投票機能に、後述する「Polly」アプリもあります。
「Polls」アプリでは単語形式で回答を追加できる「ワードクラウド」機能が使えますが、「Polly」では自由記述形式の回答を設定できるという違いがあります。
なお、「ポーリング」は無料プランでも使用できますが、「Polly」を利用するにはアプリを追加しなければならないため職場用のTeamsか有料ブランである必要があります。
Teamsの投票機能の使い方
Teamsの投票機能「ポーリング」の使い方を手順で見ていきましょう。
- 「新しいメッセージの入力」フィールドの横の「+」ボタンをタップし、「ポーリング」を選択する。
- 「投票」画面で、質問と選択肢(オプション)を入力する。「+オプションを追加」をクリックすれば、合計12つまで選択肢を追加できる。
- 投票のプレビューを表示する。
- 変更があれば「編集」で、なければ「投票を送信」をクリックする。
2.で「複数回答」をオンにすると、回答者が複数の選択肢を選べます。投票を送信したユーザーにも、受け取ったユーザーにも、投票の回答の様子はリアルタイムで表示されます。
Teamsアプリ「Polly」を使う
冒頭でもご紹介した通り、Teamsでは外部アプリ「Polly」を使って投票を行うこともできます。
ここでは、「Polly」の特徴や使い方、連携方法について見ていきましょう。
Pollyの特徴
「Polly」はTeams内で機能する投票アプリの一つで、投票に関する便利な機能を備えています。
Teamsの投票でよく使われるのは、あらかじめ用意された選択肢から回答を選ぶというものですが、「Polly」は選択肢から回答を選ぶ形式のほか、自由記述や5段階で評価可能なレーティング投票などの形式が使えます。
他にも、「Polly」は、Teams会議の参加者が多いときにも便利な以下の機能があります。
- 投票の予約投稿
- 投票の締め切り日時の設定
- 投票後の結果表示
- 投票者の匿名設定
Pollyの連携方法
「Polly」はTeamsにデフォルトで搭載されているアプリではないため、まずインストールする必要があります。アプリの追加は、職場用Teamsか有料プランのみができ、個人用Teamsや無料プランではできませんのでご注意ください。
インストールは以下の手順で行いましょう。
- Teamsの左下にある「アプリ」を開く。
- 検索窓に「Polly」と入力後、表示された「Polly」のアプリをクリックする。
- 「あと少しで完了です」というポップアップが出るので、「続行」をクリック
- 「要求されているアクセス許可」というポップアップ画面が出たら、「承諾」をクリック。これでインストールは完了です。
Pollyの使い方
Pollyを使うには、Teamsのチャットを開いている状態で、以下の操作を行います。
- 「新しいメッセージの入力」フィールド下部の「Polly」のアイコンを選択。
- 「Create New」をクリックする。
- 「Question」をクリックする。
- 投票形式を「Choice(選択肢)」、「Open ended(自由回答)」、「Rating(5段階評価)」の中から選ぶ。
- 質問内容や選択肢を設定する。
- 投票を投稿するチャネル、結果の公開、回答者を匿名にするかどうか、予約投稿するかどうか、締め切りの5つを設定する。
- 最後に「Send now」をクリックすると、投票が投稿される。
投票形式が選択肢の場合、5.の設定の際に下部の「Required(選択必須)」「Allow multiple votes(複数選択可)」「Audience can add choices(回答者が選択肢を追加できる)」「Comments(コメントを記述できる)」のいずれかのオプションの設定もできます。
投票機能の活用シーン
投票機能はさまざまなシーンで活用できますが、ここではクイズ、受講後アンケート、聴講者の傾向調査を例として紹介します。
クイズ
投票機能を利用して、Teamsの会議中にクイズを実施できます。例えば、以下のようなやり方があるでしょう。
例1)質問としてクイズの出題内容を書き込み、回答としていくつか選択肢を用意して、参加者に正解と思うものに投票してもらう
例2)「Polly」を使い、参加者に自由回答でクイズに回答してもらう
クイズの難易度が高い場合には選択形式の投票機能を使うなど、クイズの難易度に応じて、適切な回答形式を選びましょう。
受講後アンケート
オンライン講演などの受講後アンケートを投票で行い、回答しやすくするのも一つの方法です。自由記述では本音で回答しづらいと感じるアンケートも、選択肢が設けられていれば自分の意見に近いものを選べばいいだけなので、答えやすくなるでしょう。
ただし、その際には回答者名を匿名にしておくのを忘れないようにしましょう。
聴講者の傾向調査
聴講者の属性や傾向を調査する場面では、投票機能を使えば回答者側も、集計者側も手間が少なく済みます。
「Polls」の「ランキング」形式や、「Polly」の「1〜5段階評価」形式などを使えば、段階的な評価の集計ができます。
そのため、集計者としては、手間の軽減だけではなく、より詳細な調査結果を得られるのがメリットです。
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