音声や画質がクリアな「Zoom ビデオウェビナー」は、Webセミナー・オンラインサロンなどオンライン講演を行う際のライブ配信ツールとしてよく使われています。
本ツールにはホスト、パネリスト、参加者の3つの役割があり、一般的に主催者がホスト、パネリストが講師となり、講演を進めていきます。
この記事では、Zoomビデオウェビナーでのパネリストを招待・管理する方法についてご紹介します。
■目次
そもそもパネリストとは?
Zoomビデオウェビナーにおけるパネリストとは、ウェビナーのホスト(主催者)以外の発表者のことを指します。
本来、パネリストとは「パネルディスカッション(ある議題について、聴衆の前で行う討論)」で意見を述べる「討論者」のことです。パネルディスカッションでは、複数のパネリストがそれぞれ意見を述べて議論を行い、聴衆からの質問も受けたのち、司会進行者(まとめ役、コーディネーターまたはファシリテーター)が意見をまとめます。
ここから転じて、Zoomビデオウェビナーにおいて発表者となれる参加者のことを「パネリスト」と呼び、オンライン講演では講師がその役割を担うことが一般的です。パネリストには、一般の参加者(視聴者)とは別にパネリスト専用のウェビナーURLを発行しなくてはなりません。
パネリストができること
パネリストは一般参加者と異なり、資料を共有しながら意見を発表していきます。このため、ウェビナー上で一般参加者よりも多くの操作ができるよう、広い権限を持っています。例えば、ビデオや音声を自由にオン・オフできる他、資料を画面共有したり、投票機能を開始したりと、講演に必要な機能が与えられています。
パネリストができることは、以下の13の操作です。
- 実践セッションの参加
- 自分自身のミュート/ミュート解除
- ビデオの開始/停止
- 参加者リストの閲覧
- 画面共有
- チャットとチャットデータの保存
- 投票の開始
- Q&Aと回答すべての表示
- アンケートへの回答
- 字幕を入力
- ウェビナー中の招待
- 挙手
- ローカル(コンピュータ)でウェビナーを記録
ただし、上記のうち「ビデオの開始/停止」「アンケートへの回答」「字幕を入力」「ローカル(コンピュータ)でウェビナーを記録」の4つはホストが無効にすることもできます。必要に応じて、パネリストの権限を設定しましょう。
パネリストの管理方法
では、実際にパネリストを管理する方法について、手順を見ていきましょう。パネリストの登録(招待)・削除に加え、ウェビナー開催中にパネリストを共同ホストにする、参加者からパネリストにする操作も解説します。
①パネリストを登録(招待)する
Zoomビデオウェビナーでは、ホストを含む100人までパネリストとして招待できます。
- マイウェビナーにログインする。
- 管理画面「ウェビナー一覧」より、パネリストを登録したいウェビナーの設定画面を開く
- 設定下部「パネリストを招待」の項目の「編集」をクリック
- パネリストの名前とメールアドレスを入力するポップアップが表示される
ここで入力する「名前」がウェビナー中に表示されるので、「会社名+名前」など、わかりやすく設定する。また、複数のパネリストに同時に招待を送りたいときは、「別のパネリストを追加」をクリックし、同様に入力していく。 - 入力が終わったら、下部「新たに追加されたすべてのパネリストに招待状を直ちに送信する」にチェックが入っていることを確認し、「保存」ボタンをクリックする
稀に、Zoomからの自動メールが迷惑メールボックスに入って確認できていないケースがあります。保存した後は、パネリスト全員にZoomからの招待状が届いているかどうか確認すると親切です。
➁パネリストを削除する
いったん登録したパネリストを削除するときは、前述「手順2」のウェビナーの設定画面から「編集」をクリックして編集画面に入ります。削除したいパネリストの名前とメールアドレスの横にある「削除」をクリックし、「保存」しましょう。
③パネリストを共同ホストに切り替える
ウェビナー開催中、パネリストを共同ホストに切り替えたいときは、以下の手順で行います。
- Zoomデスクトップクライアントの「参加者」をクリック
- 参加者一覧画面の「パネリスト」タブをクリック
- 共同ホストに切り替えたいパネリストにカーソルを合わせ、「詳細」をクリック
- 「共同ホストにする」をクリック
参加者を共同ホストに切り替えたいときは、いったん参加者をパネリストに昇格させてから行います。
④参加者をパネリストに昇格させる
ウェビナー開催中、参加者をパネリストに昇格させるときは、以下の手順で行います。
- Zoomデスクトップクライアントの「参加者」をクリック
- 参加者一覧画面の「視聴者」タブをクリック
- パネリストに昇格させたい参加者にカーソルを合わせ、「詳細」をクリック
- 「パネリストに昇格」をクリック
パネリストから参加者に戻したいときは、同様の手順で「詳細」から「役割を視聴者に変更」をクリックしましょう。
パネリスト管理の注意点
最後に、パネリスト管理の注意点をご紹介します。
●パネリストの表示名
パネリストの表示名はURLと紐づけられています。「○○会社 Aさん」という名前に設定したURLを別の人が開いたり、2人同時に開いたりしてしまうと、表示名が本人と違ったり、同じ人が2人になったりしてしまいます。招待のメールアドレスは、名前と間違いないかよく確認しましょう。
●ウェビナー中のチャット
ウェビナー開催中、ホストとパネリストは1対1のチャットで連絡できます。参加者一覧画面からパネリストにカーソルを合わせ、「詳細」をクリックしてチャットを送りましょう。
●マイクのオン・オフ切り替え
パネリストはカメラとマイクを自由にオン・オフできます。ウェビナー中、発言していないパネリストはカメラとマイクをオフにしておくよう、事前に知らせておきましょう。
Web会議ツールとしてZoomが広く認知されてきた昨今、Zoomビデオウェビナーはオンライン講演ツールとして誰もが参加しやすいツールです。パネリストの登録方法や操作方法も今回ご紹介したように簡単なので、ぜひ使ってみてください。
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