全国水平社創立100年の節目に改めて部落・同和問題に迫る
今から100年前の1922年。不当な差別を受けてきた被差別部落の人々が、解放を目指して全国水平社を設立。その時に宣言されたものが「水平社宣言」です。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ。」
最後に結ばれたこの言葉は、100年たった今でも、声を上げることの大切さと人間の尊厳を訴え続けています。
NHKのEテレで放送中のテレビ番組『バリバラ~みんなのためのバリアフリー・バラエティー~』では、この水平社宣言100年を記念して特別番組を制作。当番組に、被差別部落というルーツを持ち、「ルーツを大切に生きる生き方」を提唱する弊社講師・岡本工介さんが出演します。
岡本さんは、部落解放運動を進める両親のもとで育てられ、21歳のときに渡米。10年間にもわたる旅の中で、アメリカ・インディアンであるラコタ族との出会いや黒人公民権運動の指導者であるキング牧師のルーツ訪問という経験をし、「ルーツを大切に生きる生き方」と「Community of trees(様々な木々が育つ森を地域に創る)」のビジョンを持つようになります。
現在は、一般社団法人タウンスペースWAKWAK 業務執行理事 兼 事務局長、関西大学人権問題研究室委嘱研究員として幅広く活動。講演では、現代における部落問題を考え、差別をなくすことだけではなく、地域が手を取り合い、皆が幸せになれる街づくりについてお話ししています。
当番組で、岡本さんは、次世代の子どもたちが「このまちって素敵」「ここに生まれてよかった」と思えるような街にするため、部落問題を始めとするさまざまな社会問題をどのように解決していくのかについて熱く語っています。
部落・差別問題は100年たった今でも完全に解決できていません。また、世界中には、部落問題だけではなくさまざまな差別問題が起きています。人ごとではなく、自分ごとに捉えるためにも、当番組をきっかけにして、今一度この問題について考えてみませんか?
放送:NHKEテレ 2022年3月3日 20:00~
岡本工介 おかもとこうすけ
一般社団法人タウンスペースWAKWAK 業務執行理事 兼 事務局長 関西大学人権問題研究室委嘱研究員
被差別部落出身というルーツを持ち、ネイティブアメリカンとの生活や黒人解放運動の地など10数年にわたる旅を経験。社会的包摂の実現に向けまちづくりに携わり、また、人権講演、人間関係トレーニング、自然と人をつなぐインタープリテーション等、子どもから大人までを対象に、講演・セミナーを行っている。
プランタイトル
虹をカタチに
~“ルーツ”をツールにして生きる。~
業務外の講師への取次は対応しておりません。