国際化、少子化が加速する中、企業にも多様な人材を受け入れるダイバーシティの取り組みが推し進められています。国籍、性別、年齢、宗教、障がいなど属性の区切りを撤廃し、多様な人材を受け入れる「ダイバーシティ」に対し、さらに会社や社員一人ひとりが互いの価値観や違いを認め合い、快適に働くために環境作りをすることが「インクルージョン」の考え方となります。
企業に、女性の管理職比率を高めたけれど離職率が高い、外国人を多く採用したが勤務体制でトラブルが起きている、という状況があれば、ダイバーシティとインクルージョンの乖離に原因があるのかもしれません。多様な人材が互いに理解しあい、個々の能力を高める環境を整えるためにも、ダイバーシティとインクルージョン正しい知識を身に付け、効果的に実践する方法を学ぶ必要があります。
本記事では、性別、年齢、国籍など様々な問題を通して、ダイバーシティ・インクルージョンを効果的に導入するためのヒントとなる研修・講演プランをご紹介します。
■目次
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- 小宮山洋子 『多様性(ダイバーシティー)の実現を ~女性の力を成長戦略の核に~』
- 白砂祐幸 『障がい者雇用と組織の理解促進について~多様性のある人材の「採用」から『活躍』へ~』
- 杉山文野 『LGBTQと企業 ~職場でのダイバーシティを考える~』
- 瀬地山 角 『笑って考えよう 生活のこと、仕事のこと ~「何かおかしいな?」を解決するヒント~』
- 田中俊之 『育児を知って、社会を変える ~男性が取れば、育休が変わる~』
- 千葉祐大 『外国人材雇用 受入れ方と活用について』
- パク・スックチャ 『天気無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)~無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)と職場への影響~』
- 宮原淳二 『多様な価値観を持つ社員を活かすダイバーシティ&インクルージョン研修 ~クロスロードダイバーシティゲーム~』
- 森本千賀子 『今、なぜ日本でダイバーシティ・女性活躍が必要なのか』
- 若宮正子 『実り多い豊かな人生 私は創造的でありたい。~人生100年時代を生きるということについて~』
小宮山洋子 こみやまようこ
ジャーナリスト
多様性(ダイバーシティー)の実現を
~女性の力を成長戦略の核に~
日本に、これから必要な成長戦略の核になるのは、女性の能力を充分にいかすことです。高度成長をした頃から、企業を取り巻く環境は、大きく変わり、多様性が求められています。元 NHK解説委員・アナウンサーで、2003年から衆議院議員を4期務め、厚生労働大臣、少子化対策担当大臣等を歴任した小宮山洋子さんが、男女の垣根をこえて、個性や個人の能力を活かす職場づくりのヒントを解説します。女性の労働問題を長年扱ってきた経験をもとに、女性の労働環境の現状を伝え、女性が働きやすい環境にするために企業や管理職は何をすべきか、またダイバーシティを推し進めるために何が必要かを、皆さんと一緒に考えていきます。
- 男女共同参画文化・教養教育・青少年育成
主催者様からの声
参加者より、日本の男女共同参画の状況が分かったという声や、これからの自分の生き方について前向きな声が多く聞かれ、男女共同参画をすすめるための意識啓発につなげることができました。
白砂祐幸 しらすなまさゆき
株式会社NANAIRO 代表取締役社長
障がい者雇用と組織の理解促進について
~多様性のある人材の「採用」から『活躍』へ~
講師の白砂祐幸さんは、大手ITサービス会社勤務中に大病を患い、短時間勤務を余儀なくされ、メンタル不調者の為の復職専門部署を設立。その部署で障がい者人材を受け入れ、社内での業務調整と障がい者人材の能力育成に注力した経験から、障がい者雇用を切り口とした組織開発・人材開発の講演を行っています。本講演では、それぞれの会社が抱える問題に応じて、障がい者雇用推進と個性を認め合い、互いを高めあえる組織作りのヒントをお伝えします。
- 人材・組織マネジメント 危機管理・コンプライアンス・CSR人権・平和
主催者様からの声
弊社の課題にそって、内容をアレンジしていただき、大変助かりました。現場に即した内容であったため、入りやすく、そして解決のヒントとなりました。ありがとうございました。
杉山文野 すぎやまふみの
NPO法人東京レインボープライド共同代表理事 日本オリンピック委員会(JOC)理事 株式会社ニューキャンバス代表取締役
LGBTQと企業
~職場でのダイバーシティを考える~
2015年、渋谷区の同性パートナーシップ証明書発行を皮切りに各業界で様々な取り組みが進む一方で、まだまだLGBTQに対する理解が進まず、無理解な発言や対応が問題となり、炎上や訴訟になるケースが後を絶ちません。パワハラ関連法案の改正によって、ソジハラ(いわゆるホモネタなど性的指向と性自認に関するハラスメント)防止対策も企業に義務付けられるなど、今後、更に多様化していくビジネスシーンにおいてLGBTQに関する正しい知識を身につけることは、ビジネスマナーとしての必須条件です。国内外の最新事例や自身の職場での経験をもとに、今日からでもはじめられる取り組み等、具体的にお話しします。
- 人権・平和 その他ビジネストピック 教育・青少年育成
主催者様からの声
セミナー受講後アンケートを取り皆さんよかったとの声が多数でした。ご自身の経験談や社会の中での苦労点など細かく講義して頂いたので他の方にも推薦できると思います。
瀬地山 角 せちやまかく
東京大学大学院総合文化研究科 教授
笑って考えよう 生活のこと、仕事のこと
~「何かおかしいな?」を解決するヒント~
東京大学大学院総合文化研究科でジェンダー論を教える瀬地山角さん。「世界一受けたい授業 東大スペシャル」の現役東大生100人のアンケートで人気教員1位に選ばれ、楽しくわかりやすい講演が好評を得ています。本講演では、自身の子育て体験も含めて、女と男でつくる新しい社会構想について、数値データを交えてわかりやすく語ります。
- 男女共同参画
主催者様からの声
ご講演非常にわかりやすく、動画も交えての内容はとても響くものがあり、参加者も熱心に聞いていました。後のディスカッションへの提言もいただき、ありがとうございました。
田中俊之 たなかとしゆき
博士(社会学) 大妻女子大学人間関係学部 准教授
育児を知って、社会を変える
~男性が取れば、育休が変わる~
2022年から、育児・介護休業法の改正が行われ、男性の育児休業取得は、企業にとってより身近なものになってくるでしょう。なぜ男性の育休が必要なのか、育休を取得するうえで本人や周囲が考えるべきポイントなど、「男性学」の視点も交えてお話します。
- ワークライフバランス男女共同参画 意識改革
主催者様からの声
説明が分かりやすくて説得力、納得感のある講演内容でした。参加者は男性の中年層が多く、共感する部分が多々あったと感想をいただきました。様々な気づきを得ていただけて良かったです。
千葉祐大 ちばゆうだい
外国人材コンサルタント 東京工科大学 非常勤講師 一般社団法人キャリアマネジメント研究所 代表理事
外国人材雇用 受入れ方と活用について
外国人の在留資格を緩和する法案が成立し、2019年度以降、外国人材を雇用する企業が増加しました。外国人の採用にあたっては、在留資格等の法的な制度のカベがあり、正社員、留学生アルバイト、外国人技能実習生等、雇用形態によっても対応を変える必要があります。本セミナーでは、外国人材の活用に関して、日本人の場合との違いを理解し、彼らを適切かつ効果的に受け入れるためのノウハウを習得していきます。
- 人材・組織マネジメント国際化・グローバル 営業・販売・マーケティング
主催者様からの声
とてもタイムリーな話で、聴講している各企業のレベルにも大変マッチした内容で有意義でした。また分かり易く話していただけたので、非常に感謝しております。
パク・スックチャ ぱくすっくちゃ
アパショナータ 代表&コンサルタント
天気無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)
~無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)と職場への影響~
ダイバーシティ推進を前進させるためには、さまざまな場面でもたらされる無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)の影響を抑えなくてはなりません。
全社員が機会を均等に与えられ、公平に評価され、受容される環境作りに向けて、まず社員ひとりひとりが無意識の偏見を自覚し、組織と個人の両面から効果的な対応法を考えていきます。
- 意識改革 男女共同参画 ワークライフバランス その他実務スキル
主催者様からの声
弊社では昨年からダイバーシティの取り組み実施していますが、なかなかうまくできていないところがありました。今回の講演はその課題にマッチする内容で、とても参考になりました。組合員の意識改革という目標を十分に達成できたと思います。
宮原淳二 みやはらじゅんじ
株式会社東レ経営研究所 DE&I共創部長
多様な価値観を持つ社員を活かす
ダイバーシティ&インクルージョン研修
~クロスロードダイバーシティゲーム~
「働き方改革」が浸透しつつある中、管理職は部下との円滑なコミュニケーションを取ることが、必須要件となっており、女性やシニア、外国人材などを多様な社員の内面的なところまで価値観を共有する必要があります。本研修では、ダイバーシティ・インクルージョンの重要性を説きつつ、具体的なケーススタディ(クロスロードダイバーシティゲーム)を参加者同士ディスカッションすることで、互いの価値勘を理解しあいます。
- ワークライフバランス その他ビジネストピック意識改革ライフプラン
主催者様からの声
コロナの影響で最終的に録画配信となりましたが、タイムリーな話題も盛り込まれ、事前に用意した質疑にも分かりやすく回答と説明もいただき、しっかり成果は残せました。
森本千賀子 もりもとちかこ
株式会社morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント
今、なぜ日本でダイバーシティ・女性活躍が必要なのか
「ダイバーシティ」「女性活躍推進」が叫ばれる今の時代。「女性が活躍している」ということは組織のブランディングにもなっています。なぜ女性活躍が必要なのか、社会的背景や、実際の企業の事例を交えお話します。自ら二児の母として管理職もプレーヤーも経験し、組織の中で働き続けている講師だからこそ出来る実感のこもったお話です。
- モチベーション 人材・組織マネジメント その他ビジネストピック意識改革
主催者様からの声
自らの実体験からのお話しであったため、より現実的で実践的な内容でした。女性のキャリア戦略を体系的に学べた点も評価が高かったです。
若宮正子 わかみやまさこ
NPO法人ブロードバンドスクール協会 理事 メロウ倶楽部 副会長 熱中小学校教諭(一般社団法人熱中学園)
実り多い豊かな人生 私は創造的でありたい。
~人生100年時代を生きるということについて~
58歳からパソコンを独学で習得し、81歳の時にスマホアプリ「hinadan」(2017年)を公開した若宮正子さん。米アップル社ティム・クックCEOにも認められ、「WWDC 2017」に参加し、現在は、岸田首相主催・デジタル田園都市国家構想実現会議構成員としても活躍されています。そんな若宮さんが、人生100年時代を生きるために必要な人のつながりや実り多い豊かな人生を楽しむための方法を伝授します。
- 文化・教養
主催者様からの声
受講前から期待感が非常に高かったのですが、実際に受講したあとの受講者の感想から、講演者のバイタリティ、好奇心に大変刺激を受けたとのコメントを多数受けました。年齢に関係なく、いくつになっても学ぶことのすばらしさ、創造的であるとはどういうことなのか、一人ひとりが考える貴重な機会をいただけました。
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