提供する価値・伝えたい事

人は皆それぞれに物語があります。

　私は樺太に生まれ、その後すぐに引き上げて高知県に移り住み、障害者になった父を助け、どん底の幼少時代をおくりました。
　中学卒業後は集団就職で名古屋に行き、働きながら定時制高校に通っていました。その時、大病を患い長期入院することとなりました。それでも今まで生きてこられたのは、周りの人々の暖かさによるものです。

　私には、認知症になってしまった母がいました。母はもう15年近く何も話しませんでした。ただ赤ん坊のように微笑むだけで、もちろん私の顔も分かりませんでした。それでも私には、苦労を重ねてきたシワだらけの母の顔がマリア様のように見えました。


　ご自身の物語を織り込んだ、涙と笑いの講演です。