内 容
「映画」「テレビ」そして「舞台」と華やかな世界に身をおいた37年間。
56歳で芸能界を引退し、知り合いの紹介で料亭でお運びさんの仕事に着くが、元芸能人であることは、良いにも悪いにも仕事先での立場を浮かせてしまう。年齢からしても、次の仕事も簡単に決まらず、行き詰る。
そんな時、母の残した1枚の短冊に、「回転趣向」(えてんしゅこう)の文字が、、。
これが私の心のキーワードとなり、雇ってもらえないのなら、自分でお店をつくればいい・・・
子どもの頃から好きだった料理の腕を活かし、小料理屋を営む。
資金調達から、店舗場所選び、内装まで、拘って作ったお店はカウンターが10席の4坪足らずの小さな店。立地条件は決してよくないけれど、いごこちのよいお店と評判を頂き、客の回転がわるかったが、仕入れから支度まで一人で切り盛りし、ファンもできて、なんとか利益も出て、順風満帆な日々。
しかし、立ちっぱなしの仕事は腰を悪くし、ヘルニアを発症、お店を続けれられなくなってしまう。
良くないことは重なるもので、心から慕っていた恩師が急逝。精神的なダメージはピークに、、。
眠れない、、、食べられない、、、そして部屋にこもりっきりとなり、、、音がでるものを全て遮断。挙句、夕方になると5階のベランダから、下をのぞいて、いっそ飛び降りてしまいたい衝動にかられ、1時間位すぎると、ふと我にもどる、、。
そんな時、一人の友達が訪ねてきて、ドアをおもいっきりたたいた。すぐ病院に直行。生まれて始めて大学病院の精神科の心理テストと検査を受け、「あなたは、“一過性のショックによるうつ病”」とと診断を受ける。医師はとにかくじっくり話をきいてくれ、同時に適切な処方箋のおかげで、回復にむかった。
「回転趣向」・・生かしてもらっている・・母の教えの心の床柱・・
「幸に尺度なし、不幸に尺度なし」・・幸か不幸かは、自分の心が決めること!
生かしてもらっている幸せを、亡き母への感謝の気持ちを、どんな形でも世間に返すことができるならば、、。
ある出会いが縁で、毎年、北海道の特養老人ホームにボランティアで訪問し、ふれ合いの時間を持っています。最初は「笑ってもらおう」「よろこんでもらおう」という思いでお話していましたが、中々皆さんに通じない。
あることから、「青春時代」に親しんだ歌が、表情を変えていました。。
そうなんだ、「自分も一緒に楽しんでこそ、喜んでもらえる。与えるのではなく、仲間にいれてもらう」という感覚が大事なんだと気づかされたのです。自分の思いの押し売りでは、相手に通じることはできないんだ。
今は、並木路子さんの「リンゴの唄」をゆっくり口ずさみながら、一緒にグーパー体操をすることでとても充実した感覚と元気を頂いています。
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※その他、名優の生き様、名監督の人の育成(山田洋次監督映画での「寅さん」や、伊丹十三監督のお葬式に出演した際のエピソード、など)についてもお話できます。
※最後に皆様からのご要望にお応えして、「リクエスト講演」も可能です。
例えば・・・
「60代からの生きがいづくり」
「誰にでもできる身の丈ボランティア入門」
「100歳目標 ピンピンころりと死ねる秘訣」
「忘れられない人との出会い 忘れられない出来事」
業務外の講師への取次は対応しておりません。