仕事に対する【使命と誇り】 ~阪神・淡路大震災での出来事~

東川 仁
ひがしかわじん

意識改革

東川 仁
ひがしかわじん

やる気倍増プロデューサー
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想定する対象者

○就職に関して「どんな職業につけばよいかどうか迷っている大学生

○自分の仕事にまだ【使命感】や【誇り】を感じることのできていない社員・従業員

提供する価値・伝えたい事

「仕事に対する【使命】や【誇り】は、どんな場所でも・どんなときにでも手に入れることができる」ということ

「どんな仕事にでも【使命】があり、【誇り】を感じることができる」ということ

内 容

私には忘れられない経験があります。
この経験をしたことで、仕事に対する「使命」と「誇り」を
手に入れることができました。
... ひいては今の仕事をする礎になったのだと思っております。
 
阪神大震災のときの話です。
当時、まだ私は金融機関で勤めていました。
毎日預金を集めたり、融資をしたりという自分のしている仕事に対し、
やりがいを感じなくなっていました。
このままでいいのかと悩んでいたような状況でした。
そんなときに阪神大震災が起きたのです。
 
TVで神戸の悲惨な状況をみていると、金融機関というのは、
こんなときには何の役にも立たないと、悔しい思いをしていました。
そしてそのたびに、「自分が何かできないか」とずっと考えていました。
 
その週末、本社から「ボランティア募集」という話があったのです。
救援物資を震災地にバイクで届けると同時に、現地で小銭を配る、
お金を貸すという仕事でした。
 
震災直後は、着の身着のまま、パジャマで投げ出された人がほとんでした。
親類縁者に無事を伝えようにも、助けを求めようにも、連絡手段がありません。
当時は携帯電話を持っている人も少かったので、もっぱら連絡手段は、
公衆電話となります。
しかし、その公衆電話を使うための小銭を持っていない。
その方たちが、親類縁者にSOSをするための小銭を配っていたのです。
 
はじめは警戒してなかなか受け取ってもらえませんでした。
なぜ、小銭を配っているのか理解してもらうために、
細かい説明を一人ひとりにしていった上で受け取ってもらったのです。
 
幸い神戸市内にあった支店は、何とか使用する程度には
大丈夫だったので、小銭を配ったあとはここでお金を貸していました。
 
その貸し方ですが、5万円を上限に「住所」と「名前」と
「何に使うのか」だけを聞いて、大丈夫だなと思った方には、
借用書にサインと拇印だけをもらい、現金をお渡ししていました。

多くの方が、お金を借りに来られました。
その中の一人の方との出会いが、私に「仕事に対する【使命と誇り】とは何なのか」という、とても大事なことを教えてくれたのです。

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