ビジネスに役立つ!地球温暖化対策

末吉竹二郎
すえよしたけじろう

環境問題

末吉竹二郎
すえよしたけじろう

国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問
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想定する対象者

一般の方々、環境問題解決に取り組んでいる方々

内 容

ビジネスと環境は両立できる
金融危機と不況のただ中に、日本はいます。そのために「温暖化問題は将来の話だ。それは脇において、不況からの脱出を優先すべきだ」という主張が、一部であります。

麻生太郎首相は2009年6月に、2020年までの温室効果ガスの排出削減目標(中期目標)を「05年比15%減」にすると発表しました。
私は「削減幅が足りない」と、この決定を考えていますが、それでも産業界を中心に負担への批判が広がりました。
その根底には「ビジネスと温暖化・環境対策は相反するもの」という考えがあります。それは正しいのでしょうか。

私は仕事でさまざまな国のビジネスパーソンと話す機会があります。
「温暖化対策をするか、しないか」という二者択一の考えを誰もしていません。
「グリーンニューディール」と誰もが唱え、ビジネスと環境の両立を考えているのです。
そして温暖化対策で、日本は世界中の人々から、技術と資金を持つために期待を集めています。
同時に、「日本はなぜ前に出てリーダーシップを取らないのか」という意見も頻繁に聞きます。
日本企業は、持てる力を使い切っていないし、努力やメッセージが世界に伝わっていないように思えます。

消費者の意識は年々高まり、環境配慮型の商品やサービスを求めています。その声を受け止めれば、ビジネスの成功につながります。さらに良いビジネスの広がりは、働くことのやりがいと、地球のより良い未来につながります。
働く人々が、この本を読んで、新しい経済作りを考えるきっかけになることを祈っています。日本のビジネスパーソンには、世界を変える大きな力があるのです。

著書『ビジネスに役立つ! 末吉竹二郎の地球温暖化講義』あとがきより。

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