「孫子の兵法」とビジネス戦略
~成功し続けるリーダー、企業は何を考えているのか~

守屋 淳
もりやあつし

リーダーシップ

守屋 淳
もりやあつし

作家 グロービス経営大学院特任教授
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提供する価値・伝えたい事

ビル・ゲイツや孫正義が愛読書としている中国古代の兵法書『孫子』。
「不敗」や「戦わずして人の兵を屈す」「各個撃破」「勢いの活用」といった独創的な考え方の背景や、そうしたノウハウをいかに現代のビジネスや処世術に当てはめていくのかを、具体例を引きつつご紹介していきます。

講演時間90分

内 容

●「孫子」から
1.《百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり》作戦篇  
百回戦って百回勝ったとしても、最善の策とはいえない。戦わないで敵を降服させることこそが、最善の策なのである。

2.《それ兵を鈍らし鋭を挫き、力を屈し貨をつくさば、則ち諸侯、その弊に乗じて起こらん。智者ありといえども、その後を善くすること能わず》作戦篇 
軍は疲弊し、士気は衰え、戦力は底をつき、財政危機に見舞われれば、その隙に乗じて、他の諸国が攻めこんでこよう。こうなっては、どんな知恵者がいても、事態を収拾することができない。

3.《亡国は以ってまた存すべからず、死者は以ってまた生くべからず》火攻篇 
国は亡んでしまえばそれでおしまいであり、人は死んでしまえば二度と生きかえらないのだ。

4.《必ず全きを以って天下に争う》謀攻篇 
相手を傷めつけず、無傷のまま味方にひきいれて、天下に覇をとなえる。

5.《上兵(じょうへい)は謀(ぼう)を伐つ》謀攻篇 
最高の戦い方は、事前に敵の意図を見破ってこれを封じることである。
他多数。

●現代の成功者の言葉より
1、投資銀行員はふつう、『戦争論』をこそこそと読むが、それは読んでいるところをひとに見られるのが恥ずかしいからではなく、自分の戦術のよりどころを知られたくないからだ『ライアーズ・ポーカー』マイケル・ルイス 東江一紀訳 角川書店

2、(集中)ターゲットを広くした同業者よりも、狭いターゲットに絞るほうが、より効果的で、より効率のよい戦いができるという前提から、この戦略が出てくる。特定のターゲットのニーズを十分に満たすことで差別化または低コストが達成できたり、両方とも達成できたりもする。『競争の戦略』マイケル・E・ポーターダイヤモンド

3、(虞を以って不虞を待つ者は勝つ)この理を応用すれば、キリンはラガー(熱処理したビール)では圧倒的だが、「生」に対する用意はほとんどできていない。それどころかキリンの上層部は、「生」は邪道だと唱えているほどだから、「生」に対する戦略があるはずもない。すなわち、「生」に一点集中すればいいと判断できる。『小が大に勝つ兵法の実践』中條高徳 かんき出版

4、ナポレオンの軍隊は強いから勝ち続けたのではない。勝ったから強くなったのだ。アサヒビールも勝ち味を覚えさせれば必ず強くなるはずだ。『知にして愚』樋口廣太郎祥伝社

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