想定する対象者
近い将来、老人ホーム(特養、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅)に入ることを考えている50代および高齢者。
老いた親に入ってもらう老人ホームを探している現役世代
超高齢時代を迎え、老人ホームに本人が入居する、あるいは老親を入居させることを考えている人が激増しています。そして、大半の方は、老人ホームについての知識がなく、その選択をケアマネージャーや老人ホーム紹介業者まかせにしているのが現状です。
しかし、ケアマネージャーはごく一部の施設しか知らず、また紹介業者は特定の老人ホームと関係を持っている業者がほとんどで、結果、環境が劣悪だったり、自分に合わない老人ホームに入居し、幸福とはほど遠い最晩年を送っている高齢者が珍しくありません。
提供する価値・伝えたい事
老人ホーム紹介の書籍や雑誌情報、プロと称する人々(老人ホーム関係者、紹介業者、ケアマネージャー)の話はあくまで参考程度にし、自分自身の目で確かめることを訴えます。そうした自分自身で確かめるポイントを詳細に解説します。一部を記せば、以下のようになります。有料老人ホームの豪華パンフレットに惑わされない心がまえ。雑誌に乗った優良施設ランキングは、どこまで信じられるか。インターネットで調べられる厚生労働省提供の介護施設情報の見方。見学する際の注意点。必ずしたほうがいい体験入居でのチェックポイントなどなどです。
内 容
「他人まかせにすると、悲惨な目にあう老人ホーム選び」
玉石混淆はなはだしく、石のほうが圧倒的に多いのが日本の老人ホームです。
ここでは、老人ホームの3大選択肢となっている「特養」「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」について、もっとも注意すべき点を実態を踏まえて解説します。
「特養」では、介護職員が忙しすぎるため、職場が荒れ、最悪の場合は入所者に対する虐待まで起こります。
大競争時代に入った有料老人ホーム業界では、入居者集めのため、なりふりかまわない営業が行われています。
負け組ホームとなれば、倒産も懸念されます。制度が発足したばかりのサービス付き高齢者向け住宅は、入居者の要介護度が重くなった時、どこまで対応できるか未知数な部分が多く残されています。
以上、挙げたような老人ホームの「落とし穴」に落ちないための方策を伝授いたします。
「老親を持つあなたに、特養ホーム入居の完全攻略法」
この不況の時代、自分の老親を入居金等のかかる有料老人ホームに入れることができず、費用の安い特別養護老人ホームへの入居を考えている方が多く見受けられます。
ところが、施設の数に比べて入居希望者があふれかえっているため、要介護度4や5という重症の方しか入れず、それも都市部では2、3年待ちというのが現状です。しかし、そうした待機期間を短くする裏技が数々あります。また「準公的組織」である特養は、どこも似たようなものだと思われていますが、特養ほどそれぞれの施設によって質が異なるところはなく、最悪の施設に入ると、誇張ではなく地獄の目にあいます。さらに最近では「新型特養」という従来のものとはまったく形式の異なる施設もできています。
こうした特養ホームの入居からそこでの生活までを、ウラ・オモテなく解説いたします。
「55歳を過ぎたら有料老人ホーム選び」
有料老人ホームについては、入る間際になって、あるいは老親が倒れたりして、切羽詰まった状況で慌てて施設探しをする方が大半です。時間的心理的な余裕がなければ、業者の言うなりになり、あとで後悔することになります。
有料老人ホーム選びの重要ポイントはじつは3つしかありません。
まず、まだ充分に健康な人向けから、寝たきりの人を対象にしたものまで、それぞれの老人ホームには得手不得手がありますから、自分に合った施設を選ぶこと。
2番目は、民間企業である有料老人ホームの倒産や身売りというリスクを、いかに避けるか。
そして、3番目は介護職員の質です。それら3ポイントを吟味する方策をお教えいたします。
根拠・関連する活動歴
30歳の時からエンターティンメント小説の執筆を続け、多数の作品を出版。母親が脳出血で倒れて要介護認定を受けたことから、ヘルパー2級の資格を取得。資格取得の研修中に介護現場の混乱ぶりをかいま見て、その実態をさらに知るため、某特別養護老人ホームで非常勤介護職員として5カ月間、実際に働きました。
そのもようをレポートしたノンフィクションが「介護現場は、なぜ辛いのか」(新潮社刊)。特養退職後も、高齢者介護施設の見学や取材を続け、「大往生したいなら老人ホーム選びは他人にまかせるな!」(光文社刊)を出版。老人ホームのウラもオモテも知ることとなりました。
小説の執筆を専門にし、講演については、知人からの頼みがあった時のみ引き受けてきました。
しかしながら、「大往生したいなら老人ホーム選びは他人にまかせるな!」を刊行してから、「本で老人ホームの現状を書くだけでなく、講演で直接訴えかけるのもよいのではないか」と言われたりするようになり、講演の仕事もする決意をいたしました。
業務外の講師への取次は対応しておりません。