想定する対象者
主に教師を目指す大学生・社会人、新採教師など、これから教師になろうとする方、教師になってまだ日が浅い方を対象とします。
最近の教師を目指す若い方は、やる気は十分にあるのですが、自分の思い・理想が強すぎるためか、学校現場の厳しい現実(教師の様々な仕事、生徒の実態等)になかなか気づくことができないようです。夢をもって教師になったにもかかわらず、理想と現実のギャップに悩み、挫折し、離職にまで追い込まれはしないかと危惧しています。
提供する価値・伝えたい事
若い人達が教師として頑張ろうとする純粋な気持ちを、実際の学校現場で仕事に反映できるような体制を整えなければ、教育界から益々優秀な人材が失われることになります。 私は教育困難校や定時制校をはじめ、11校ものタイプの異なる高校に勤務し、多種多様な生徒達と接してきました。私自身が学校で実際に行った生徒指導のリアルな体験談を、受講者の皆さんに伝えることで、学校教育の厳しい現実を理解していただくとともに、この先教師としてどのように働き、そして生きていけばよいか、前向きなアドバイスやヒントを伝えたいと思います。
内 容
1 はじめに
あなたが教師になろうと思ったきっかけは? 他
2 私の経歴(わが綱渡り人生!)
高校・大学時代~教師時代
まじめに勉強せず浪人後やっと進路を真剣に考え、大学に合格。1年の時人生の師(同級生の親=校長)と出会い、教職の道へ。
初任以来、職業校、教育困難校、定時制校など11校もの異なるタイプの高校に勤務し、特異な体験をする。
3 私の事件ファイル
集団飲酒・喫煙・無免許運転、モンスターペアレント、いじめへの対応、弁護士との対決 他
4教育困難校の実態
高校生の主な退学理由、卒業率の低さ など
5 生徒指導組織(体制)の重要性
報告・指示の流れ、教師の役割分担と連携協力
6 教師を目指す学生さんへ
どんな人間が教師にむいていると思いますか?
*教師の仕事の特殊性
①公立学校教員は公務員であって公務員ではない
②企業・役所と比べ、教師は一人で行う仕事(授業・ 学級経営・部活)が極めて多い 他
*教師になるまで(なってから)心掛けてほしいこと
職業・職場以外の多様な人たちとの出会い
仕事と遊び(プライベート)のメリハリを大事に他
*教師になった時に思い出してほしいこと
全ての生徒を理解したり助けたりはできない 他
7 生徒指導とは何か? ―アプローチと目的ー
多種多様な生徒に合わせた臨機応変なアプローチ 他
8 自立した一人前の人間とは?
9 自分自身が成長できたこと、身に付けられたこと
仕事の達成感などで性格や考え方がプラスに変化 他
10 私から皆さんに贈るメッセージ
時間60~120分
※ 研修にも対応可能:60分1コマで1~3回 人数不問
根拠・関連する活動歴
教員勤続年数36年、超教育困難校、定時制高校、単位制高校などで生徒指導主事・指導教頭として勤務
平成24年7月 全国高等学校教頭・副校長会研究協議会 「生徒指導部門」で研究発表(県代表)
平成25年7月 静岡文化芸術大学で特別講義(主に教師志望の大学生対象)
平成25年12月 静岡産業大で特別講義(主に教師志望の大学生対象)
平成26年8月 静岡県西遠地区高等学校生徒指導研究協議会の講師として教員対象に講演を行う
平成24年6月 生徒指導の実体験をまとめた「実録・高校生事件ファイル」(共栄書房)を出版
平成27年1月 教師を応援する「すばらしきかな、教師人生 ―先生が元気になる本―」(共栄書房)を出版
業務外の講師への取次は対応しておりません。