想定する対象者
・「遺産を遺す側」になるため、現在「終活」をしている高齢者世代の方。
・親が高齢者であり、将来「遺産を受ける側」となる40代~50代の方。
提供する価値・伝えたい事
近年は遺産相続に関する相談件数が増えています。司法統計年報によると、全国の家庭裁判所に持ち込まれる遺産相続に関する相談の件数は、2000年までは毎年9万件程度でしたが、ここ数年間で急増し、2010年度以降は毎年17万件を超えています。
また、税制改正により、2015年1月1日から、相続税の基礎控除額が従来の6割に引き下げられました。これにより、相続税を申告しなければならない人の割合は、従来の2倍になるといわれています。
遺産相続で問題となるのは、下記の4点です。
(1)遺産相続で争いになる。
(2)遺産分割協議ができない。
(3)相続税が払えない。
(4)借金を相続してしまう。
このような遺産相続に関連するトラブルは、特に財産を遺す側の人が生前に準備や対策をしておけば充分回避できるのですが、現実には相続に関する知識不足などの理由により、何も行なわれていないことが多いようです。
相続対策がなかなか行われない理由として多いのは、下記の4点です。
(1)そもそも、子供から親に相続の話はしづらい。
(2)そもそも、親には財産(借金)がいくらあるのかを知らない子も多い。
(3)いつまでに、何をしないといけないのかがわからない。
(4)信頼できる相談相手がいない。
本講義では、遺産相続に関連するトラブルの実例や、それを予防するための方法を、短歌の「五七五七七」のリズムにそって紹介し、解説することで、受講者の皆様に相続や遺言についての知識を楽しく、かつ記憶に残る形で提供いたします。
内 容
一.遺産相続の失敗事例
1.遺産相続争いの事例
2.相続手続きが進まない例
3.相続税が払えない例
4.借金を相続してしまう例
5.その他の相続トラブルの例
二.相続トラブルの解決法
1.遺言の種類は?
2.生前贈与の活用と注意点
3.生命保険(終身保険)の活用
4.相続放棄について
講演時間は60分~120分程度です。
根拠・関連する活動歴
○資格等
司法書士・行政書士 NPO法人相続アドバイザー協議会認定会員
○経歴
1994年横浜国立大学経営学部卒。1995年より約7年間、名古屋市内の専門学校で常勤講師として公務員試験や行政書士試験の受験指導及び教材作成業務に従事。
2005年1月、石川県金沢市内で行政書士事務所を開業。同年司法書士試験合格、2006年4月司法書士登録・開業。同年9月、税理士3名、社会保険労務士1名と共同で「金沢みらい共同事務所」を設立。個人や会社の税務・法務・労務の「ワンストップ・サービス」の実現を目指す。
相続手続や遺言作成業務を数多く手がけ、石川県内はもとより、東京や大阪などでも講演を行っている。2015年1月に、初の単独著書「相続百人一首」を文藝春秋より上梓。同書は新聞やテレビ、ラジオ、インターネット等に多数取り上げられ、全国各地の図書館にも収蔵されている。
○講演実績(一部抜粋)
金沢市住宅政策課/金沢人権擁護委員協議会/金沢市地域包括支援センター/金沢市シルバー人材センター/小松市シルバー人材センター/萩市消費者生活センター/石川県中小企業団体中央会/石川県中小企業家同友会南加賀支部/小松商工会議所/川北町商工会/公益社団法人石川県宅地建物取引業協会/石川県構造物解体協会/石川県板金工業組合/金沢倫理法人会/石川県司法書士会金沢支部/石川県行政書士会金沢支部/TKC中国会島根県支部/TKC中国会鳥取県支部/富山県税理士協同組合/石川県信用農業協同組合連合会/金沢市農業協同組合/松任農業協同組合/能美農業協同組合/金沢信用金庫/北國新聞文化センター/株式会社東京アプレイザル/石川県ニッセイ会/エヌエヌ生命保険株式会社/東建コーポレーション株式会社/一般社団法人相続対策支援センター
○著書
・相続対策を短歌で学ぶ!「相続百人一首」 文藝春秋
・「誰でもわかる新会社法の超入門」(共著) C&R研究所
・「新会社法早わかり講座テキスト」(共著) 銀行研修社
業務外の講師への取次は対応しておりません。