想定する対象者
未来の不安などによって、「現在」を生きることがむずかしいと考えている人。マインドフルネス、瞑想などに興味を持っている人。
提供する価値・伝えたい事
「動物は現在の権化である」と言ったのは、哲学者のショウペンハウエルでした。そしてその「現在」を生きられなくなったのが、我々人間である、と。「現在(いま)」を生きる感覚を取り戻すための手法「マインドフルネス」が近年注目されているのは、この傾向がますます強まっているからかもしれません。そこでこの講演は、「社会の近代化」と「時間意識の変容」という観点から、「なぜ私たちは『現在』を生きられなくなったのか」について、みなさんと一緒に考えていければと思っています。
内 容
パワーポイントにて1時間程度の進行を予定している。
根拠・関連する活動歴
立教大学大学院の修士論文にて、自殺予防における人のつながりの重要性を論じた。現在はそれを時間論の観点から考察し、さまざまな実践や著書・論文の発表を行っている。
【著書】
・単著『考えない論 悩まなければ答えが見つかる!』(杉原白秋名義、アルマット)
・共著『半市場経済 成長だけでない「共創社会」の時代』(内山節編著、第三章「存在感のある時間を求めて」執筆、角川新書)。
【論文】
・「コミュニティにおける『関心』と『時間』についての考察」
・「人間の個人化と未来への不安」
・「時間の私的所有とは何か」
・「『存在することの苦痛』と自殺に関する研究——シュナイドマンとフランクルの視点から」
・「東日本大震災の被災地における自殺予防の考察」
・「自殺予防における 『地域の“つながり”の再構築』が果たす役割」
【活動】
・企業社会に依存しない自由人の連帯の場づくりとして、世界でいちばん非生産的な会議「高等遊民会議」を主宰。
・地域づくり情報誌『かがり火』にて、多様な生き方を体現している人々を紹介する対談企画「そんな生き方あったんや!」を連載中。
業務外の講師への取次は対応しておりません。