提供する価値・伝えたい事
「食べる力」=「生きる力」。
食育は知育・徳育・体育の基礎となるものとされていますが、昨今は「お箸の扱い方に自信がないから、友人・知人と食事をする際には日本食は避ける」と平然と口にされる世の中です。
日本に住んでいるのに、日本人なのに、母国食なのに...です。
しかしながらこれは、古来“家庭の躾の第一歩”とされてきた「箸ごころ」が、今もなお、私たち日本人のDNAの中に確かに存在している証でもあります。
“お箸をきちんと扱えないことは恥ずかしいこと”という感性が、まだ根強く残っているのです。
今やお箸は日本人にとってあまりに身近でありすぎる故、その存在を改めて認識し、その価値や意味を振り返ることはほとんど行われません。
また本来“箸使い”や“箸ごころ”は親が子供に教え育てるべきですが、親自身の多くが、その意味や扱い方を身に付けておらず、またその伝承の必要性も認識していないのが現状です。
加えて一人で食事をする「孤食」や、同じ食卓に集まっていても、家族がそれぞれ別々の料理を食べる「個食」が増え、「箸ごころ」を家庭で教え伝えることは日々難しくなってきており、世界各国の食文化の普及により、お箸を使う機会が減っていることも確かです。
“食育”とは、単に身体に良いものを口に運ぶことを伝えるものではありません。
お箸使いには、そこにある“いのち”や“ご縁”、多くの人の手や命に対する感謝の気持ちや、丁寧に扱う所作の基本など、様々な「日本の心配り」を学ぶポイントが含まれており、その基本があってこそ、“食育”は成し得るのです。
まずは“お箸”の基本を身につけることこそが、日本における“食育”の第一歩なのです。
内 容
● 世界の中の日本箸文化
いくつかに分類される世界の食事形態。
中でも日本は特別なのです。
● 日本人と「お箸」の関わり
日本人はどのような食事形態を経てきたのでしょうか。
● 日本人にとっての「お箸」とは
お箸はいつ頃から、どのような形で日本人の生活に浸透してきたのでしょうか。
● 「お箸の扱い」(所作)で表現する日本の心
扱い方、所作ひとつひとつにより、日本人の持つ
“おもてなしの心”、“思いやりのこころ”、“和の心”などが表現されます。
● お箸使いを整えて、心を育む
日頃の所作は、お箸の扱いに通じています。
業務外の講師への取次は対応しておりません。