想定する対象者
○子育てで悩む保護者
○受験を控えた子どもを持つ保護者
提供する価値・伝えたい事
○正しいことを言うことが親の責務だと思っているのは勘い
○常に子どもが本音でしゃべれる関係性を持つことこそが重要
○AI化し、グローバル化する社会で生き残るために獲得しておくべき力とは
内 容
必要によってアイスブレイク
1.子育ての悩み
参加者にどのような悩みがあるのかを聞き、研修の方向性を確認する
2.演習1 教えると育むの違い
教育とは「教える」と「育む」の両輪であるがその両者の違いについて考えてもらい発表してもらう。その後解説しながら両者の違いを理解しシチュエーションや知識や経験の量によって使い分けることが重要だと説く。「育む」コミュニケーションがコーチングだと解説。
3.演習2 コーチング体験
コーチングは書籍を何冊読んでもその本質を理解することができない。そこで講師が用意した質問リストを利用し目標設定>現状把握>ギャップ要因の発見>行動計画>振り返りのロールプレイを体験してもらう。コーチング独特の質問に回答するプロセスで動機付けされたり新しい視点に気がつく体験を全体で共有する。
4.演習3 手のなるほうへ
変化が激しく正解のない社会になった今、大人たちの役割は「教える」ことから「育む」ことへシフトした。
この「育み」の中で最も重要なことはモチベーション。失敗しても前に進める気持ちを子どもたちに持たせ
ることが重要。そこで受講者の中から一人選抜し、アイマスクをしてもらいながら手をたたいて音を鳴らし
ながら逃げる人を追いかける演習を実施する。教室に椅子をランダムに置き、逃げる人はそこを縫うよう
にタッチされないように逃げる。講師がアイマスクをした人に前後左右の方向性を示しアイマスクの受講
者は従う。講師の指示の仕方によってアイマスクの人がどのような気持ちになったのかを全体でフィード
バック。
>>正解があった社会では大人の役割は前後左右の指示をすることであった。しかし正解がなくなった
今、大人の役割はぶつかっても前に進めるような声がけが求められる。
5.落ち込んだ子どもへの対応
落ち込んだシチュエーションの子どもにどのような声がけをすべきか。落ち込んでいる子どもに正しいこと
を言ってはいけない。受容と共感で子どもの気持ちを汲むことが必要。正しいことは心の傷がいえた後に
するべき。順番を間違ってはいけない。そのためには「バックトラッキング」「ペーシング」「ミラーリング」と
いう最低3つのスキルを獲得しておくべき。
6.演習4 言葉のキャッチボール
最後にコミュニケーションの主体は「話して」か「受けて」かを確認する。多くの人は「話して」だというな
か、ボールを持ち出し言葉のキャッチボールを可視化する。ボールを言葉と見立て講師と受講者がキャッ
チボール。講師の想定外の玉出しの演習をみながら、コミュニケーションの主体は「聞き手」であることを
確認させる。
>>聞き手さえコミュニケーションを成立させる意思を持てば誰とでもコミュニケーションはできる。どんな
にいい玉出しをしても受け手にその気がなけれ成立しない。親は正しいことを言う前に、子どもにとっ
ていつも本音を言える聞き上手な保護者であるべき。
根拠・関連する活動歴
教育に特化した学習コーチング研修を全国展開してきた。延べ4万人の受講者のうち1万人が保護者であるものと考えられる。「親が1センチ変われば子どもは1メートル変わる」を信念にしながらも、まずは講師自身が保護者の悩みに耳を傾けよい受け手になることを心がける。受講者である親が「聞いてもらった」という感覚を獲得するからこそ、その体験を子どもにおろすことができる。
「親コーチング入門連載」 日本ホームスクール協会
「子どもを伸ばすコーチング連載」教育新聞
他、教育系メディアで多数のコーチング系記事を連載実績あり。
業務外の講師への取次は対応しておりません。