想定する対象者
中小企業経営者、幹部・管理職社員、企業の人事・労務管理担当者、管理部門の社員
労働基準監督署の立入調査を受け、残業代不払いの是正勧告を受けてしまった経営者
問題社員や過去に解雇や退職をした社員から訴えられた経験がある経営者
社内に問題社員を抱え、辞めてもらう対応方法がわからずに悩んでいる経営者
提供する価値・伝えたい事
1.採用時の注意すべき事項や人事問題を理解し、採用から退職までの一連の労務管理の労働法令、基礎知識を習得できるセミナーです。
中小企業の慢性的な人手不足で、募集をしても人が集まらず、人材を見極めず、応募者の安易な採用を繰り返し、採用当初から、トラブルで悩む経営者が増加しています。
採用後のトラブルを事前に回避するために、面接で、最低限聞くべきことや、提出書類によって見極める方法など、具体的な事例を挙げながらわかりやすく解説します。
2.多くの労働者は真面目に働いています。しかし、実際の現場では一部の問題社員が存在し、経営者や他の労働者とトラブルを起こし、人事問題や経営にも支障を及ぼしている事案が、多く発生しているのも事実です。
その一方で、労働契約法により、労働者の安易な解雇を厳しく規制しています。相当の理由があると思っても、裁判所で、解雇の有効が認められるのは簡単ではありません。
本セミナーでは、見込み違いの人材を採用してしまったときの対応方法や、会社と多くの真面目に働いている労働者を守るための対応方法について、実例を交えながら解説をします。
内 容
1.労使間紛争が増えている理由
⑴経営状況の悪化
⑵経営者の世代交代に伴う伝達不足と反感
⑶人事労務部門の人材削減
⑷労働者の愛社精神・帰属意識の低下
⑸コミュニケーション不足
2.主なトラブルの原因
⑴労使双方とも法令を知らない
⑵説明不足
⑶強引な手続き遂行
⑷教育・指導不足
3.トラブルの発生時期別による原因
⑴【採用時のトラブル】
①労働条件通知書の未手交
②解雇のルールを知らない、試用期間中の解雇
③雇用契約更新の有無・更新要件の未記載
④個人情報漏洩を危惧した情報入手不足
⑤学歴・職歴・資格など応募書類、適正・能力検査の信用
⑵【雇用契約期間中のトラブル】
①就業規則の未作成、未周知、法改正に未対応
②労働者への教育・指導が不十分
③職務精励義務違反
⑶【退職時のトラブル】
①退職届の未提出
②雇用契約更新の有無、更新要件が不明確
③主観に基づく解雇
4.採用したい人材を見極めるヒント!
⑴学歴、職歴に空白期間はないか
⑵離職事由は何か
⑶持病や病歴
⑷退職証明書の利用
⑸試用期間の有期雇用契約
5.トラブルの予防と対処法
⑴身元保証書・誓約書の要否とその有効性
⑵労働基準法で未制約の任意的記載事項の利用
⑶メンタル不調による労務提供困難労働者
⑷退職勧奨と最終手段としての解雇
⑸採用を誤った場合の経営に及ぼす影響
~金銭的損失と時間的損失~
⑹まとめ
業務外の講師への取次は対応しておりません。