想定する対象者

能楽や伝統芸能に興味がある方や、日本文化に触れてみたい、という方に向けた講座です。難しい専門用語はなるべく避けてお話いたしますので、どなたでもお気軽にご参加ください。

提供する価値・伝えたい事

当講座は、日頃から第一線の舞台に立つ能楽師による講座です。能の紹介や歴史などの知識をお話するだけではなく、演者自らの体験談などを交えながらお話しを進めて参ります。舞台上で使用する能面や能装束を間近でご覧いただき、隠された秘密や仕掛けなどをご紹介いたします。この講座を聞けば「能楽を観たい！」と思っていただけると思います。伝統芸能は技芸を継承する役者も大切ですが、鑑賞していただくお客様も大切な伝統の担い手となります。一人でも多くの方に能楽をご覧頂きたいと願っております。

内　容

①学校で習う〈教科書的アプローチ〉　２０分

・能楽とは　―　能、狂言
・能楽の歴史　―　どこからやってきて、どうなったのか
・文化的価値について　―　無形文化遺産、建築的価値、美術的価値…

②演者から見た〈役者的アプローチ〉　２０分

・能の伝えたいこと　―　ワキとの出会い、シテの思いの強さ
・能面のつかい方　―　中間表情とよばれる能面の仕掛け
・型と謡の表現方法　―　写実的な型と抽象的な型
・お囃子の紹介　―　四拍子、五人囃子の並び順

③私が話す〈個人的アプローチ〉　２０分

・能の魅力３ポイント　―　古典、想像力、感情移入　
・鑑賞のマナー等　―　曲目の選び方、服装、拍手論
・公演の選び方　―　能楽堂、インターネット検索

④質疑応答　１０分～１５分

根拠・関連する活動歴

「令和３年度文化芸術による子供育成推進事業 ～巡回公演事業～」によるワークショップや本公演での解説担当、また京都のミニツアー「まいまい京都」ガイドや京都旅企画の派遣講師を務めた経験など、そのほかにも全国各地での講座やワークショップ主催の経験あり。