想定する対象者
■「不可能」と言われても実現した巨大国際プロジェクトの事例から次のことを学びたい方々を想定しています。
〇困難な事業を実現するために必要なこと(要諦)は何か。
〇多くのチームをまとめ上げたマネジメントはどのようなものか。
〇困難・想定外をどう克服したのか。事業達成の決め手は何か。得られた教訓は何か。
〇国際宇宙ステーション実現の陰には何があったのか。
提供する価値・伝えたい事
■1984年の構想時点で「不可能」とささやかれ、設計・建設段階では幾多の「想定外」に見舞われた国際宇宙ステーション(ISS)。しかし、参加15カ国(米国・ロシア・日本・欧州11カ国・カナダ)の奮闘で2011年に完成し、現在も運用が続いています。
■この巨大国際プロジェクトが、頓挫することなく実現したのはなぜでしょうか。1980年代・90年代、力不足だった日本は何をどう乗り越えて実現の立役者となったのでしょうか。
■米国NASAにも駐在し当事者として苦闘した講師が、自らの体験に基づき語ります。
■講演では、地上の様々な事業や活動のチーム作業に活かしていただくため、「なぜ実現したのか」「強いチームはなぜ強いのか」「トラブル・問題をどう解決したのか」などを、組織・人々の素顔を交えてお伝えします。
内 容
逸話やビデオを交え、宇宙開発とは無縁の方々にも分かり易く説明します。
■国際宇宙ステーション(ISS)とは何か。目的・意義は何か。参加国は何を分担しているのか。
■設計・建設段階の「想定外」とは何か(ソ連崩壊と新生ロシア誕生、日本と米国のロケット事故)。どう乗り越えたのか。
■ISSはなぜ実現できたのか。国際協力で必要なことは何か。
■日本実験棟「きぼう」、ISS物資補給機「こうのとり」と打上げロケットH2B、日本人宇宙飛行士で貢献。日本は何に苦労し、どのように乗り越えたのか。
■日本が得たものは何か。今後への教訓は何か。
■一般社会で活かせる知見など。
■まとめ(総括、質疑応答)
根拠・関連する活動歴
■講師がJAXA時代に長年従事したISS計画が題材です。ISS計画には、担当エンジニアと現場の管理職として直接従事し、また、全社事業担当の役員として関わっていました。
■詳細は、拙著『現場の判断、経営の決断 宇宙開発に見るリスク対応』(日本経済新聞出版、2020年12月9日刊)にありますので、受講者の皆さんには講演前後に予習・復習いただけます。
業務外の講師への取次は対応しておりません。