想定する対象者
常識破りで困難な国際プロジェクトの実話から「不屈の挑戦、実現の要諦」を学びたい方に向けた内容です。
〇扱う事例は、国際宇宙ステーション(ISS)計画において、NASAから「無謀!」と否定されながらも、日本が幾多の苦難を乗り越え9回連続成功を成し遂げた、JAXAのISS物資補給機「こうのとり」プロジェクトです。
〇JAXAと日本企業が、反対するNASAを巻き込み互いの信頼関係を築き、苦闘の末に実現させました。
〇米国イーロン・マスク氏の宇宙ベンチャー「スペースX」の飛躍は、「こうのとり」を手本に類似の物資補給機を開発したことから始まりました。世界の宇宙開発を変えた「こうのとり」から、日本の凄さ・強さを学びます。
提供する価値・伝えたい事
「こうのとり」プロジェクトの実話を通じて、次のことを伝えます。
〇常識破りのアイデアには価値がある。価値を信じ臆せず前に進めば実現する。
〇たとえNASAのような実績・実力ある相手であろうと、粘り強く信念を貫けば説得できる。
〇反対者だったNASAは、結局日本チーム(JAXA、企業)をリスペクトし、信頼し合う日米協力ワンチームとなった。チームとしての結束は何から生まれ、何を生み出すのか。
〇日本チームは、「こうのとり」の機体と運用システム、更には打上げロケットという3つの苦難と格闘した。どのように乗り越えたのか。現場と経営者はどんな役割を果たしたのか。難事業成功の要諦は何なのか。
〇「こうのとり」の挑戦・成功は、ISSを救い、スペースXを飛躍させ、「はやぶさ2」成功にも貢献した。なぜか。
内 容
逸話やビデオを交え、様々な産業・事業に役立てていただけるよう、分かり易く説明します。
■仕事に役立つプロジェクトマネジメントの「流儀」と「心構え」を知る
〇プロジェクトマネジメントは全ての仕事に活かせる。だが、なぜ難しいのか。
〇「プログラム」マネジメントは、「プロジェクト」マネジメントの上位にある。視座・視点の違いは何か。
〇国際プロジェクトの障壁は何か。NASAとJAXAは、なぜ信頼関係を築けたのか。
■「こうのとり」プロジェクトの苦闘と成功への軌跡を見る
〇日本は、なぜ「こうのとり」を考え出したのか。NASAは、なぜ「こうのとり」を「無謀!」と言ったのか。
〇「こうのとり」が負った3つの苦難(開発、運用、打上げロケット)は、どのようなものだったのか。
〇3つの苦難をどう乗り越えたのか。打開したJAXAの「ロケットの鬼」と「ヒゲの隊長」は何をしたのか。
〇NASAは、なぜ日本案を受け入れたのか。日米共同作業の厳しさとプロ意識はどのようなものだったか。
〇「こうのとり」は、ISS計画を救い、スペースX社躍進を生み、「はやぶさ2」運用成功を生んだ。なぜか。
■事業やプロジェクトの実現・成功の要諦は何か
〇使命感、チーム一丸、メンバー相互のリスペクト、・・・。これらを生み、持続させる力は何か。
根拠・関連する活動歴
■「こうのとり」は、講師がJAXA時代に長年従事したISS計画の中のプロジェクトです。「こうのとり」プロジェクトには、現場の計画管理統括として、また、全社事業担当の役員として関わっていました。
■詳細は、拙著『現場の判断、経営の決断 宇宙開発に見るリスク対応』(日本経済新聞出版、2020年12月9日刊)にありますので、受講者の皆さんには講演前後に予習・復習いただけます。
業務外の講師への取次は対応しておりません。