森づくりと一石二鳥の地域防災、市民の健康づくり

西山史一
にしやまふみかず

西山史一
にしやまふみかず

地球環境と共生した持続可能な世界づくりのマスタープランナー 建築家 総合参謀
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想定する対象者

国土計画・開発に関わられている官公庁、地方自治体、企業経営者、企業、建築やランドスケープ、都市計画の設計者、発注者など

提供する価値・伝えたい事

森づくりや河川の管理、防災、人々の暮らし、健康は切り離して考えられることが多いと思われますが、実はそれらは相互に密接につながり合っています。
一つのことを行うことによって、総合的に豊かで災害にも強い地域づくり、暮らしづくりを行うことができます。

内 容

森づくりは単なる植林だけではありません。伝統的に先人が行ってきた針葉樹と広葉樹の混合林の育成は、健康的な森をつくるだけでなく、豊かな土壌、水をつくり、生きものを育て、生態系の循環を育み、建築材、燃料、食などの自然の恵みを得られます。
さらには、そういった豊かな多様性のある森では、高周波といった可聴域を超える約2万Hz以上の音が出る環境になり、それは人の免疫力向上やストレス低減、人間本来の感性の活性化にもつながります。
また、豊かな森でつくられた豊かな水は地下水から川になり、次第に集まり、海へと流れます。その過程で多くの魚や水中生物を育てます。そしてまた自然の恵みとして人に返ってきます。
そして、そのような森や川では水がゆっくりと流れることで、大雨によって急な増水が防がれ、洪水などのリスクも減らすことができます。
そのような総合的な森づくりによって、今後、気候変動の影響で全国各地で頻発が予想される増水、洪水によるリスクに備えるだけでなく、市民の健康や豊かな暮らしもつくることができます。

根拠・関連する活動歴

私は京都市内の京北という里山で、森、川、里、海までの自然の大きなつながりとその循環について研究してきました。
また、森里海連環学という学問を提唱した京都大学名誉教授の田中克先生らと長崎県諫早市で「第一回森里海を結ぶフォーラム」を実行委員として開催し、元環境事務次官や森は海の恋人活動で有名な畠山重篤さん、世界各地、全国各地で活躍している活動家、研究者らを招いて、講演や植林活動、ディスカッションなどのフォーラムを開催しました。さらに、京北の家と裏山を活用し、研究で得られた知見を応用した森里海のつながりを体感し、豊かな森川里海づくりを行うためのプログラムやランドスケープのデザインを行ってきました。
また、自身の研究に基づく教育研修プログラムでは、株式会社クボタのグローバルリーダーをはじめ、国内外の企業経営者、専門家、研究者、アーティスト、伝統文化関係者、旅行社、社会人塾、官公庁勤務者、大学、団体など、合計450名以上に対して、講演や研修を行ってきました。
研究に関しては、NHK WORLDやBBCなどの世界的なメディアでそれぞれ2021年、2023年に世界放送されました。

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