気候変動に対応した移動可能な建築、都市のあり方

西山史一
にしやまふみかず

国際化・グローバル

西山史一
にしやまふみかず

地球環境と共生した持続可能な世界づくりのマスタープランナー 建築家 総合参謀
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想定する対象者

国土や都市の計画・開発に関わられている官公庁、地方自治体、企業、設計者、経営者、リーダー層など

提供する価値・伝えたい事

気候変動とそれによる異常気象の頻発、環境問題、水問題、食糧問題、戦争と平和など、持続可能な社会にしていく必要性がますます高まっている現在ですが、古代日本では同じような問題を経験し、それに対して持続可能な国づくり、都づくりを進めてきました。
それらの伝統的なあり方から学びながら、現代の技術と融合し、現代のニーズに応えられる都市や国土のあり方、そのつくり方について、これまで私が行ってきた研究を基にお話いたします。

内 容

まず、なぜ持続可能な社会をつくる必要があるのかをお話いたします。人類の活動によって二酸化炭素が増え、地球温暖化が進み、このままでは地球の平均気温が大幅に上昇し、過酷な状況を今生きている世代のみならず、これから生まれてくる世代にも大きな影響を与え続ける可能性が高いということがIPCCや世界中の研究機関などで発表されております。しかし、本当に気候変動の主な要因は二酸化炭素の影響だけなのでしょうか?地球や太陽の運行の仕組み、他の要因からも総合的に気候変動というものがどのようなものであるか、温暖化だけでなく、寒冷化も含めて、今後どのように変動していく予測があるのかを説明します。
また、人類は農耕革命から約1万年、一か所に都市を築き、定住するという文明が主流になりましたが、それ以前は環境の変動に合わせて移動を繰り返す移住文明が主流でした。縄文人も1万年以上続く歴史の中で気候変動を経験し、集落を移動させるといったことをしてきました。

これからの気候変動の時代に、これまでと同じようなあり方で文明を続けることが果たして持続可能なのかという根本的な課題があります。その中で、どのような対策を取っていく必要があるか、国土や都市をどのようにしていく必要があるのか、その中でその構成要素である建築をどのようにすればいいのかなどをお話いたします。

根拠・関連する活動歴

私は東京大学やミュンヘン工科大学などで、大学院時代から持続可能な未来の建築や都市の研究を行ってきました。また、持続可能なエネルギー源として世界中から注目を集め、各国で研究開発が進められている核融合エネルギーの国際プロジェクトのプロジェクトマネジメントの仕事も行ってきました。また、縄文時代から現代までの歴史や文化を幅広く調査し、先人がどのようにしてこの国をつくってきたか、なぜ、日本は世界でも最も古くから続く国になったのかを研究してきました。同時に、茅葺きや伝統建築、古代の都造営などを中心にして、地球環境と共生してきた先人の営みや智慧、建築や都市の技術なども研究を行ってきました。

それらの研究を生かした教育研修プログラムでは、株式会社クボタのグローバルリーダーをはじめ、国内外の企業経営者、専門家、研究者、アーティスト、伝統文化関係者、旅行社、社会人塾、官公庁勤務者、大学、団体など、合計450名以上に対して、講演や研修を行ってきました。
研究活動については、NHK WORLDやBBCなどの世界的なメディアに取り上げられ、それぞれ2021年、2023年に世界放送されました。

今後は世界トップクラスの大学で気候変動対策の建築都市の研究開発を行っていく予定です。

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