想定する対象者
聴覚障がいを持っていると、健聴者との間でコミュニケーションが壁となって、せっかく就職した会社を去る聴覚障がい者が少なくない。挨拶の仕方、身だしなみなどの一般的なマナーに加えて、コミュニケーションのすれ違いをできるだけ少なくする方法を交えながら、聴覚障がいを持って生きること、そして社会に適応することを学ぶ場にしたい。
提供する価値・伝えたい事
私自身が、聴覚障がいの子ども(現在、成人し、就職している)を育てた経験を持っており、その子どもが就職してから、会社でのコミュニケーションがうまくとれず、適応障がいを起こし、会社を去ることになったという体験を持っています。
子どもに寄り添いながら、挨拶や身だしなみなど、家庭でも取り組んできたけれど、やはり、コミュニケーション障がいである「聞こえ」の問題を持ちながら、社会に巣立つということは、聴覚支援校で育った子どもたちにとっては、大きなストレスになります。
挨拶、みだしなみ、相手の話を聞くときの姿勢、心構え、質問の仕方など、聴覚障がいを持つ人が現実場面でぶつかりがちな場面を選んで、ロールプレイをするなど、子どもたちに具体的なイメージを持ってもらえるような研修にします。
また、私は、企業内のメンタル不調社員の対応をしている保健師という立場で、コミュニケーションの障がいが、適応障がいやうつといったメンタル不調を引き起こす可能性に触れ、そのときの相談の仕方を是非、伝えておきたいと思います。
同様のテーマで、聴覚支援校高等部、専攻課で講演したことが、過去に2回あります。
社会に巣立つ聴覚障がいの子どもたちへ、相手の心に一歩ちかづくための社会人の心構えを伝え、そのひとつが「マナー」だという切り口でお話したいと思います。
尚、手話での講演が可能です。多少、大阪弁の手話が混じってしまうかも知れませんが、子どもたちと心通う時間にできたら幸いです。
内 容
・服装、態度が相手に与える印象を考えよう。
パワーポイントに服装、髪型などを映し出し、仕事にふさわしいか
どうかを○×で答える。
○ → どこがいいのか? × → どこがいけないのか?
どう治せばいいのか?
・ひとりひとりが挨拶をする → 全員でよかったところをフィードバック
こうすればもっと良くなるアイデア募集
・人の話を聞くときは、顔を相手に向けて、しっかり聞いているという姿勢
を見せる。
・適宜、メモを取りたいことを伝え、ゆっくり話し、間を取ってもらうか、
筆談をお願いする。
・理解できないところは確認する、もう一度説明をお願いする。
・「こういう理解で合っていますか?」と確認する。
・聴覚障がい者が陥りがちなミスコミュニケーションの事例と対処法
・できない、わからないははっきり伝える。
・伝えたつもり、わかったつもりが、大きな誤解を生む。
・困ったときの相談の仕方
業務外の講師への取次は対応しておりません。